殻を破る

2020年07月22日 | 日記

雛が孵り始めました

どんどん生まれています。

「殻を破る」

今までの環境や方法を変えて、新しい事に挑戦する意味で使われる慣用句。

ダチョウさんの雛達は必死に、今まで血管が通り、空気を補給していた殻を蹴り破って生まれます。

中の膜と殻を破れないでいると、穏やかに死んでいきます。

生と死は本当に近くに有って、雛達、卵達を通して、私は今生きている事のありがたさと生きる意味を考えさせられています。

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プロフィール

自己紹介: 実業家だった祖父に「経営は勉強しなくて良い」といわれ、高校では写真、大学では福祉や心理、児童精神医学等学ぶ。前職は精神科のSW。「冷えた頭と熱い心」を大切に牧場の命の営みを通して学んでいます。

ブログで伝えたい思い

ダチョウ牧場を手伝い始めたころは、ダチョウを家畜として見ていました。お客さんに愛される姿を見たり、ダチョウと深く接するうちに、一羽一羽に個性があることが分かり、と畜することについて深く考えるようになりました。家畜に名前を付けてはいけないという考え方や最低限の生存させて、狭い環境の中で動かさずに、太らせ、肉を得るという飼育方法に疑問を感じました。実際に卵から愛情をもって育てながら、いつかは自分の手でと畜するという生活の中で生まれる思いに意味があると考え、続けています。従来の家畜に比べると、ダチョウという家畜は環境に負荷をかけないと言われています。肉を作るために必要な水、穀物の量を抑えることができ、地球温暖化に影響を与えるメタンガスの発生量も抑えられます。雑食で栄養価の低いものからでも栄養を得て、生存できる高い消化能力を生かし、国内で手に入る産業廃棄物を資源に変えて利用することができるので、海外から輸入して与える穀物資源に依存せずに経営できます。現在、盛んに訴えられているＳＤＧＳ（持続可能な発展）に即した農業経営をめざしています。牧場のことを発信しようと思ったころからのブログを修正することなく残しています。過去の記事を読むと、牧場がどのように変わってきているのかを辿ることもできると思います。日々の淡々とした営みの中に感じたことや動物たちとのかかわりの中ことを記しています。牧場のオフィシャルな内容はホームページやfacebook、インスタグラムでお伝えしていますので、そちらも併せてお読みいただければ幸いです。