2018-11-16 (Fri)
読解(どっかい)とは、読み解く(文章などを見て、その内容を理解すること)ことである。
読解力(どっかいりょく、英:reading comprehension)とは、一般的には文章などを読み解く能力を指す。とりわけ日本では、国語教育を想定した上で、「教材としての文章の内容を正確に読み取る」という意味合いで用いられることが従来より多かった。
しかし近年、PISAの調査結果から、日本は国際的に見て読解力が高い水準にないことが明らかとなっている。
戦後の日本人は、正しい歴史を学校で教わって来ませんでした。
そして、現代のメディアもまた、嘘の情報を流し続けています。
私たち日本人は、親日的な立場に立ち、正しく認識し直し、
客観的に情勢を判断する必要があります。
それでは、この書物を見ていきましょう!
『 ここまで読んだ読書の方で、特に高校生未満のお子さんをお持ちの方は気になって仕方がないことでしょう。【どうすれば、その「基礎読解力」が身につくのか】、と。
私たちもそのことに興味がありました。ですから、生活習慣、学習習慣、読書習慣などかなり網羅的にアンケートを実施しました。つまり、【どのような習慣や学習が、読解力を育て、逆に損なう原因になっているか】を調査したのです。
まずは【読書習慣】。…その結果、【どの項目も能力値と相関が見当たらなかった】のです。これはショックでした。当然、小さいころから読書が好き、と答えた生徒の読解力が高いだろうと期待していたからです。
では、【学習習慣】はどうか。…【なんの相関も発見されませんでした】。
では、【得意科目】はどうでしょうか。…【何の影響も見られませんでした】。…
【スマートフォン】を1日どれくらい使うか、【新聞】の購読の有無、【ニュース】を【どんな媒体から知るか】なども尋ねました。スマートフォンを使いすぎるとやや能力が下がるかなぁ、というぐらいで、【目立つ相関は何もありません】でした。
【性別】も【能力値には何の関係もありません】でした。
ご期待に添えなくて申し訳ないのですが、今のところ、「こうすれば読解力は上がる」とか「このせいで読解力が下がる」と言えるような因子は発見されなかったのです。
では、【本当に、読書も学習習慣も読解力には何の影響もないの】でしょうか。
そこまで考えて、私は【「はた」と思い当たりました】。なにしろ、問1の「仏教問題」や問3の「幕府問題」に答えられない中学生です。【アンケートの文そのものを正確に読めなかった可能性】すらあります。さらに言えば、【自分が読書が本当に好きなのか、数学が得意なのか、客観的に判断できていない】のかもしれません!
こうして、「基礎読解力を左右するのは何か」を、アンケートで明らかにすることを、私は諦めました。』
いかがでしょうか?
今回ご紹介させていただく書物は、劣化した日本のメディアが訳も分からずに垂れ流す、「AI」だとか「人工知能」だとか「シンギュラリティ」などといった言葉の意味や、その可能性について、客観的に正しい情報を提供してくださっている書物であり、また、真に問題となる可能性がある、日本の近未来の予想図を著者独特の観点から提示なされている良書となります。
さて、本文中に、「仏教問題」と「幕府問題」という2つの問題が登場していましたが、実際にみなさんも試してみてください。
(問1) 次の文を読みなさい。
仏教は東南アジア、東アジアに、キリスト教はヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアに、イスラム教は北アフリカ、西アジア、中央アジア、東南アジアにおもに広がっている。
この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。
オセアニアに広がっているのは( )である。
①ヒンドゥー教 ②キリスト教 ③イスラム教 ④仏教
(問3) 次の文を読みなさい。
幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた。
右記の文が表す内容と以下の文が表す内容は同じか。「同じである」「異なる」のうちから答えなさい。
1639年、ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた。
以上、ご覧頂きました通り、何ら難しい知識などが要求されていないことがご理解頂けるのではないかと思います。つまり、知っているか知らないか、しっかり暗記しているかどうか、そういった点を問われているのではなく、最初から用意されている答えを、問題文の意味を理解して選択するだけ、です。
で、この問題を中高校生に試したところ、「仏教問題」では、中学生の3人に1人以上、高校生の10人に3人近くが「不正解」で、「幕府問題」では、中学生の10人に4人以上、高校生の10人に3人近くが「不正解」であったそうです。
「幕府問題」では、中学生の10人に4人以上が「不正解」ということは、2択の問題ですから、コインの表裏でランダムに判断するのと変わらないほどの確率ですね。
このような実態に対して、著者は非常に懸念されているわけです。
さて、ここからは一昨日の続きになりますが、いま、「傾き」というものを考えているところです。
ここまでの流れを再確認しておきますと、まず、
① 「傾き」というものは「水平方向の位置の変化」と「垂直方向の位置の変化」によって決まるもの
と考えることとした上で、
その「傾き」を険しさ(Steepness)を表す「S」とし、「水平(horizontal)方向」の位置の差を「h」、「垂直(vertical)方向」の位置の差を「v」とし、
S(h,v)
と表現することにしました、また、
② 「傾き」のある直線は、その直線上のどこにいたとしても「一定」である
こととして、「水平(horizontal)方向」に2倍移動(2h)すれば、「垂直(vertical)方向」も2倍移動(2v)する、
つまり、2倍移動しても「傾き」は変わらない、ということにしました。それを表現致しますと、
S(h,v) = S(2h,2v)
となります。さらに、「水平(horizontal)方向」の位置の差である「h」と、「垂直(vertical)方向」の位置の差である「v」を用いて、「傾き(S)」が何であるのかを「定義」するため、あれこれと考えていますと、「定義」に使えそうなものが見つかりました(※本当はいくらでも見つかりますが、そこは省略しています)。
ところが、
③ 水平な線の「傾き(S)」はゼロである
と決めてしまうことで、水平である場合(「v=0」である場合)に、「傾き(S)」がゼロとならないものは認めない、すなわち、除外してしまうことができますので、さきほどの
という「定義」に使えそうなものは、もう考えなくても良いことになります。
で、残った「定義」に使えそうなものが、
ということになります。ここまでが前回までのお話です。本日はさらに先に進みたいと思います。
いま、私たちの前に2つの坂道があったとして、片方がもう片方の「傾き」の2倍であると想像します。
つまり、「水平(horizontal)方向」の移動(h)は同じで、「垂直(vertical)方向」に2倍移動(2v)する場合、
「傾き(S)」はどうなるのかを考えます。
S(h,2v) = ?
ここでも、これまでに①~③として、私たちが決めてきたように、④として次のように決めることにします。
④ 水平方向の大きさが同じで、垂直方向が2倍であるならば、その「傾き」は2倍になる
つまり、
S(h,2v) = 2S(h,v)
と表すことができます。ここで、「2」ではなく、「3」でも「4」でも、同じことが言えるはずですので、「何か」を単なる記号に過ぎない「#⃣」で表しますと、
S(h,#⃣v) = #⃣S(h,v)
となります。そこで、もう一度、「定義」に使えそうな残ったものを見てみると。。。
h=1、v=2であれば、S=2。そのままvを2倍すると、S=4。見事に④で決めたことを満たしています。ということは、「定義」に使えそうだということです。
実際に、教科書に書かれている「水平距離分の垂直距離を傾きという」という定義は、ここまで見てきたように、いくつかある「定義」の候補の中から、①から④に見られるような条件で限定することで、条件に合わないものが消去され、そうして残ったものでしかないんです。
でも、そういった、そこに至る過程を教えられることはなく、ただ単に「定義」として丸暗記させられるので、「数学的に考える」ということが育まれないことになるわけです。
続きは次回に♥
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