遊びをせんとや生まれけむ~今日も生きて、今日も遊んで~

ヒヤヒヤの一日

わけあって年度末,通常ならば常に定員の20名を超えているウチの在所者数がいつもの半分の状態が1月ころから続いています。さらにこの感染症拡大防止で通常年度末にある理事会等もみんな中止。今日は何をやって過ごそうかなという一日だったはずなのです。

出勤したら,談話室にいつもは仕事で昼間は会えない人がいる。声をかけたら,数日後別の会社に住み込み就労の予定の人なのですが,「本当は今日までが今までの会社で仕事だったのですが体調が悪いので昨日で終わりにした」という話。この人が話しをしながらもものすごい咳なのですよ。

当然心配するのは新型肺炎なのですが,最近は「コロハラ」なんて言葉もあるようで,最後の日の仕事を休むくらい体調悪いならと病院に行くことは勧めました。

2時間くらいして,真っ青な顔で呼吸はゼイゼイ,あるくのも覚束ない様子で事務室に病院に行くと顔を出しました。近くの病院まで歩くのも無理と判断し,頼んだ職員には申し訳ないけどどうせコロナなら全員が濃厚接触者と覚悟を決めて,車で病院まで送らせました。

すぐに病院に行った職員から電話が来て,「診察時間が終わっていて診察してもらえない。」「緊急なら救急車を呼ぶように。」という話。できれば病院で救急車を呼ばれたくないというような雰囲気もあったようなので,すぐに戻るように言ってから救急車を手配しました。

その職員に救急車に同乗させ,あとは病院からの結果待ち。待つ間「ヒヤヒヤ」というよりも,病院に送り出すまでの症状を見ていてその点はもうあきらめの気分。いつもの半分の数とはいえ,ここで生活している人がいる状態で,どうやって運営していくのだろう?施設ごと隔離しかないのかな?とそんなことを考え,検討もしていました。

しかし,その後の病院に行った職員からの電話の報告は予想もしなかったもので,「心筋梗塞が原因で肺に水が貯まっている」のが原因とのこと。それを聞いて「良かった!」という思いもあったのですが,その先を聞くと「3人に一人は死亡するような状況」「救急搬送された病院では対応できないので再度救急車で県の救急病院に移送」というお話。

そのあとはその話を受けて,入院の手続き等のために病院に行って付き添いの職員と交替したりでした。

ひととおり片付いて考えてみると,感染症で営業停止とか,営業なんかより感染症の拡大なんてことにならなくて良かったというのも大きいですが,また,本人が歩くのも覚束ない状態でも意識はしっかりあって「病院に行きます。」と事務室に顔を出してくれたから良かったものの,動くのも辛いと部屋でそのまま休んでいたら,ウチの施設ではナースコールがあるわけでもなく,いったいどうなっていたことかと,思い返せば結果がラッキーだっただけのヒヤヒヤの一日でした。


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コメント一覧

estema22
ご本人も
まだ60歳前半ではあるのですが,一命をとりとめてよかったね,という感じでとにかく一安心でした。
koji
“estema22さん”
咳などの症状に出会うと、意識はどうしてもコロナのほうに行ってしまいますよね。
本人はいたって大変な症状なのに、コロナで無くて本当に良かったなんて真っ先に思っちゃいますよね。困ったことです。
大変な1日でしたが、ご苦労様でした。
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