【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

降旗康男「居酒屋兆治」(1983年、123分)

2019-12-04 17:25:26 | 映画
「居酒屋兆治」を観ました。2回目です。監督は降旗康男、1983年の作品です。山口瞳の同名の小説の映画化です。小説では国立市が舞台ですが、映画では函館市です。
出演者がすごいです。高倉健、加藤登紀子、大原麗子、田中邦衛、伊丹十三、平田満、大滝秀治、ちあきなおみ、佐藤慶、石野真子、東野栄次郎、左とん平、武田鉄矢などなど。
主人公は兆治こと藤野英治(高倉健)です。高校野球で名を馳せるも肩をこわし、就職。そこでの仕事にあきたらず、解雇同然で、居酒屋を開業します。妻・茂子(加藤登紀子)と懸命に働き、店はにぎわっています。それなりに繁盛している様子です。兆治はかつて幼ななじみのサヨ(大原麗子)と交際を続けていましたが、わけあって別れました。サヨは他の夫と結婚しましたが、兆治を忘れられません。家庭生活がなかば崩壊し、身をおとし、酒浸りになります。二人の関係がメインテーマで、これに高校時代からの友達、土地問題などが絡み、錯綜した人間関係が繰り広げられます。
札幌の風景も出てきます。「すすき野」界隈です。懐かしいです。
高倉健が融通のきかない、しかし実直な男を演じていい雰囲気です。わたしはかつて大原麗子のファンであったので、彼女の人生が朽ちていくのが哀しかったですね。伊丹十三が怖い役を演じています。田中邦衛、平田満、大滝秀治は独特の個性です。加藤登紀子、ちあきなおみも好演です。東野栄次郎がいぶし銀でいい味をだしています。
なお「兆治」というのは原作者の山口瞳がロッテ・オリオンズの村田兆治投手が好きだったから、この名を主人公の愛称に使ったとのことです。


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