不落/堅調 黙Ⅴ | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

作動速度

 

テキパキとはいかない

キーボード操作で

 

モニターとにらめっこしながら

 

 

『ここのWi-Fi登録してどうすんの?』

 

 

彼の通信機が乗っかる事で

 

僕側の

処理速度への影響とか

 

基本的な事

 

よく分からないけど

 

よく分からないからこそ

 

これ以上の不具合は困るとばかり

 

 

仮契約の部屋に

 

戻る気ない…って事なのか

 

 

ここに居る気満々な

 

彼の様子 察しつつも

 

滞在理由に

 

どんな理屈を並べて来るのか

 

試しに 問えば

 

 

『プログラミングの

 バグ探しとか

 

 カスタムしようかなって…

 

 こういうの

 説明したって 分からないでしょ?』

 

 

確かに

 

暗号の様な配列の

 

どこをどう見れば…と

 

ぐうの音も出ない事だけども

 

上目から言われ

 

つい

 

『…いや そういうの

 

 自分でする為にここ借りてるし』

 

 

現に今

 

固まってる画面

 

解決できるか やってる最中で

 

そもそも

 

その

トラブルの原因は

 

遠隔で操作してた

 

彼であろうことは

 

明らかで

 

だから 余計

 

警戒する

 

 

僕の手に負えない

 

トラップ的なモノを

 

仕込まないとも限らない

 

 

被害妄想 

 

過多ではあるが

しかし

 

出来るかどうかも

 

分かんないけど

 

プログラムに

 

地雷的なトラップ

 

例えば

 

彼の気に食わないWord

 

出た途端 

 

作動する…的なモノ

 

仕込まれたとして

 

 

それを

 

間違い探しの様に

 

探し出す事も出来なければ

 

自力で解決できる自信は

 

ない

 

 

だから

 

彼が何か仕掛けた所で

 

痕跡すら

 

 

僕には発見できないだろう

 

そして

 

只々

 

彼の必要性を

 

実感させられる 訳で

 

 

自信喪失への加速

 

それだけは避けたいと

 

 

パスワード云々の話題

 

黙り込む事で

シカトしていれば

 

使えない

タブレットは 不要とばかり

 

カウチに投げると

 

 

モニター睨んでる

 

僕の背後に 回って来た彼が

 

 

『…傍に来て欲しいって?

 まわりくどいよ

 

 誘うにしろ

 口に出してくれた方が…』

 

そう 囁きながら

 

僕の後頭部に 

 

彼は胸を押し付け

 

両手を机についた

 

 

 

  つづく