敏腕Pの日々のつぶやき

テアトルシアター代表。担当舞台作品について他、演劇やスポーツ等々の雑感を気の向くままに。

研究所31期修了公演

2020年02月25日 | 俳優座
ついにJリーグも中止の決断。
「新型コロナは、今が正念場」という
公式見解に応えたサッカー界。

……確かに、あの巨大な集客。
数のみならず面での移動も大きい。
つまり全国からスタジアムに押し寄せ、
当然、元の場所に戻る・・・
中にはせっかくだからと観光、
いや流石にこの時期にそれはないとして、
友人親戚のところに寄ることはあるやも。

これらの人の動きから拡大することは
懸念されるかもしれない。
ただ一つ言えることは「延期」ということ。
……これ以上は本題から逸れるので、ここまで。



そんな時節。
劇団俳優座演劇研究所第31期は、
港区の麻布区民センターと協力し、
『ベルナルダ・アルバの家』を
本日開幕した。

仮に観客を入れられないとしても
授業の総決算ゆえ、無観客でも実施した
一年生の修了公演である。

家長の母・ベルナルダは、
二番目の夫の死後、長い長い喪に服す。
その期間は八年だ。
そして、この家には五人の娘がいた…。

と、この調子であらすじを述べても
あまり生産性を感じない。

この娘たちを狂わせる男が「ペペ」。
日本でいえば達也が「たっちゃん」
久子が「ちゃこ」と呼ばれるように、
「ペペ」は、本名ホセの愛称である。

そうそう。
ぼくが幼い頃に暮らした街に
「ペペ」という名物のおじさんが居た。
彼は日本人。スペインの血は混じっていなかった。
子供心に別段その理由を考えなかったが、
もしかしたら当時活躍していた俳優の
穂積ペペ風の髪型だったせいだろうか?



話を戻す。
もともとはガルシア・ロルカによる戯曲で、
映画化もされている(1987年製作)。
で、映画にペペは登場するが
舞台には最後まで姿を現さない。

初日はAキャスト。
三人の男性研究生は台詞のない村娘。
Bキャストでは、男優陣が、母親と老婆、
そして女中に挑む。これはこれで楽しみだ。


並行して本公演『マクベスの悲劇』の
稽古も進行しているのだが、
その制作チーフのイソノウツボが
以前所属していた関西芸術座が、
今年の1月17日から19日に
『ベルナルダ~』を偶然にも上演していた。

縁というのは不思議なものだ。

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