BtoBに効果的なタクシー広告のメリットデメリット

はじめに

この記事から学べる事

  • タクシー広告がどのような物があるか理解できる
  • タクシー広告のメリット&デメリットが分かる
  • BtoBに効果的なタクシー広告の活用法が分かる

タクシー業界はリーマンショックの際に急激に需要が落ち込みましたが、近年は乗員数などほぼ横ばいで推移しています。しかし、新型コロナウイルスなどの影響や、低年収などが原因で乗員数がさらに減ってきています。

そのため、タクシー業界では乗車料の他にも、広告費の掲載収入などから利益を確保しようとする動きが見られています。

しかしながら、タクシー業界の主な収益の柱は乗車料であるため、乗員数が減ってきている今、売り上げが減少傾向になっているのが現実です。

今回は、そんなタクシー広告について書いていきたいと思います。
その中でも、BtoB企業に効果的なタクシー広告のメリットやデメリットは何なのかという所に焦点を当てて書いていきたいと思います。

タクシー広告とは

タクシー広告

みなさんはタクシーに乗車した際に広告をじっくり見ることがありますか?
実はタクシー内には広告が沢山掲載されています。種類で言うと7種類あります。
以下にまとめました。

タクシー広告7種類

  • 1.車内タブレット
  • 2.車内ステッカー
  • 3.アドケース
  • 4.ウィンドウ広告
  • 5.ボディステッカー
  • 6.レシート
  • 7.サンプリング

車内タブレット

スマートフォンの普及と共に右肩上がりで取り入れられてきました。
これは、後部座席などに取り付けられたタブレットで広告が再生されるという掲載方法です。

車内ステッカー

車内にステッカー式の広告を貼り付けるというシンプルな掲載方法です。
これはタクシー会社の多くが取り入れており、導入しやすい方法になっています。

アドケース

後部座席に無料のカタログや広告がぶら下げられており、欲しいと感じた人が持っていくという車内広告です。

ウィンドウ広告

サイドウィンドウなどの車体に貼り付けることによって、運転中のドライバーや歩行者に対して宣伝する広告になっています。

ボディステッカー

ウィンドウ広告と同様、車体に貼り付けることによって歩行者や、停止中の後続車に宣伝する広告になっています。

レシート

乗車後に支払いをした際に渡すレシートの裏面などに記載されている広告です。

サンプリング

ドライバーが直接乗車客に手渡しで渡すサンプル商材になります。
あまり見かけませんが、もらった側は喜ばれる方が多いです。

《車内タブレットは導入率が右肩上がり》
7つのタクシー広告をご紹介しましたが、一番導入率が多いものが車内タブレットになります。

タクシーの平均乗車時間は18分と言われており、動画や静止画、音声、多言語など、様々な方に向けて宣伝することが出来ます。

そのため、車内での広告媒体の中でも広告到達率が群を抜いて高いのです。そのような理由により、車内タブレットによる広告を導入するタクシー会社が増えています。

タクシー広告のメリット&デメリット

では、タクシー広告を利用するメリット、デメリットはどのようなことがあるのでしょうか。

タクシー広告のメリット

タクシーに広告を出すメリットはどのようなことがあるのでしょうか。以下5つにまとめました。

タクシーのメリット

  • 1.長時間見せられる
  • 2.多くの人に訴求が可能
  • 3.高所得層にリーチが出来る
  • 4.動画を見せることが可能
  • 5.ターゲティングもできるようになる

「長時間見せることが出来る」
タクシーの平均乗車時間は18分です。その間お客さんに広告を見せることが出来ます。動画広告でも18分間の広告というものはなかなか無く比較的短いものの方が多いので、最後まで見てもらえる可能性が非常に高くなります。

また、紙媒体での広告も同じで長時間目に留まりやすいと読んでくれます。ですので、広告のリーチ率も高いです。

「多くの人に訴求が可能」
タクシーは多くの人が利用します。ビジネスマンの方もいれば、高齢者の方もいますし、学生だっているでしょう。中距離での移動はタクシーを使う方が多くいます。

また、電車よりもアクセスがしやすいため、より多くのライフスタイルの方々が乗車します。このように多くの方が乗車することによってより多くの方々へ訴求することが可能になっているのです。

「高所得層にリーチが出来る」
タクシーは経済的に余裕のある方が多く利用しています。その理由としては電車よりも時間が作りやすく、移動も楽に出来るからなどです。そのような方々は日々スケジュールも埋まっており、多忙な方が多いです。なかなか広告を見てくれません。

しかし、タクシーであれば、移動時間の合間でそのような方々のへリーチ率を上げることが出来るのです。

「動画を見せることが可能」
動画は売り上げにつながりやすく、広告の中でもとても効果的な方法です。
それをタクシーというパーソナルスペースが確保された環境で乗客に見せることによって、より多くの方へ広告を見せ、効率良く宣伝することができるのです。

「ターゲティングもできるようになる」
こちらは、技術の発展によって車内へ掲載された内蔵カメラにより、客層を識別することができるようになるというシステムです。客層によって、放映される広告を変えることが出来ます。まだ発展はしていませんが、これから技術の発展と共に普及が増えてくるかもしれません。

タクシー広告のデメリット

続いて、タクシー広告のデメリットについて見ていきたいと思います。以下3つがデメリットになります。

タクシー広告のデメリット

  • 1.広告の差別化が難しい
  • 2.効果を把握しにくい
  • 3.お客さんが自分で広告をオフにできる

「広告の差別化が難しい」
タクシーには多くの広告が掲載されています。そのため埋もれやすいというデメリットがあります、デザインや内容を変えることで乗客の目に留まるようなデザインの物にしなければいけません。

「効果を把握しにくい」
広告を見た乗客はどのような人物か特定できないため、どこで広告の効果が発揮されたのかが把握しにくいというのが現状です。

「お客さんが自分で広告をオフにできる」
これは、タブレットなどを使用した動画広告の場合です。乗客中でも広告を見る気が無い方が居たら自分でオフにすることもできてしまいます。

BtoBに効果的なタクシー広告

数あるタクシー広告の中で、BtoBに効果的な動画広告とは一体どのような物になるのでしょうか?
一番効果的なのは動画広告を利用することです。平均乗車時間の18分の間で、乗客に対して簡潔にいくつもの広告を見せることが出来るからです。
動画広告は一度作成すれば長いスパンで使用することも可能です。ですので、タクシーに広告を出すだけではなく、他の広告枠にも出稿することが出来ます。
しかし、タクシー広告はYouTubeなどのネット広告と違い、分析が出来ません。再生数や視聴者が興味のある事、よく再生される時間帯などを分析するアナリティクスを活用できないということがデメリットにもなっています。
いくつかデメリットはありますが、高所得者層にアピール出来るという良い面もあり、会社の事業の決定権を持つ役職の方とつながりやすいという側面もあります。

社内タブレットの動画広告成功事例

では実際に社内タブレットを導入し、成功した事例をいくつかご紹介したいと思います。

engage(エンゲージ)

採用支援ツールとしてサービスを提供しているengage(エンゲージ)の広告です。アメコミ風の演出になっており、移動中の車内ではかなり注意を引きます。動画中は「タダで採用」や、「キテル」、「対応がキメ細かい」などの、視聴者が動画終了後にも印象に残りやすいように、短く簡潔な言葉が多く使用されています。短時間でも視聴者の印象に残りやすい内容になっています。

「連絡とれるくん」株式会社Phone Appli

会社で利用することが多い連絡先や、メールアドレスなどをクラウドで一括管理するサービスです。三遊亭円楽さんを起用し、管理職の方々の信頼を得やすいように工夫されています。
会社でよく見る若手の困った行動をより現実的な視点でまとめており、見た人の共感を得やすいような内容になっています。

INSIDES(インサイズ)

組織マネジメントの支援サービスを提供しているINSIDES(インサイズ)の車内広告です。これは、組織をマネジメントする方にターゲットを絞って訴求している広告になっています。
マネジメントはライフスタイルの変化と共に難しくなってきました。アニメーションで作られており、ターゲットが抱える悩みを「簡単に、効率よく」解決できるような内容になっています。
短時間で分かりやすくまとめられており、サービスの紹介も伝わりやすくなっています。

まとめ

タクシー広告ポイントまとめ

  • タクシー広告には7種類ある
  • メリットとして色々な層へ長時間広告を見てもらいやすく尚且つリーチ率も高い
  • デメリットとして効果が把握しづらく差別化が難しい

タクシー広告には色々な種類がありますが、中でもタブレットなどを活用した動画広告が乗客に最もリーチ率が高く、売り上げに直結しやすいです。
タクシーでの平均移動時間である18分間の間に、広告の持っている効果を最大化することが出来ます。そして、高所得者に向けてアピールしやすいという点も動画広告を使ううえではメリットとなっています。
今後更なる技術発展によって、乗客をターゲティングすることも可能になってくることでしょう。
動画広告を利用したタクシー広告はこれからも発展していくことが予想されます。