朝日岳の次は最高峰の三本槍岳を目指します。
朝日岳のピークから岩場を下り、熊見曽根、1900m峰と雲海を見ながら、緩やかな稜線を登ります。
1900m峰を過ぎると、清水平の先に目指す三本槍岳が見えてきました。
清水平を見下ろします。期待した紅葉は何となく地味。くすんだ紅葉です。
真っ赤に色づいたダケカンバはごくわずか。ほどんどが茶色で鮮やかさに欠けます。今後、冷え込みが続くと赤くなるのでしょうか・・・
清水平から1900m峰を見上げます。青空に紅葉が映えます。
福島県方面の眺望です。こちらにも雲海が広がり、その先には朝日岳と飯豊山の山頂が見えています。
三本槍岳へ向け最後の登りとなります。くすんだ色の彩度の低い紅葉です。
山肌は黄色と茶色に染まります。2014年の9月23日に訪れた時には、もっと鮮やかでした。今年は7月と9月の長雨、特に9月は日照不足で朝晩の冷え込みが無かったことが影響して、葉の発色が進まず、控えめな紅葉になっているのでしょう。標高が高いこの周辺は、急激に氷点下の寒さがやってくると、色づかぬまま落葉ということになりそうです。冬型の気圧配置になる来週半ばまでが紅葉の見頃と予想します。
朝日岳から50分。9時30分に標高1917mの三本槍岳山頂に到着。山頂には10名ほどの登山客がいて周囲の展望を楽しんだり、朝食をとったりしていました。
正面の福島県方面の紅葉。こちらも色合いは控えめです。
南には雲海が広がります。
西側の三倉山方面に続く尾根も雲海に覆われています。雲海の状況から、雲の高さは1600~1700mと推定されます。
大倉山へ続く尾根の先には、朝日岳からも見えた越後の中ノ岳、荒沢岳、越後駒ケ岳を遠望。
そして三倉山の北には、浅草岳と守門岳。
北北西には飯豊連峰。左から大日岳、飯豊山となります。
北側正面の旭岳の先は一面の雲海。昨年の10月10日訪れた時は、この方面に大朝日岳や月山を遠望しましたが、今回はそこまで空気は澄んでいません。
雲海から頭を出す磐梯山、そして西吾妻山、中吾妻山、一切経山と高山。これは朝日岳から見た時と変わっていません。
再び磐梯山と西大嶺、西吾妻山をズーム。
南側を振り返ると、朝日岳と茶臼岳の山頂が雲海から頭を出しています。
紅葉は地味でしたが、雲海に浮かぶ周囲の山々の絶景に満足です。1時間ほど休憩した後、雲海の中と思われる姥ヶ平目指して戻ることにしました(続く)
【参考】2014年9月23日の三本槍岳の紅葉
紅葉が始まった那須岳登山(1) 三本槍岳 2014.9.23 - ウリパパの日記
【参考】2018年10月3日の三本槍岳の紅葉
【参考】2019年10月10日の三本槍岳からの遠望
那須岳登山(2) 三本槍岳からの眺望 2019.10.10 - ウリパパの日記