とうとうこの新月期は天候に恵まれず遠征が出来ませんでした。まあ正確には一度面の木へは行ったのですが生憎、雲に覆われ直ぐ撤退しています。
梅雨明けは今後も期待できなくなっていくのかもしれない。平地が極暑の今頃こそ山で涼みながら天体写真を撮るのに最適な季節なんですがねえ。
月齢10.3の大きな月が煌々と輝いていた11日、夕ご飯を食べてから庭に機材を出しました。最初に蚊取り線香に火を点けて準備開始。
月明かりの影響で北極星もはっきりせず、昼間の暑さが残ってボーッとした感じですが極軸を合わせ狙いをサドル付近に定めて撮影開始。
ピント合わせをしようとBORG71FL用小型バーティノフマスクを探すのですが見当たりません。仕方なく星でピント合わせしましたがハロが出て
少し狂っていたかもしれない。21時半過ぎからISO800にして7分露光×16枚で撮影開始。終了後ダーク、フラット、フラットダークを撮り終えた
のは24時過ぎ、その頃になるとカシオペアの星も見えていたので続いてガーネットスターの近くIC1398を導入してみたが雲が出てきてお終い。
サドル付近を撮っている間も薄雲が流れてきて結局8枚で処理。
starnet++で星抜きとフォトショップで星だけ画像を作りそれぞれを処理し最後にPhotoshopで合わせたサドル付近の散光星雲。
焦点距離288mmなので右上にクラゲも入ってきました。
名古屋市内の光のカブリが酷く、撮ったフラット画像では補正が効かずSI8を使ったソフト補正を使いましたがなかなか難しい。
8月11日 自宅庭先
Borg71L＋RD＋QBPフィルター/Nikon D810A
EQ6pro+ASI1200MM,PHD2でガイド撮影
ISO800/420秒×8（計56分露光）
ステライメージ８、starnet++＆Photoshopで画像処理
アクセス
トータル
ましいです。しかも暑さにもめけず非冷却で撮れるの
も驚きです。この気温でAPS-Cデジ一眼で撮ったら、
ノイズで真っ赤でした。
NGC7000は少し前にやはり庭先で撮って写ること
がわかりましたが、この辺りも輝度が高いんですね。
それとQBPフィルター効果ですか。
どうしてもカブリが酷く処理は難しいですが庭先でこれだけ写れば満足です。網状やガーネット付近まで撮れればよいですが流石に非冷却では難しいでしょうね。