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劇場版 #ヴァイオレット・エヴァーガーデン ネタバレ感想~ギルベルト少佐との再会に号泣!

劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン、観てきました!

本当は公開初日の昨日の夕方に行きたかったのですが、朝確認したらもう映画館は満席になっていたため、今日になってしまったのです…

もう映画館は前後左右を空けなくて良くなっていましたが、今日は挨拶付きの上映に行った人も多かったのか、私の行った回は半分くらいの入りだったでしょうか。

割と若い男性が多く、でも10代前半の女の子や50代以上の女性などなど、年齢層や性別は幅広かったです。

来場者プレゼントで「オスカーの小さな天使」という短編小説をもらいました。

劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン来場者特典

3種ランダムで配布されているそうなので、だからTwitterで交換を依頼している人がいたんですね。



さて劇場版ですが…公式サイトにはほぼあらすじが無く、でもギルベルト少佐とヴァイオレットの絵があるということは、2人が再会するってこと?とは思ってましたが、期待通りの内容!

全体的には3つの話で構成されています。

●TVアニメ版で一番人気だった、病気の母親から50年分の誕生日祝いの手紙を受け取る少女アンの孫娘が、祖母の死をキッカケにヴァイオレットのことを調べ始める

●ヴァイオレットに両親と弟と友人の4人あての代筆を頼む余命僅かな病気の少年

●ギルベルト少佐が存命であることが分かり、会いに行くヴァイオレット


なので、最初はTVアニメや外伝より未来の、既に自動手記人形はいない時代から始まります。

アンの娘は仕事が忙しい医師となり、その娘は頻繁に祖母に会いに行かなかった母を責めていました。

しかし、祖母が大事にしていた曾祖母からの手紙を見つけ、それを書いたヴァイオレットに興味を持ちます。

彼女の手元から飛び上がった過去の手紙が空を舞い上がり、ヒラヒラと街中を飛び続け、そこから時代は過去…ヴァイオレットが18歳の時(外伝の少し後)に移りました。


大きな祭典で海を称える文章を書いたヴァイオレット。

相変わらず大人気のドールとして忙しく働く彼女は、やはり毎日のようにギルベルト少佐のことを考え、少佐の母親の月命日には墓地に行って花を手向けていました。

少佐の兄ディートフリートは、相変わらず素直になれないながらも、少しずつヴァイオレットに心を許し始めます。

ヴァイオレットの親気分のホッジンズは、ディートフリートに敵意を向けたり、ヴァイオレットの動向を心配したり、と大忙し。

電話も普及し始め、ドールの仕事はもうこの先なくなっていくかも?と言い始めたある日、郵便者に代筆以来の電話をかけてきた少年がいました。

3度の手術をし入院中の少年は、いつも自分を気遣う両親、幼い弟にキツくあたったりしていたのですが、でも

「自分が死んだら、両親と弟に手紙を渡して欲しい」

とヴァイオレットに依頼します。

更に、お見舞いに来ようとするのを跳ね除けていた友達にも手紙を残そうとしたのですが、ヴァイオレットが着手する前に容態が悪化してしまいました。

一方ホッジンズは、「宛先不明」で自社に貯まった郵便物の中に、ギルベルト少佐の字と思われる手紙を見つけます。

ディートフリートに調査を依頼したところ、偽名を使って小さな島で教師をしている、ギルベルトと思われる男性がいることが分かりました。

眼帯をし、左腕の無いギルベルト少佐は、戦時中対戦相手だった人々の住む離島で暮らしていたのです。

ホッジンズとヴァイオレットは3日かけてその島まで電車と船を乗り継いで駆けつけましたが、少佐は

「ヴァイオレットとは二度と会わない」

とホッジンズに告げ、二人を追い返そうとしました。

彼は幼いヴァイオレットを武器として戦場に連れていったこと、彼女が腕を無くしたことを悔やみ、

「自分と一緒にいたら彼女の為にはならない」

と頑なに思い込んでいたのです。

大雨の中、ドア越しにヴァイオレットが少佐への思いを訴えても、彼はドアを開けようとはしませんでした。

仕方なくホッジンズとヴァイオレットは灯台で嵐が過ぎるのを待つことにしたのですが、そこにモールス符号?で、あの病気の少年が危篤状態になったと連絡が入ります。

まだ頼まれた手紙が1通残っている…ヴァイオレットは少年と約束の「指切り」をしていたため、ライデンに急ぎ戻ろうと考えましたが、代筆は無事に同僚たちと、そして「電話」がやってくれました。


翌日、ホッジンズとヴァイオレットは夕方の船便で島を発つことにします。

ギルベルトの教え子の少年に「最後の手紙」を託し、船に乗り込むヴァイオレット。

島の住民のために収穫した葡萄を運ぶリフトを作ったギルベルトは、海を見ながら動けずにいました。

そこにディートフリートが現れ、兄弟は再会をします。

また、リフトで運ばれてきたヴァイオレットからの手紙がギルベルトの手元に届きました。

綴られた自分への感謝の気持ちを読み、またディートフリートから後押しをされ、ギルベルトは船に向かって走り出します。

出発した船から島を見ていたヴァイオレットの耳に、大声で自分の名を呼ぶギルベルト少佐の声が届き、彼女は思わず船から飛び降り、そして海辺でやっと再会を果たしました。

泣きじゃくりながら、なんとか「少佐、私はあなたを愛しています」と告げようとし、それでも涙のため言葉が出ないヴァイオレット。

そんな彼女を抱きしめ、「今も君を愛している、ずっと側にいて欲しい」とギルベルトは伝えました。

その後、ヴァイオレットは残っていた仕事を全て終えてからホッジンズの会社を辞め、ギルベルトの住む島に移住し、そこで代筆や郵便の仕事を続けたのでした。

そんなヴァイオレットの人生を知ったアンの孫娘は、その島だけにあるヴァイオレットの姿を描いた切手を見て、両親に手紙を書きます。

「ありがとう、愛しています」と。
私は原作を読んでいないのですが、ウィキペディアを見てアニメと原作では内容が違うらしい、というのは知っていました。

原作ではギルベルトが生きていること、家族たちは知っていたそうですし、列車での戦闘シーンでヴァイオレットと再会をしていたそうですね。

なので、アニメではどうしてギルベルトは出てこないんだろう?と思っていましたが…

いやー、TVアニメ版、外伝、からの今回の劇場版でキチンと辻褄を合わせて感動的にまとめていたのは、流石です!

映画「#ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝」ネタバレ感想~少佐出てこないけど泣けた

昨日に続き、今日もコロナ対策しててもガラガラ、な映画館へ行ってきました。昨日はアベンジャーズでしたが、今日は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝」を鑑賞。【BLU-R】ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝-永遠と自動手記人形-今丁度テレビで本編を再放送していますが、私はゴールデンウィークにNetflixで観てハマった、後発組です。アニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は戦争と手紙と感情がテーマの、美しく...



そして全てを通して描かれているのが「直接会っても、電話でも、素直な気持ちを伝えられない」という人の気持ちのもどかしさ。

子供でも大人でも、男でも女でも、素直になるのは恥ずかしかったり、気まずかったり、怒りやいろんな気持ちが交錯して出来ない時ってありますね。

「そもそも素直って何?」となることも…

優しくしたい、優しくされたい、そう思っても、それが出来ない、コミュニケーションのすれ違い、はいつもどこでも起こります。

それでも…一旦気持ちを整理し、本当に伝えたい気持ちを残すために、第三者のドールを通して手紙を書く。

その仕事を通して、人の命、兄弟間の嫉妬心、愛している、という感情を知ったヴァイオレットの成長物語、本当に良かった…

この物語は基本的には、ヴァイオレットが幼少期に武器として戦場で働いていた、ということ以外は、シンプルなものが多かったと思います。

どうなるか結末は読めるんだけど、でも…やはり病気の少年が危篤のシーンでは、号泣しました。


と、褒めるし号泣したし、大満足だったんですけど…

でもさぁ、女として言わせてもらうとさぁ…

ギルベルト、身勝手すぎない!?

ヴァイオレットを戦場に連れて行ったことを後悔しているのは、分かる。

でも、実母が亡くなったお葬式にも行かず、そもそも生死を家族や友人、軍にも報告せず、フラフラとあちこち移住…

島の男たちが戦場から帰ってこない小さな島で、せめてもと住民の手伝いをして罪滅ぼしをしようと思ったんだろうけど…

ヴァイオレットが有名なドールになったことは知り、自分はそんな彼女に相応しくない、と思ったという男のプライドもあるのでしょうが、大雨の中で泣いているヴァイオレットを放置するなや。

でもエンドロールの後、最後の最後にギルベルトとヴァイオレットが指切りをしている絵が出たの、本当に良かったぁ!

ネットの考察では「ギルベルトはヴァイオレットのことを異性ではなく、父親のような気持ちで愛しているのでは?」と書いている方もいましたが、多分やはり恋愛感情の「愛している」だった、んんですよね?

アンの孫娘が会った島の郵便局員が、実はギルベルトとヴァイオレットの息子…だったりしないのかな?と思ったのですが、でも目の色がイエロー系だったから違うのかな。

また、ヴァイオレットの同僚だった女の子は老後博物館で働いていたので存命でしたが、ヴァイオレットの生死は分からないまま終わりました。

二人は結婚したのかな?

でも恋愛関係となって一緒に島で暮らしたんですよね、きっと。

映画館内ではあちこちですすり泣きが聞こえてきて、本当に本当に、私も頭が痛くなるくらい泣いた、素晴らしい映画でした!

こんな素敵な映画を作っている会社を放火した犯人、本当に許せません。

現実はこんなに美しく、優しい人ばかりではないけれど…それでも、このアニメをたくさんの人が観て、そして「言葉でコミュニケーションを取ること」を大事にしていく、「戦争の悲劇を繰り返さない」と思い続けていくことが出来る、素晴らしいアニメだったと思います。

日本人の若手俳優で実写化、とかは絶対にして欲しくないけど、でもいつかハリウッドで実写化、とかありそう?

本当に大満足だったので、タイミングが合えばもう一度観に行こうと思います。

あー久々に大泣きしたわぁ。

京都アニメーションさん、素敵な作品、ありがとうございました!
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