敏腕Pの日々のつぶやき

テアトルシアター代表。担当舞台作品について他、演劇やスポーツ等々の雑感を気の向くままに。

だるまさんの……後輩

2020年09月26日 | 俳優座
『火の殉難』(11/6~22)。
3日間の全体読み合わせを終え、
金曜日から「抜き」の読み合わせに。
力を抜くのではなく、人数を絞って。

密を避ける意味もあるが、
それよりも場面を深めるため……。
昨日は、大物政治家たちの場面を。

というわけで、既述した
高橋是清と原敬に続き、
今日は井上準之助にスポット。

二人に比べると若干地味な存在。
とはいえ、日本銀行第9、11代総裁。
山本、濱口、第二次若槻内閣で
大蔵大臣を務めた財政家である。

帝大から日本銀行へ。
ここで高橋是清と出会い、
のちに日銀総裁となったのは
是清の力によるとされる。
ある時期、だるまさんの佳き後輩
であった……と、この調子で行くと
長くなるので少々割愛。



井上といえば「金解禁」である。
あるいは「第二の渋沢」と称され、
かつ元老・西園寺公望に
次の総理大臣と期待された逸材だ。

しかし1932年の血盟団事件に斃れた。
享年62歳。

『火の殉難』劇中では、
この事件について深く触れない。
だから少し詳しく……とも思ったが、
その前に、私的な件を先に書く。

    

文京区本駒込に「東洋文庫」という
文字通り、東洋学の専門図書館
及び研究所がある。
その初代理事長が井上準之助だった。

東洋大学文学部中国哲学文学科に
籍だけ置いていた僕にとっては、
少し思い出のある場所。
大学の図書館にはない文献が
そこにはあって、教授の紹介状を手に
てくてく歩いて行くときの高揚(?)

キャンパスが白山だったから本駒込は
地下鉄で一駅の距離
(当時はまだ本駒込駅はなく、
ただ三田線千石駅からも最寄)
最初は母校の付属機関と思っていたが、
大間違いにすぐに気づいた

で、籍しか置いていない僕には
当然縁がないわけであるが、
真面目なクラスメートが、
敷居の高い「東洋文庫」に一人では、
と言うので何度か同行した次第。
確かに近寄りがたい雰囲気はあった。
閑話休題。

そんな大分に生まれた秀才に
谷部央年が扮します。



写真は、古川健×俳優座第一弾
『血のように真っ赤な夕陽』の一場面。
前回とはまるで違う役柄となる。

しまった。
血盟団事件に触れる前に紙数が尽きた。
それは別の稿で改めます。

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