堅調/不落 対峙Ⅷ | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 


お酒の入ってる状態の


判断力と言うのは


結構



自分のご都合主義で


いいように解釈する



けど




…どうしよう…


ここで何してるの?


って聞かれるとか


無くはない 


会話の中での質問




イケボ男子に 会った



って事実 話した所で



その後は



僕が勝手に


彼の後をつけたのは


秘密な訳で



怪しまれる行動に他ならず



はぐらかす言い訳


あれこれ


考えている間にも



上手く誤魔化せる自信


どんどん 小さくなって



バリトンボイスの彼と


会話できるかもしれない


興奮よりも



印象悪くしかねない


現状に至る


僕の行動に


申し開きできない以上



三十六計逃げるに如かず



と ばかり



ビル裏で 待機する気満々だった


出待ち根性



消去し



ピロティーへと 歩き出す



…まだ


車から降りた気配


ないよね



後方 探りつつ




ふと



脳内で再生される


声の記憶



『人と会う約束が…』



そう言えば


イケボ男子が


そんな事言ってったっけ



今僕が飲んでるのと


同じ



アルコールの入った珈琲で


もてなす相手



仕事の関係者じゃないなぁ



飲み物のテイストから



そんな風に



感じたから



てっきり


恋人か 何かかな


って


勘ぐった けど



…仕事だったのかな?





彼等の関係性



仲良いんだなぁ


って



似たような声質の


彼等が


戯れる様



想像すれば



ハスキーな彼が


大型犬の様に



イケボ男子に懐いてる姿



ふっと



勝手に妄想して



僕は その 生々しさに


自分で 自分の想像力に


驚いた




  つづく