11月11日は、日本だとポッキーの日として広く知られていますよね。(でも私はプリッツ派) 

 

 英国では11月11日の11時に、第一次大戦時にドイツと連合国との休戦協定が締結された事から「大戦終結の日」と位置付けられ、それを受け「世界大戦に限らず戦争で命を落とした方々への追悼の念を表す日」 Remembrance Day と称しています。

 今年は規模を縮小しての開催でしたが、前後近いほうの日曜日 Remembrance Sunday には王室メンバーを筆頭に英国首相、英連邦に加盟する国々の大使などが、ロンドンのホワイトホールにある戦没者慰霊碑の前に会して慰霊式典が行われ、各都市、街でも同様の式典を行う事が慣例となっています。

 11日当日は一般の方々の多くが11時に黙とうの時間を設けるので、路線バスはその時間が近づくと停留所に留まり11時2分過ぎくらいまで停車を続けたり、職場によっては仕事を一時中断する、と聞いています。日本の8月15日の正午と同じような位置づけですが、日本のそれに比べ圧倒的多数の人々が、黙とうをささげるように感じられます。

 

 そんな状況なので、10月半ばになると哀悼の意を示す赤いポピーのブローチやバッチがチャリティー団体によって募金箱と共に用意されます。 

 で、このポピーのバッジやブローチ。第2次世界大戦時の英国にとっての敵国の出である私にとっては、付けてたら「敵国だったくせに偽善者が!」と思われるのかな?逆に付けていなければ「戦禍に苦しんでいる人たちへのリスペクトはお前には無いんか!」とか思われてるのかな?といった具合に付けてもモヤモヤ、付けなくてもモヤモヤ、、という代物でした。

 

 数年間いろいろと考え悩みましたが、「私の見た目はまごうことなくアジア人だけれど、どこの国の出身かを見た目で判断できる人は多分いないだろう。他人は自分が思うほどには気にしていないのでは?要は自分の気の持ちようだな。。」と思うに至り

 募金はする、でもポピーは受け取らないし付けない。

 集まった募金は退役軍人だけでなく、中東などの戦場へ派遣され、身体が損なわれたり心が病んで働くことが出来なくなった方々のサポートにも費やされるそうです。

 と、私はこういう具合にすることで、自分の気持ちと折り合いを付けることにしました。

 

 別にポピーがどうこう、、なんて難しく考える必要はどこにもないのですけれどね。

 

 

 

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