ではどういう人なら狩猟はやめておいた方がいいのか、考えてみた
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狩猟よもやま話
狩猟ブーム? の影響で、このところまたいろいろとブログ宛てメールや自分の周囲なんかでぼちぼちと質問が舞い込みつつあります。一度はパッタリと途絶えてたんですけどね。
関連記事:狩猟の質問「狩猟はしんどくない?辛くないですか?」に答えます!
そんな中で、始めたいけどどうだろうか系の質問、言い換えれば”自分に合うかどうか知りたい”みたいなのは少なくないんだけど、逆に「どういう人には合わないのか」なんてのは聞かれたことがないような。
多少なりとも興味があるから聞いてくるんだろうけど、なんか心のどこかで「始めないための理由」を探しているようにも感じてしまうのはなんでなんだぜ。
今日はそのへん、多少は興味があったとしてもこういう人は始めない方がいい。というのを僕なりにいくつか挙げてみましょうか。あんまりないですけどね…
潔癖症な人
職場でたまに話する程度の人。そう接点が多いわけじゃないので僕がハンターだってことも知らなかったはずだけど、どこで聞いてきたのか、何度か質問を受けたことがあります。
この人の場合は完全主義っぽいこととも関係ありそうだけど、けっこうな潔癖症傾向があるような方でして。
「猟のスタイルや出猟場所にもよるだろうけど、どこにでもトイレがあるわけじゃないし、頻繁に出猟するならば年に一度や二度はNGSに挑戦する機会があると思っておいた方がいいですよ」
…といった感じの返答をしたところ、それ以降は何も聞かれなくなりました。
まあNGSはまぬかれたとしても、出血をともなう解体・臓物の摘出も必要になれば、ひっくり返ったりぬかるみに足つっこんだりして泥だらけになることもあるし、きれいなもんじゃないですからね狩猟って。
やってみないとわからないかもしれないけど、現役ハンターから見てもやっぱり極端なきれい好きな人には合わないだろうと感じます。
他力本願な人
そりゃ聞かれればアドバイスぐらいはします。けど、車がないから毎回乗せていってください! とかいい笑顔で言われても難しいです。最初は冗談で言ってんのかと思いました。でも彼は本気でした。
巻き狩りオンリーならアリかもしれないですね。でも結局、狩猟って引くか引かないかとかをはじめとして、いろんなとこで自分で決断して自力で解決しないとクリアできない問題に直面するものです。他人を当てにする傾向が強い人には向いてないでしょう。
今までの経験では、これは若い人に多いように感じています。おっさんはなんだかんだで自分でなんとかしようとする人がほとんどな印象。そうじゃない人もいたけど、やっぱりいつの間にかいなくなってました。
いつまでも考えてる人
始めようかと思ってるんですよ! と言ってた人が、数年ぶりに出会ってもまだ同じようなことを言っていて、始めていませんでした。こういう場合はたぶん、心のどこかで本能的に避けてるんじゃないかという気がします。本当にやる気がある人は案外ぱぱっと動いてます。
何かが心にひっかかっていて始められないのなら、それはおそらく合ってないのです。そっちの判断の方が正しいと思われます。あまり何年も同じことを言いながらも動かない人はそういう人なんだと思います。
上から目線でなんだかんだ言いましたが、何年も熟慮の末におそるおそる狩猟を開始して結果どっぷり肩まで漬かってる人だって知り合いにいます。ここに挙げたのはあくまで僕の勝手な印象。熱意があればすべて塗り返せます。
僕は潔癖症じゃないけど内臓とかはさすがに最初はダメでした、でもやってるうちになんとか慣れました。
それでもわからないというのであれば、なんならすぐに始めてみてください。ダメなら一年でやめればいいのです。負けでも恥ずかしいことでもありません。合わなかっただけです。
そして、始めてみれば、合ってるか合ってないかは一発で身をもってわかることでしょう。
そういえば、猟をやる人が共通して気の惹かれる可能性が高いものがいくつかあります。バイクとかナイフとか釣りとかですね。
そのへんに何か感じるところがあれば、可能性は高いんじゃないかと最後に付け加えておきます!(・∀・)
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Comment
非常に興味深い内容です^^
初めてとったキジバトはなんとなく気持ち悪くて足を摘まんで回収すると一緒に行ってたじいさんに「お前何しとるん??」って言われました。
今は鹿の内蔵、引きづりだしてます^^
釣りは小学生からずっと、バイクは40歳位まではレース、ナイフはなんやかんやと5、6本あります。
早く猟期来ないかな~^^
やっぱり釣りは子供の頃からやってるって人多いですねー。僕は最近は全然行ってないですが…。ハンターやる前はよくチヌとカレイ釣りに行ったもんです。
反対にバイクはハンターになってから乗り始めました。レースはやらないけど、林道をとことこ走るのは気持ちいいもんです。(・∀・)