相模太夫の旅録=Tabi Log

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薬師如来の霊場「日向薬師~日向山宝城坊~」へ再訪!! 

2018-10-16 18:03:38 | 寺院
伊勢原市日向に「日本三薬師」、「武相四大薬師」の一つで「日向薬師」の名で親しまれている高野山真言宗寺院「日向山宝城坊」はある。創建(伝)は奈良時代初頭、元正天皇の頃の霊亀2年(716)。僧行基開山(開創)による「日向山霊山寺」は子院12坊を擁する大寺院で日向修験の拠点の寺として栄えたが廃仏毀釈(神仏分離)以降、当寺の別当坊であった「宝城坊」が1300年の寺籍を継いでおり、中世以来薬師如来の霊場として信仰篤きことから「日向薬師」と呼ばれている。本尊は薬師瑠璃光如来(鉈彫りで国重文)。この地は阿夫利山の東側山麓にあって日光を遮るものがないことから「日向」と呼び、神仙の霊窟、異人の幽棲、衆霊の棲息する所であることから「霊山」と名づけたという。伊勢原よりバスで20分、停留所の左に「寺号標(門)」より入山。参道の先にある石段を上ると左右に仁王像立つ重厚な「山門」が構えられている。山門を抜けると勾配険しい苔むした参道が続く。500mほど進むと本堂への石段、両側には薬師如来の赤い旗がはためいている。標高70mの境内正面に単層茅葺屋根で創られた、荘厳で趣深い「薬師堂=本堂」がある。万治3年(1660)に旧本堂の部材を利用し修復、平成23年(2011)に前回と同手法で平成の大修理が行われ平成28年に完成した。本堂左に薬師如来像、阿弥陀如来像などの仏像等が祀られている「宝物殿」、右手に茅葺屋根の「鐘堂」、村上天皇が奉納の「釣鐘」(国重文)がある。境内の一角には県重要文化財の樹齢800年の「幡かけ杉」が聳えている。寺域・境内はスダジイ、モミ、ウラジロガシ、イロハモミジ、タブノキ、ケヤキ、杉などの自然植生が多数高木に生育した寺林となっている。(1810)





















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