不落/堅調 想定Ⅷ | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 


兄貴の顔見てすぐ


通話を止めた俺に



驚いたって言うより



一瞬


証拠隠滅した現場


抑えた…って風な



訝しんだ目 向けてから



『終わったのか?』



見てれば分かる事


確認しといて




俺の返答待たずに



キッチンの方へ向かった姿



目で追って


追いながら



『…うん…


 何か作ってくれるの?』



いきなり


対話終了って気配



醸してる兄貴に



喰らいついて



後を追う



追いながら



否定しなきゃって


ほんの少し



焦る



兄貴の態度が


勘違いを示してるから



ふわふわとのやり取り


見られたくないから


通話を切ったって


思ってるっぽい



疑心暗鬼な思考



ダダ漏れてて



俺の事



疑って


ハブられてるって



思っちゃってんだろう



怪訝な感情



勘違いを



俺にばれない様に


抑え込んで



誤魔化す


スタンス



頑張ってるけど



ダメダメ



酔ってたって



俺は見逃さない



だから



兄貴の疑心



気付いてない 振りをして



それは違うって


否定しないで


解いていく



不安だから


揺れてる 気持ち



それ全部 受け止めるって


態で



キッチンで


冷蔵庫の中



checkしてる背中



ちゃんと


すぐ後ろに俺がいる事


分かっていながら



振り向きもしないの



声も掛けずに 眺めておいて



何も取り出さないまま


扉を閉めた背を



胸の中に 包み込む



  つづく