狩猟ヒヤリハットその15 日の出直後の森で出会ったのは…?
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狩猟ヒヤリハット・事故
去年か一昨年かの単独猟でのこと。
その日はいつものように日の出少し前に猟場に到着、準備中に日の出の時刻を迎え、森に入りました。
時間的に問題ないとはいえ、森の中は鬱蒼としていて、明らかに日照不足。かといって明るくなるのを待っていると有望ポイントへ着く頃にはもうベストな時間帯を逃しているので、やはりこの時間から入らざるをえません。
大丈夫大丈夫、この時間にこのへんでは見たことないからヘーキヘーキ
…などと余裕をかましていると、ほんのすぐそこ、20~30m先の木立の先から枝ずれのようなかすかな音が。いる。何かが。
そ~~~っと挙銃して、SD33の照準を音のした方へ向けます。
しかし暗い!
大型哺乳類サイズの動物がゴソゴソしているのは間違いない。でもそれが何かがわからない。もう場所によっては日差しは入っていて日の当たっているところは明るいんだけど、逆にそのせいで日の当たっていないところはやけに暗く感じます。
しまった、双眼鏡を忘れた。この暗さなら、裸眼より明るく見える双眼鏡を持ってきていれば判別できたかもしれんのに!
SD33のドットは獲物のバイタルとおぼしきあたりを捕捉している、ように思う。輪郭すらもはっきりしない。
…シカか? このあたりでシシを見たことはない。多分シカだと思う。シカなんじゃないかな。ま ちょっとは間違ってもいい…わけなどないので、まだ撃つわけにはいかない。
fireとholdの狭間で悶々としているうちにターゲットはこちらに気づき、ダッシュで逃走。日の差す林床を横切って時、全体が見えました。
…カモシカやんけ!( ゚Д゚)
シカだろうと見切り発車で撃ってたらえらいことになってたはず。この距離で棒立ちのターゲットならまず当たってたでしょう。特別天然記念物のどてっ腹に。もちろん違法です。
この日は晴天だったけど、これが雨や曇りだとさらに暗かったはず。日の出直後もそうだけど、日の入り直前も同じぐらい視界が不明瞭になります。
これらの時間帯は獲物がよく歩いていてチャンスではありますが、こんなこともあるのだと覚えておいてください。心は熱く頭はクールに! (・∀・)
また、この一件は、ドットサイトより視野の明るいスコープを導入するきっかけにもなりました。猟具とはこんな感じで更新されていくものです。この話はまた後日にでも。
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