そんな 外的刺激から
慌て 逃げてる現状にあって
不安な気持ち
落ち着けたくて
確認する
俺の手のひらに
示されている
兄貴の現在地
兄貴の家から
俺んちは
車で20分程の距離
…とは言え
渋滞が無ければの話で
時に
40分は余裕で 待たされる
待ち合わせ
そういうとこ
少しも 学習しない兄貴に
待たされるのは
毎度の事で
どうやら
相手が俺だと
連絡さえ入れてれば
許されると思っているのか
時間通りに
来る事はなくて
だから驚かない
けど
案の定
兄貴のスマホが
示す位置は
今のところ
見知った場所で点滅し
移動なく
…だよな やっぱり…
と 思いつつ
けど
約束の時間諸々
考えると
そろそろ
家を出てても
おかしくないぞ
と
言う訳で
まだ寝てるとか?
無きにしも非ず な
兄貴の粗相
確認するべ と
そのまま
呼び出し音を鳴らし
見てたスマホを
耳に当てる
その間も
歩きながら
背後の
ふわふわの存在
撒けたか 否か
確認しては
…あの珈琲ショップ
しばらく 行くの止めよう…
等と
外堀を 埋められない様
警戒し
兄貴と話し合うべく
案件を 歩きながら
脳内で
再確認する
つづく