ヤブツルアズキ(藪蔓小豆)とノササゲ(野大角豆)
ヤブツルアズキ(藪蔓小豆)
<マメ科ササゲ属>
今年はあまり出会えなかったヤブツルアズキ。
里山に出掛けなかったからだ。これからはもっと出会えなくなるだろう。
栽培種の小豆の原種と言われている。
つる状の1年草で、全体にあらい毛が目立つ。
葉は卵形をした小葉3枚からなる複葉で、先がとがっている。
(花の下の葉はヤブツルアズキの葉ではなくて、ツリフネソウっぽい?)
左上に少し卵形をした小葉の3枚からなっている複葉が見えるかしら?
☆ついでにまだ青いけれど棒状の果実ができています。
葉腋から花序を出し、
その先に長さ2センチほどの黄色い蝶形花が集まってつく。
豆果は長さが4~9センチの細長い筒状で中に種子が10個前後入っている。
ノアズキとヤブツルアズキの花はそっくりだが、
実の形が、ノアズキは袋状で、ヤブツルアズキは長い棒状が特徴。
ノササゲ<野大角豆>
<マメ科ノササゲ属>
何と言っても、ノササゲの花が終わり、豆果ができた時の、
あの美しい紫色の豆果がたまらない人は多いでしょう。
そして中の豆(種子)が濃藍色はたまらない魅力がある。
別名はキツネササゲで、食用のササゲに似て野に生える事が名前の由来。
小葉3枚の複葉が茎に互生する。
葉腋から、長さ1,5~2センチの淡黄色の蝶形花が集まる花序がぶら下がる。
長さ2~5センチの豆果は、秋に美しい紫色に熟す。
さやが割れると中から3~5個の濃藍色の種子がでてくる。
山地や藪や林縁などで見られる。
なかなかこの時期に出会えないのが残念だ。