ヨルダン11日目 森林〜アンマンから南南西に約190km ワディムーサの町
余裕なかったとはいえ山の斜面に無理矢理テント設営はどうにかならなかったのかと今更ながら思う。とにかく寝心地を優先させた関係で睡眠自体はバッチリだが、テントの前室が斜面なので食事をすることもできやしない。
明るくなってから移動してみると、昨夜相当走ったように思ってたのが僅かな距離であったことを知る。要するに短い距離の中で野営地は無いかと右往左往してたんだな私は。
そんなショーバックの町を抜けてようやくワディムーサの町までラストラン。距離的にはアンマンから250kmとかそんな程度なのに道中5日もかかってしもうた。どんだけこの道がキツかったという1つの指標となれば幸いだ。
昨日はかなり強かった風もピタリと吹き止んでおり快適な走行である。何より今日の坂は急登がなく緩やかな斜度ばかりで疲弊してる私であっても余裕を持って登ることができる。どうして他の道でこの道を作らなかった・・・とかそういうことを言ったりはしない。
ようやく稼いだ標高貯金を切り崩す峠の頂上に到着したと思っていたが、そこはやっぱりキングスハイウェイ。下り坂の途中でもちょいちょい登り返しを織り交ぜてきたりで最後まで私に楽をさせる気は無いらしい。
本当に最後の最後、ワディムーサの町まで残り数kmから猛烈な下り坂で渓谷の谷間へと一気に降りていく。こんな土地だからこそ激動の歴史である中東という土地にありながらペトラ遺跡も破壊されずに残ったのかもしらん。
前情報なかったのでとりあえずペトラ遺跡のビジターセンターへ向かったのだが、これが町の最下部にあるというね。ここのネットで情報取得した後もっかい激坂登って宿へ向かうことになろうとは。
首尾よくチェックインしネットして情報収拾したりとか。町中歩き回ろうかとも思ってたけど、ちょっと買い物出かけただけで両足絶賛筋肉痛なことが判明し、今日は大人しくしといたほうが身のためだと思いまして。
当然だけどレストランも観光客向けのスタイルばかりでとてもじゃないが入れない。ただ幸いなことに宿泊先のホステルは有料で夕食が食べれるサービスおこなっており、これがビュッフェ形式とのことらしく一も二もなくお願いした。食べ放題はブラジル以来かな。
ヨルダン物価的には決してお安く無いのだが、ワディムーサの町として考えると非常にお値打ちというね。いや本当ヨルダンの観光地ってビックリするほど「金毟ってやろう」という雰囲気が蔓延しているので。過敏になってるのかな?
商品の項目が全て一緒で値段は手打ち入力してるんですよこの町のスーパー。つまりレジは通さず正規値段のフリして明らかに高い料金設定で吹っかけてきてる。「商品スキャンしてよ」と言ったら「大丈夫だ」とか答えになってない返答してくるし。ペトラ遺跡に寄生する悪い輩が多すぎる。
2019年11月28日(木) 走行距離38km 累計104785km