不落/堅調 想定Ⅶ | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 


『もう 終わったの?』



黙ってしまった 通話相手の耳に


届かない様


マイク部分を


ギュッと握り込んで



視線の先の 兄貴に声を掛ける



兄貴的には


こっそり覘いてたつもりが


がっつり見つかって


“ややっ”て


やっちまった感 ありつつ



…の




『その…大丈夫?』



会話の弾んでいない状態


プラス



俺が

PC作業する ポチポチ音に

 

混じる



殺気



処理速度の遅さ

 

加えて


データー削除の


一掃に着手しかねる


好奇心の横やり


プラス



抑えきれない 


慾の存在 


et ceteraにて



俺の苛立ち感情



態度で音で


周囲への通達


言葉よりも饒舌で



リモート飲みに


不参加だった兄貴の耳にも…



余計な気遣い


させちゃってる現状





あぁ…もう 本当に…



俺自身の 大人げない


未熟さに


嫌悪が始まる


と 同時に




もういいや


って


インストールした


あれやこれがど~のこ~のって

旧式ツールへの執着


投げやる気分と



目の前の兄貴との


2人の時間に


とっとと シフトしよう


って 欲求から




取りあえず


データーの処理を



俺がどうこうしないでもいい様


ホストに連絡入れてる…って


ふわふわの言葉



信じるとかじゃなく



態よく 欲望に傾いてる


今の俺にとっては



見られたくない映像だから


見てないでって

ふわふわの希望が


利害の一致…ってヤツな訳で



『…じゃぁデーターの山


 ひとまず 放置するから


 処理の方は 好きにやってよ』




そもそも


そうしてくれと言われたんだ



開口一番に




本当に放置していいのかどうかなんて


分かんないけど




つまみ程度の料理


リモート会議の合間に


口にしていた程度の兄貴との


食事



優先する事にして



俺から掛けた電話を



俺から切った




  つづく