ノルウェー15日目 レストエリア〜ノールカップから南に24km地点 レストエリア
ここ数日は毎晩夜中に雨が降るものの、朝になると止んでいる・・・という薄氷を踏むようなギリギリのタイミングで雨を避けて走る日々が続いている。とりあえずノルウェー国内で雨停滞するのは物価的に避けたいので、もう数日くらいは何とかこのまま天気保って欲しいと思いつつ。
この作業を先にしとくだけでテントの乾き具合がずいぶん違うのであり、恒常的に曇り空が続くような天気だとテントを乾かすタイミングというのもそう出てこない事もあり大きな差となってくる。
昨日登った峠の下り途中にあったレストエリアだったので、そのまま坂を下りきってぶち当たった場所がオルダーフィヨルドの町。ここの三叉路を過ぎるとノールカップ まではいよいよ1本道(厳密にはフェリー使うルートがあるので2つ)となり、ヨーロッパ北上編も最終段階に突入したといえよう。
完全に木々の姿がなくなりツンドラ地帯となった景色は遮蔽物がないため風の影響をモロに受ける。天気予報見てもノールカップ は常に強風が吹いてた印象だったが、ノルウェーやスウェーデン北部でも全然風に悩まされることなかったため「ついに来たか・・・」みたいな気持ちが強い。
気温はそれほど低くないが、前述の通り風に晒され続けるため末端が冷たくなって困る。ここでもまだサンダル履いて走ってる私だが、ノールカップ直前にして靴に履き替えるのもなんかの悔しいしどうにかならないものかと思いつつ。
というかこうして東からばかり風が吹き付けるのなら、半島の西端に道路作ればよかったのに。わざわざ東端に道作った工事責任者に対し、自転車乗り代表で私が小一時間文句言ってやりたいぞ。
ぐねぐね半島の海岸線脇を走り続けるのかと思いきや、後半からはかなりアップダウンを含む道となりヨーロッパ最後の足掻きかと。こういうのを「それまでの経験から一蹴してやった」とか言えたら大したもんだと思うけど、現実には「何でここに来てまでこんな坂があるんじゃ!アホ、ボケ!」とか言いながら走ってたりする。
さて80kmを過ぎて出てくるは本日のメインイベント全長7kmに迫る海底トンネルである。私が目指すノールカップはマーゲル島という大陸上にはない場所のため、海を渡る形となるのだが。
あんだけフェリー大好きなノルウェーは、しかし何故かこのポイントを通過させるフェリー船が存在しない。その代わりとなるのが海底を通り抜けるこのトンネルというワケだ。入る前から嫌な予感しかしねぇ。
海の底を抜けるだけあって侵入直後から猛烈な下り坂を駆け下り、後半はひたすら上り坂が続く道。僅かながら隅に段差のついた側道があるため自転車はこの上を走っていくことができるのだが、追い越していく車両は猛烈な速度出しトンネル内で音が反響してエンジン音がひたすら怖い。
狭い道と緊張感で全身力が入りっぱなしで疲れたよ。もう2度とこんな道通りたくねぇと思わせる実に最悪なトンネルだった。橋作れよ橋。
トンネル抜けたら17時も超えてたし目の前にあるレストエリアで走行終了。というか風が強いので風を遮る遮蔽物がないとテント張るの大変で。良いタイミングで出てきてくれたぞキミぃ。
さて明日、ちゃんと最北端が望めるのだろうか?全ては天気次第かな。
2019年8月12日(月) 走行距離97km 累計97855km