ウリパパの日記

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ペテルギウスの異変(2) 2020.2.9

2020-02-09 10:01:33 | 自然

昨日、オリオン座ペテルギウスの異変に関する話題を紹介しました。今朝、日経新聞を読んでいると、サイエンス欄に「ペテルギウス爆発いつ?」という記事が目に留まったので紹介しておきます。

内容は昨日の記事と概ね同じなのですが、超新星爆発の兆候は3日前まで分からない理由が説明されていました。

星は鉄よりも軽い元素を核融合させて重い元素に変えて、その際に熱や光、ニュートリノを放出します。最も軽い水素の核融合でヘリウムが生まれ、水素がなくなるとヘリウムが核融合を始めます。その後も高温高圧化で核融合が進み、最後に鉄が出来ると反応が進まなくなり爆発に至ります。鉄よりも重い元素は超新星爆発の際に誕生するというモデルです。

星の内部で生まれた光は様々な反応を起こしながら進むため表面になかなか到達せず、太陽では光が中心部から表面に届くまで100万年かかるそうです。記事で説明されているシナリオでは、爆発1万年前に内部で炭素(原子番号6)が形成されてニュートリノの放出が始まり、1年前に酸素(原子番号8)、3日前にケイ素(原子番号14)が形成される頃にニュートリノが急激に増えるというもの。従って、超新星爆発の兆候をつかむ目印となるのがニュートリノです。光より早い素粒子が存在する理論は存在しないので、なぜニュートリノ観測なのか腑に落ちなかったのですが、ようやくすっきりしました。

 

超新星爆発に関する記載部分も紹介しておきます。すべての星が一生の最後に超新星爆発を起こすわけではなく、太陽のような軽い恒星は白色矮星という天体になるとされています。白色矮星は地球くらいの大きさの領域に太陽ほどの質量が詰め込まれた、非常に高密度で重力の強い天体です。一方、ペテルギウスのような大きさの星が超新星爆発を起こした後は、ブラックホールになるか、中性子星となる重い星になるかの境になると言われています。

 


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