「ガラハドにしたのね」
「二者択一なのに迷いなく選んでたよね。理由は前回言ってたけど……」
「ああ、ゲームシステム的には『水属性大剣』は要らない。1本だけの名剣だけじゃなく上質な10本の剣の方が強いが道理だろ？
大剣技の全体攻撃は『払捨剣』ぐらいしかない。
なら、ガラハドでも良いんじゃないかな？
なんか、実況系の人がアイスソードの威力を解説してたけど……
1割くらいのダメージアップなら、キャラ貰ってマスターレベル上げても良いんじゃないか？
とか、思うんだけどな」
「それがシステム的な理由って訳ね？
わざわざ『システム』って付けたってことは？」
「もちろん、ストーリー的な理由もある。
アイスソードのイベントってクジャラートの水龍から続くお遣いイベントのラストなんだよ。
しかも、別にガラハドから取らなくても買えちゃうし
何だったら、フレイムタイラント『を』殺して火神防御輪を奪ってもペナルティが無いどころか冥府へ顔パスできる」
「顔パスって言うか、なんというか……」
「ガラハドを殺すとガラハドを生き返らすためにパーティの誰かを殺さなきゃならない。
どのみち、殺人のコストは支払わなければならないなら、神話級の化け物を倒した方がなんぼか心安らかだよ」
「その神話級の化け物は人類の味方だけどね？」
「そうとも言えないんだけどね。
まあ、最終的には『デス』も殺して死の剣と死の鎧も手に入れる予定だけどね」
「でも、それやったらシェラハとは完全に敵対するわよね？
ロマサガの裏主人公でシェラハでエロールを倒すってシナリオがあったから、三邪神は多分スタイルになると思うけど？」
「その時はその時だし……シェラハのブラコンってサルーインのみだから、大丈夫だろ？
最終的にサルーインにオブシダンソード渡せば、邪剣波使いは十分だし」
「なんだろう？
デスが可愛そうになって来たわ」
「命乞いするなら、考えるよ」
「……その選択肢は最終試練で落第するよ？」
