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クルシャの天地

敷居お守り猫




窓を開けて風を通している午後
クルシャ君は飼主の部屋の敷居あたりに転がっていました。











名前を呼んだら、こちらを向いて前脚を伸ばしてきます。

猫が目を合わせて、前脚を伸ばしてきたら

仲良くしましょう、すきです

のしるし。








あまりにも、すきですの気持ちがあからさまだと
猫自身も気恥ずかしく思うところが出てきますので
前脚を伸ばしながら、同時に欠伸をしていることもあります。

好きな気持ちを隠している、というよりも、前脚を伸ばす
のが切掛となって欠伸の動作が引き起こされるのかもしれませんね。


あるいは、欠伸に関する一連の行動を、飼主が誤解して
いるのかも。










いずれにしても、安心して、穏やかである証拠ですよね。











あれ、起きるんですか。

横になって、敷居を守っていたのに。












暗くなってから様子を見たら、まだ同じ姿勢で
転がっていました。







ウルタールのうる: 巻二十九 (うるたやBOOKS)
東寺 真生
うるたや

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