ニセコのダチョウ牧場(第2有島だちょう牧場)

ダチョウの孵化から解体まで行い、命を頂く事、牧場を営む事で得た、学びや気づきを記録しています。

動物が幸せを感じるときという本と著者について

2020年01月14日 | 日記
テンプルグランディンという人が著者です。
自閉症の方です。
自閉症とは発達障害の一種で、ハンディキャップととられる事が多いです。
しかし、彼女の持つ人格や自閉症の性質を生かす事で大変素晴らしい功績を残しています。
私が大学生の頃、自閉症の勉強のために読んだこの方の別の本は、今でも鮮明に覚えています。
自閉症や児童精神福祉に興味を持ち、勉強したはずが、現在こういう仕事に就いているのですから不思議なものです。

と畜の現状と問題点を指摘し、動物の視点に立った考え方を知り、その事は私の今の仕事において、指針となっています。
現場で動物と接すれば接するほどに彼女の考え方が良く理解出来るようになってきます。

とても内容が深いので、是非興味があれば読んで貰いたいです。

アニマルウェルフェアの考え方が浸透していない日本では、私のような飼育者やと畜方法を考える者は少ないと感じます。
彼女の本はそんな日本の現状や飼育環境への考え方を大きく飛び越えています。
本当に学ぶ事は尽きないです。

今日の日本経済新聞に国内の飼料をなるべく使い、アニマルウェルフェアに沿った飼育をしている所を農水省が認定を始めるとの記事が有りました。
日本も少しずつ進んでいることが分かり、嬉しいですね。

多くの動物達がその生を、必要ない苦しみの中で終えない事を願います。






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