おけい@四富会館 | ディックの独白 / Dick's Monologue

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やっぱここだね



四富会館。
折鶴、リドと並ぶ京都3大会館のひとつだなんてことは、京都を根城とする呑兵衛達には当たり前のこと。僕は昨年からその四富デビューをしたが、いつもご一緒してくれるのがMさん。お酒は焼酎を除いてほぼいけるというストライクゾーンの広さと、狭い・うす暗い等の店舗諸事情は気にしないという大らかさ、そして何より人当たりの柔らかさがお誘いしたくなる諸条件を満たしている魅力的なおひと。



そのMさんと四富会館を訪問したのは約2週間前。その時は、食堂清水だけで飲み会を終えたのだけど、なんだか忘れ物をした気分だった。二軒目は(四富に来るたびに〆のお店として立ち寄っていたお店) おけい に行きたいねと二人で話していたのに、僕の終バス時間の関係上一軒できりあげざるを得なかったからだ。実は二人が仕事帰りに四富に行くのはこの時が初めてで、急いでも20時半スタートなのだから無理もないこと。

それだけなら、また次の機会だね となるはずが、Mさん 清水で席を外した時に廊下でおけいの女将さんとばったり出くわしたもんだから、近日中に行かなければならないねと二人同意見。



だからこの日は一軒目からおけいを訪問。
この日も仕事帰りなので、おけいで終了予定。となると何かお腹に入れておきたい。なにせ、おけいはお酒のアテが主だから。
そこで二人で都そばを食べた後に四富会館へ突撃。



カウンター席のみのおけいには5人座るのがやっと。3名の先客の中で、僕達を見ると 入りなよと手招きしたのは、既に赤ら顔でいい気分の人生の大先輩おふたり。もうひとかたは僕より少し歳下で、独身生活を謳歌中の男性。彼らに挟まれるようにして腰を下ろし、女将さんと約半年ぶりのご対面。



辛口で口あたりスッキリな日本酒を尋ねると、山形のお酒を勧められる。
それが杉勇。初めて口にする銘柄。確かにサラッとした口あたりで後にひかない。そしてほのかな酸味。これはお造りに合うんだろうな。



Mさんは黒龍 純吟 垂れ口。
杉勇とは真逆で、深みがあって口の中に残り続ける美味さ。これ自身が主役となるので、おばんざいの様なアテがピッタリと思う。Mさんチョイスだけど、僕としては杉勇よりはこっちが好みかな。



なにか食べはりますか? と女将さん。
立ち食い蕎麦を食べてきたことを話すと、そんなお客さん他にもいるらしく四富会館近隣の蕎麦屋さんを紹介していただく。16時から開いているので今度寄ってみてくださいとのことなので、顔を覗かせてみようと思います。

そんな話をしながら出されたのがこのおばんざい。




日本酒のお供にはぴったりです。




先日、加賀へ旅行に行かれていたという女将さん。石川のお酒をグイグイお勧めされます。

僕が飲んだのが一歩己。




そしてMさんは春心。
こちらは酸味が強くてしっかりとした辛口。これか僕の今日一だな。



酒粕のおでんを勧められたのでいただきました。



一人前を女将さんにシェアしていただき。
ここでMさん、僕があまりに食べないもんだから不審に思ったらしく、
ディックさん 何か食べてきましたか? 
と疑念の言葉。
なにも食べてはいないし、お昼ご飯食べてから都そば食べるまで口にしたのは珈琲のみ。(杯数は多いけどね)0次会をする時間もなかったんだけど、僕が小食であることをMさん忘れていたのかな。😅



黒七味かけてね と女将さん。
トンと置かれた小筒を見ると、やはり原了郭だよね。



無造作に振りかけ口にする。うーん、美味い。



お酒を飲み、料理を突きながら、女将さんの石川旅行話を聞きつつ楽しい夜は更けていくのでした。そしてやはりこの夜も おけい一軒で終了。
仕事帰りは滞在時間に限りがあるから、短時間勝負となるけど、こんな飲み方もいいんじゃないかな。
また来ますね!