塩見有輝の日本と海外のデュエルライフ

塩見有輝の日本と海外のデュエルライフ

シンガポールに12年住んでいました。現在は、月の半分が日本、半分が海外です。仕事でインドネシア、シンガポール、マレーシア、フィリピンに行くことが多いです。1年間にその他10か国以上旅行して、美しい景色、文化、人々に会うことを楽しんでいます。

経済産業省様支援のセミナ-内の一コマです。(海外高度教育協会HPに記載)



今日は、「日本以外の国でも、
女性の立場が強くなってきましたね」
という話をしようと思います。


先日ジャカルタでランチ中に
インドネシアでは
警察や政府機関で働く
既婚男性のお給料は、
”妻の口座”に入金されるので、
男性が浮気をした場合に
妻が男性の職場に訴えて、
お給料を凍結してもらうケースが多い」
という話をインドネシア女子から
聞きました。


なぜ、このような
ユニークな手続きになったのか
経緯を簡単にまとめますと、


伝統的な考え方:
インドネシアでは、男性が家計を支え、
女性が家事や育児を担当するという
伝統的な考え方が根強いです。
そのため、
給与を妻名義の口座に振り込むことで、
家計管理を妻に任せるという考え方があります。
(妻が、それを一人で采配するというよりは、
夫の監視のもと、妻がやりくりするという
イメージ。
イスラム教では、
妻が夫の許可なくお金を使うことを
禁じている場合があります。
そのため、
給与を妻名義の口座に振り込むことで、
夫が家計を管理しやすくなるという
考え方もあります。)


金融リテラシー:
インドネシアでは、
金融リテラシーが低い層が多く、
銀行口座を持っていない人も
少なくありませんでした。
給与を妻名義の口座に振り込むことで、
家計管理をより効率的に行うことが
できるという考え方がありました。


女性の立場が随分と弱かったのが
わかります。
そのため、
妻の財産保護法ができました。


この法律は、1991年に制定されました。
当時は、男性が家計を支配し、
女性は経済的に弱い立場にあったため、
女性を保護するために制定されました。


法律の内容


この法律では、
以下のようなことが定められています。

  • 妻は、自分の財産を自由に管理する権利を持つ。
  • 夫は、妻の同意なしに妻の財産を処分することはできない。
  • 妻は、夫の浮気などを理由に、給与の支払い停止を会社に申し出る権利を持つ。

妻が給与の支払い停止を申し出た場合、
会社は調査を行い、
事実であれば給与の支払いを
停止することができます。


日本が不倫の代償が
随分と厳しくなったなあと
昭和感覚で感じていた昨今ですが
インドネシアの場合も
相当シビアですね。


問題点


しかし、この法律には
以下のような問題点もあります。


悪用される可能性:
妻が夫を脅すために、
この法律を悪用する可能性があります。
会社側の負担:
会社側は、調査や手続きに
時間と労力がかかります。


近年では、
この法律を悪用するケースが
増えているため、
改正を求める声もあります。


何でも守られることで力を持つよりは、
自分で力をつけて、
自由に自分のお金でお買い物できる、


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


そういう女性が増えるのが 


いい社会のはずなんだけれどな。




こちら



こちら




こちら




 



シンガポールにいた22歳から34歳の頃、
たくさんの日本人駐在員の方々と
お仕事でお目にかかり、当時は、
大企業のエリートの方々がほとんどで、
お上品でとても素敵な方々でした。


全部白髪くらいのお年の方々でも、
そのしぐさやインテリジェンスと品に、
20代の私でさえも、
はっと心をつかまれるような
そういう魅力的な方も多かったです。


 


 


 


 


 


 


20代30代の若い働き盛りとして
送られてきた方々は、
はつらつとエネルギー一杯で
遊びもスポーツももちろん仕事も
バリバリしている姿を見て、
私はたくさんのことを教わったと、
その頃、出会った皆様には
大変感謝しています。


一方で、まれに、あれ?と思う方も
いらっしゃいました。


「駐在員の仕事は、
本社役員の接待だけ。
仕事面の事は全部、本社が決めるし、
な~んにもしないでいいんだ。
本社から人が来たら、フルアテンド!
それだけが仕事。」と堂々と
口にしている方もいました。


そして、
長くシンガポールに住んでいた私は
当時は今ほどネット情報が
豊富ではなかったこともあり、


赴任したばかりの方々から
シンガポール生活で必要なことを
細かくいろいろと聞かれることが
多い毎日でした。


”接待・命” の方からは、
「ラウンジで女の子を付けたら、
一人当たり1時間でだいたい
いくらくらいですか?」
という質問はよくありました。


こういう質問が
たまたま会話中にあった、
というわけではなく、
仕事時間中に、わざわざ
私の職場に電話がかかって来て
便利帳のように聞かれました。


最初は私も、
「何で親しくもないし、
仕事もそんなにくれないのに(笑)
こんなことまで聞かれるのかな。
なんだかやんなっちゃう。」
と思いました。


躊躇もない様子で平気で
当時は若い女の私にそんなことを聞いて、
「失礼しちゃうな」と感じました。
「そういうのは自分で調べればいいのに」
と内心思いながらも、
そういう質問をする方々は
英語を話さない方の比率も多く


何度も聞かれるうちに、
まじめな私は各ラウンジやKTVに電話し、
お店ごとに、女の子がテーブルにつくと
一人いくらか、そしてサービスチャージと
税金がついて結局いくらかなどの
料金システムをノートにまとめていました。


答えて頂けるときには、そのまま女性を
店外に連れていけるかどうかも聞きました。


駐在員の方々の大事な業務の一つに
お役に立てるのならと思い、
正確に情報提供できる人になろうと
メモしていました。


とは言え、ある日、ある銀行員の方が、
「今度のxxxxにはホントにまいっちゃう。
別にいいんだけどさあ。そういうのは。
だけど、処女がいいとか言うんだよ。
信じられる~?
処女とか、どこで探したらいいのかな?」
と、まじめに聞かれたときは、


こんな上納システムがあるとは言え、
口に出して外部の人に軽々と聞くなんて
質問しているその方の立場こそ
大丈夫なのかなと心配しながらも、


そんな難題を抱えた役割も
大変なんだなと感じました。


これらは昔のことで、今では
海外に子会社を持つ企業も多くなり、
standardization と localization の
バランスも変わってきていると思います。


 


 


 


 


日本での商品サービスを維持して
スタンダード化する度合いと、
現地カルチャーを取入れて、
物資もそこで調達したローカル化を、
どうMIXするかを
それぞれの事情にあわせて
ブレンドしていると思います。


あらゆる面でグローバル企業代表の、
マクドナルドの各国にあわせたメニューを、
旅行先で見るのは楽しいですよね。


 


 


 


 


ドイツでビールが販売されていたり、
シンガポールやマレーシアに
フライドポテトにつけるチリソースが
たくさん用意されていたり。


 


 


 


 


 


 


 


インドでは
カレーの頑固な汚れを落とす為に、
パナソニックが
「カレーモード付洗濯機」を、


そして
サムスンが「たらい付き洗濯機」を、
販売して人気が出たり、


日系銀行も、イスラム金融商品を
近年は扱うところがさらに増えてきて、
以前よりも
現地の各支店での役割や権限も
増えているのではないでしょうか。


本社と仲良しが売りの、
日本らしい接待だけができる人や、


世界共通スタンダード商品が、


売れにくくなってきている時代に
なってきているのかもしれませんね。 



こちら



こちら




こちら


お問合せ、ご依頼はSNSか
info@shiomi.asiaまでお気軽に




今日は、
社会でだます側の規制を強化するより
だまされる側を教育した方が、


労力はかかるけれど
より高水準の社会になる、と
極論で言うと、そう思いまして、
それについて
書かせて頂こうと思います。


2024年明けまして
おめでとうございます。
今年は、AI技術もさらに進み、
政府主導の投資促進もあり、
様々な詐欺が起こる
予想されています。


メールアドレスに、
リンク付きのメールが届いたり、
電話番号がどこから漏れたのか、
SMSでも変なリンクが来たり、
などということは、
もはや日常茶飯事にさえ
なってきました。


日本も含め各国の銀行は、
システム強化をしながら
セキュリティの向上
力を注いで対策していると思います。


シンガポールのDBS銀行は、
政府の情報通信省の機関とともに


 


 


 


 


2023年の1年間で400回
デジタルリテラシー
セミナー(ワークショップ形式)を
開催しました。


そして実際に59,000人が参加し
その大多数は50歳以上でした。
このワークショップを開くのに
700名のボランティアを動員しました。


自分の口座を引き下ろせないように
自分でロックアップするシステムや、
セキュリティ強化方法などを教えました。


これを引続き2024年も
各エリアのコミュニティで
続けるそうです。


人口500万人の国としては
この数は大規模です。


日本に単純に置き換えるとすると、
125万人が参加したことになります。


2030年までに人口の4分の1が
65歳以上になる予測のシンガポールでは


1.デジタルリテラシーや、
2.リタイヤ後のファイナンス計画
3.健康に対しての教育
が重要視されています。


日本ですと、
高齢者にネット操作を教えるなんて
絶対無理だし余計に危ない、
という意見がメジャーになったり、


犯罪から高齢者を守るために、
みんなが簡単に引き下ろせないように
さらに窓口手続きも複雑にしたりして、
みんなが不便になったりする、
そのような傾向があると思います。


どんな問題(exホスト売掛) でも、
すべての決定を、
弱者?あるいは
弱者ポジションをおいしく取った側を
保護
していく事が、
正しく優しく温かい社会
決定であるべきのように
考えられる傾向にありますが、
本当にそうなのでしょうか?



こちら



こちら




こちら


お問合せ、ご依頼はSNSか
info@shiomi.asiaまでお気軽に




今日はライドシェアの話を
しようと思います。
UberGrabがとても便利でありがたいな。
日本でもライドシェアが始まるようなので
不安な方々に伝えたいな。」
と思いまして、書かせて頂きます。


個人的な話が多くなりますが、
「個人消費者が、ただ、
自分の体験感想を話しているんだよね」
ということで宜しくお願い致します。


東南アジアでは、それぞれの国で
Uberよりもそれぞれ数か月先に
Grabが入っていました。


 


 


 


Uberがその後エリアに入って来て
とは言え、
2018年に
Uberの東南アジア部門

Grabに引継がれました。


Grabは2012年にマレーシア人
ハーバードビジネススクール出身の 
2名が建てた会社です。


今は本社がシンガポールにあって、
なくてはならないアプリですが、
当時は私は全く使いませんでした。


海外でタクシーに乗るだけで
ただでさえ緊張するのに、


タクシー免許がない個人の車を
わざわざ呼んで乗るなんて!


心理的にハードルが高くて、
自分では使っていませんでした。


漠然と、タクシーよりも
安全ではないと不安を感じていました。


当時はシンガポールや、
マレーシアのKLに行くことが多く、
タクシーに関して、雨の日以外は、
特に困ったこともありませんでした。


その後、
インドネシアに行くようになって、
移動はいつも現地のお友達と一緒に
お友達が呼んでくれたGrabでした。
それでも私はまだGrabデビューは
していませんでした。
その頃はもう、周りの駐在員の方は
Grabを上手に使っていましたが
私は「なんだかいや~」 と
一人の時はタクシー派でした。 


ある日、
ジャカルタ内でも少し離れた場所の
ショッピングモールから帰る時に、
ひとりぼっちになって
タクシーを40分ほど待っても来ないのと
来る予感さえしない道路状況で、
だんだんと日が暮れてきて
大変に不安になり初Grabをしました。


その時、
Grabに文字通り「救われた」私は
Grabの良さを体感し、その後は
東南アジアだけではなくアメリカでも、
Uberを利用するようになりました。


【Grabは安全?】
”Grab=白タクで違法で危険” 
というイメージを潜在的に
持ちがちですが、Grabこそ、
ネットで走っている場所を
監視されているし、


マップ上の近隣を走る数々の車の
ドライバーさんの評価
それぞれ見て選ぶことができます。


【トラブルの元が少ないGrab】
Grabアプリでピックアップ場所と
行き先を選んだら、 



下記のスクショのように(これはフィリピンの場合)
■通常の4人乗りのもの、
■同じ方角に行く他人とシェアして安く行くパターン
■近隣を走るタクシー
■6人乗りの大きめの車
■ペットも乗せられる車
を選びます。


Grabは、もともと
マレーシアのmy teksiという
タクシーを呼ぶアプリでした。
その為、
マレーシアやフィリピンなど
タクシー会社と提携している国では
近隣を走るタクシーも表示され
選ぶことができます。


インドネシアではタクシーは別です。
インドネシアやマレーシアでは
バイクの後ろに乗る

GrabBikeも選べます。


 


 


 



シンガポール
でもタクシーは別です。
通常のGrabの上に、
GrabCarPremium
その上のGrabExecがあります。


 


 


 


 


空港にもGrabを呼べるフィリピン
空港には呼べないインドネシアなど


このように国によりバリエーション
あります。


日本でライドシェアの導入
についての議論が高まってきましたが
もしかしたら、
この同じ方角に行く他人と
車にシェアして乗ることだけを
話していると勘違いされている方が
いるかもしれないので、


日本で議論の的の「ライドシェア」は、
タクシー以外の車を利用できるという
意味なのを一応書いておきますね。


また、保険についても、
予約する際に下のスクショのように
希望すれば乗車の度に、
掛けることができます。
(この場合は7ペソなので、
2023年11月レートで約18円)
そして、
自分のクレジットカードから
Grabアプリにチャージした金額で、
予約の段階で提示された金額を
アプリで支払完了するので、
クレジットカード情報を
抜き取られたりする心配もなく
料金のトラブルもなく、
降りるときの
手間が
ありません。


タクシーの場合は、
クレジットカードが使えない場合
国によっては頻繁にあり、
その国の通貨に両替
しておかないといけないので
とても面倒でした。


皆さまも海外旅行で帰国前日に、
あといくら現金を残しておけば、
空港まで行けるかな、と
計算したことはありませんか?


インドネシアやフィリピンでは
タクシーは現金払いのみの場合も
多いですし、
マレーシアでは設備は整っていても
車を借りているシフトで入っている
運転手さんは、現金払いを希望していて
クレジットマシンを、引抜いていたり
「今、マシン故障中~」と言ったりが
度々あります。


 


 


 


 


【ピックアップがスムーズ】
予約をして、はぐれないように、
マップの上で予約車の位置を
ずっと確認できますし、
運転手さんから
「もうすぐ着きます」や
「もう着きました」と、
自動メッセージもきます。


はぐれた時にはチャットで
直接話せますので、
ピックアップ場所が少しずれても、
無事に会うことができました。


【運転手さんとのおしゃべり】
予約時に、
”Do you prefer Quiet Ride?”
と出るので、それを選んでおくと、
運転手さんが話しかけないことに
なります。


Taxiの運転手さんはGrabと比べて、
おしゃべり好きな方が多い印象を
東南アジアでは感じています。


シンガポールやマレーシアの
中華系の運転手さんですと、
やはり家族を大事にされるせいか
結婚は?子供は何人いる?など、
家族の話をする方がとても多くて
いません、と言うと
なんでなんで、なんで!と、
お説教モードに入るので、
私はいつも、聞かれたら
ペットの犬のことを思い出して
「はい、17歳の女の子」などと
答えていました🐶
~~~~~~~~~~~~~~~~~
【旅行スタイルを変えるライドシェア】
外国でレンタカーを借りて
運転するのは私にとっては
難易度が高すぎてできないため、


1日にいろいろな場所をめぐるには、
ツアーに参加して誘導されて行くか、
運転してくれる友達と一緒に行くか、
タクシーを高い料金で1日Bookして 
巡るしか、
方法がないことになります。


それが、UberやGrabのおかげで、
好きな場所に、
自分が朝起きて支度ができた
タイミングで車を呼んで、
走行距離料金だけを払って、
自由に行けるなんて、
とてもありがたいです。


そして、その目的地で
「30分後にまたここで待ち合わせ」
と約束しないで済み、
自分の好きなタイミングで
帰りの車を呼べることは
海外での行動範囲を広くし、
活発になり旅が別物になります。


東京の都心に住んでいると、
ライドシェアがなくても
不便と感じることが
あまりありません。


ですが、
首都圏と呼ばれる埼玉県、
千葉県、神奈川県でさえも、
少し離れた場所ですと


駅前のバスは30分に1回で、
タクシー乗り場にタクシーはなく、
そこに書かれたタクシー会社さんに
電話をしても
「今は車が全部出ています~」と
言われる場所が多く
長く待ったことはありませんか?

外国人のみならず

日本人観光者にとっても
ライドシェアがあったら便利ですよね。


今日は、ご存じの方にとっては
当たり前だったかもしれない、
ライドシェアのことを書きました。


安全性に対して慎重だったり
現状の調整を丁寧にしていくのは
日本のいいところだと思います。


近い将来、慣れない土地でも、
自由に移動しやすくなって
人生を倍楽しめるようになったら
素敵ですね。


 


 


 



こちら



こちら



こちら


お問合せ、ご依頼はSNSか
info@shiomi.asiaまでお気軽に



 


 


 


 


 


 



マレーシアに行くときに、
レインボーカラーのSwatchをしていくと
懲役3年になる可能性もあるそうです。

都市伝説かな?と思ってしまったのですが、
そうではなく、2023年8月10日に
CNNが報じました。


マレーシアでは同性愛が禁止で、
その為このRainbow Swatchが、
「モラルに反するLGBTQ関連商品」
政府に認定され、官報文書に、
「この時計や、アクセサリーを
輸入、販売したり、
身に付けたりした人は、
懲役のみならず

それにプラスで2万リンギット
(2023/10/7のレートで63万円)の罰金」
と書かれました。


形式的にではなく、
どれくらい実際に厳しいかと言うと、
マレーシア当局は2023年5月に
全国のSwatchショップに捜査に入り
172本の時計を押収しました。


Swatchは7月に、これに対して
ブランドイメージの棄損も含めて
マレーシア政府を訴えています。


レインボー色だったからだけではなく、
時計の文字盤にLGBTQと書いてあるから
違反なのだ、との政府のコメントですが、


 


 


 


マレーシアに行くときには、
問題になりそうなレインボー色
派手なドレスなどは
持っていかないようにしようと思います。


 


 


 


 


隣りの国のシンガポールも、
以前はいろいろと厳しい国で
生殖活動に直結しない不自然な性行為
(例:口淫、同性愛などなど)
は禁止という377A法というのが
ありましたが、


それによって、実際に罰を受けたりした人は
いなかった形式的な法律になっていたため、
2022年11月29日に、正式に廃止されました。


とは言え、同性婚を認めている訳ではない為、
国を作った初代の故リー・クアンユー元首相
お孫さん(Li Huanwu、下の写真左)は、
南アメリカに行って、2019年5月に同性婚をして

インスタグラムで発表して、
多くのシンガポール人が祝福していました。


リー・クアンユー元首相は、
いろいろなルール作りを細かく具体的にして
国を作り上げてきた方ですが、


生前に、インタビュアーがやや皮肉気味に、
このお孫さんが同性愛者であることを
どう思っていますか?と聞いたことがあります。

リー首相は、ダメとも応援するとも言わず、
"That's life" 
(人生には予想外の困難なことが起こる、
といったニュアンス)
とだけ無表情で言っていました。


LGBT法案が日本で通って、
いろいろな批判があります。


LGBT側の権利が今後、
何かと守られて行って
女性の権利が守られていないのでは、と
不安になったりもします。


具体案が実際ないので、
LGBTにとっても意味がないとか、
何が守られるのかわからないと
いう意見もあります。


ただ、
マレーシアのSwatchニュースを見て
自分がLGBTQでなくても
LGBT法案に以前よりもポジティブに
感じるようになりました。


具体案は、ないままにしておくか、
時代の状況に沿って、
ここからは日本のペースで、
慎重にいって頂きたいと思います。


マレーシアでも、実際は、
一般人が普通に暮らしている分には、
同性愛でも逮捕されたりしません。


ですが、政治家になったりして、
政治で足を引っ張りたかったら、
この法律を持ち出して足を引っ張ることは
できるし、実際そうでした。


現在のアンワル首相は、
マハティール元首相との対立で、
お金やその他の不正の面では
たたいても何も出てこなかったので、
この法律を持ち出されて、
政局がアンワルさんに傾く度、
2回も懲役刑になって、
25年間を懲役と裁判の日々で
過ごしました。
(⇒長期の人との対立から学ぶこと


LGBT法案など
LGBTQだけが優遇されるという方向に
傾いたらよくないですが、


人権を守る法律ができていくことで
そうではない人にとっても、
何か目を付けられる立場になった人が、
政治的に不当に難癖をつけられたりする
可能性が少し減ったりすることもあるので
そういう意味では、いいと思っています。



こちら



こちら



こちら


お問合せ、ご依頼はSNSか
info@shiomi.asiaまでお気軽に



エッフェル姉さん”という辛辣な皮肉の
ニックネームを付けられてしまった、
自民党の松川るいさんですが、


52歳でありながら、
エッフェルおばさんではなく、
エッフェル姉さんという表現で
ピリっとおさまり、
美人は得だな、などと感じたりしました。


他にも、この報道に関連して、
少し気の毒だなと感じたりもしました。


東大法学部卒で、アメリカの大学院を卒業し、
外務省に入って、アジア、スイス、韓国などと
仕事で関わって、たぶんパリには自分のお金で
何度もすでに行っているのではないだろうか。


だから今さらパリに行けてルンルン、得したな
などというレベルでは感じていないのでは
ないだろうか。


年齢を重ねて、リーダーになったので、
今までの努力家の自分のように、
生真面目一本で頑張るのではなくて、
自分とは違うタイプの人々とも
楽しく仲良くしなくてはいけないと、
初心者向けツアーにみんなで出かけたのでは
ないだろうか。


マジョリティにうける庶民性を出すのも、
女性政治家に期待される事柄なのでは、と
もともと自分の性分とはちがう、
ユーモア的な一面を、無理矢理に出して
一緒にポーズ写真を撮ったのではないだろうか。


今まで外務省で本格的に
国際的な仕事をしてきた自分が、
「パリにいます💛」的な海外自慢女子達と、


まさか、同列に語られるとは
思いもせずにいたのではないか、
などと想像したら、
少し気の毒に感じてしまいました。


これは、私の勝手な妄想であって
もしかしたら批判されている通りの
かんじだったのかもしれないですが、、


海外に関わることは特に厳しい目が集まるな
ということと、


企業の場合でも海外進出する時にも、
お金をどれくらいかけてでも
進出したいのかを
各部署で認識しあっていないと
考えの違いが特に大きくなる事柄だと
このニュースに対する反応を見て感じました。


それでは、
英語圏ではない国の企業が
グローバル企業になっていった
スマホのGalaxyのSamsung社の例が
頭に浮かんで、お話したいと思います。
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 7962de49d22d938efb1cc4dbfb43292e.png


2023年の第2四半期(4~6月)の連結では
営業利益が前年同期比95・7%減
6千億ウォン(約660億円)で、
半導体の需要低迷の影響が出ていますが、
英語が母国語ではない国でありながら
世界的に展開し成長してきた企業です。


創業者のLee Byung-chulLeeが1987年に亡くなって、
その息子のLee Kun-heeが45歳の時に引継ぎ、
グローバル企業に成長させました。


このLee Kun-heeが、1990年に
海外研修プログラムを導入しました。


2019年までのデータですと、
7000人の社員を!90ヶ国に!
その国のスペシャリストとして、
(仕事ではなく)言語と文化を勉強するために
1年から2年間、住まわせました。


1997年までは、先進国に主に人を送り
その後は、ロシア・中国・インドにも
人を送り続けました。


社内では、
その莫大なコストに対して
当時も多くの反対があったと
記事にありました。


2020年にも120名が選ばれていて
元のお給料に追加
$77,340(約1100万円)の手当
この海外派遣プログラムに行く予定でしたが、
Covidで延長された後、
2020年にこのプログラムを開始したLee氏も
亡くなり、業績の悪化もあり、
20年続いたプログラムは停止されました。


このサムスンの例について、
皆さまはどう思われましたか?


この海外研修規模程度については
その人の価値観や所属部署や
立場によって、
その時々の状況によって
意見がとても大きく対立しがちな
話題だと思います。


そういうこともあって
サムソンが今後いい業績になるか
悪くなっていくのか
興味を持って拝見していたりします。



こちら




こちら




こちら



お問合せ、ご依頼はSNSか
info@shiomi.asiaまでお気軽に。




お知合いの方に頼まれて、
海外銀行の、
使えなくなったATMカードの交換をしに、
旅行のついでに現地の銀行に行きました。


*通帳
*古いATMカード
*本人のパスポート
*委任状
*私のパスポート
を持参しました。


支店のスタッフさんが
電話でオフィサーさんに
確認してくれましたが、
代理人では交換できませんでした。


そのかわり、
本人からメールをすれば、
口座解約をして、残金を
日本の口座に送るとのことで、
メールの書き方例を
こちらに記載します。
=======================


件名:Request for Account Closure
本文:


Dear Sir/Madam,


I am writing to you as TARO YAMADA.
I have an account at your bank, and
I would like to request the closure of this account.


Below are the details regarding the account closure;-


Account Type: Savings A/C [口座種類が定期の場合は
Time Deposit,やFixed Deposit]
Account Number: [口座番号]                      
Account Name: [口座名義]


Please transfer the remaining balance to my Japanese account as follows;-
Bank Name:[残金送金先の日本の銀行名 例えばMizuho Bankなど]
Bank Code:銀行コード(0001など)
Swift Code:スウィフトコード(MHCBJPJTなど)
Branch Name: 支店名
Branch Code:支店コード
Branch Address:支店住所
Branch Tel No:支店TEL  81-3-
A/C Type:普通ならSavings Account
A/C No:[口座番号 9876543など]

A/C Name:口座名義


If there are any inquiries regarding this matter, please let me know.
I would greatly appreciate it if you could facilitate the process as promptly and smoothly as possible.


I will attach a copy of my passport and photos of the passbook and ATM card.
If there are any more specific procedures or documents required for the closure,
please provide instructions, and I will be happy to comply.


If additional information is needed, please feel free to contact me at the following;-


Name:TARO YAMADA
Contact Phone Number: 81-90- 本人の電話番号
Email Address: メアド


Thank you for your attention to this matter.


Sincerely,


Taro Yamada


そして、このメールに、
*パスポート
*通帳
*ATM


の写真を添付して送付。
=======================
国や銀行によって
委任状があればできたり、
公証役場の認証が必要だったり
違いがあると思いますが、
基本の一例文としてご紹介しました。



 


こちら




 


こちら



こちら


 


お問合せ、ご依頼はSNSか
info@shiomi.asiaまでお気軽に。


 




インドネシアで一緒に働いていた
若いお友達のビビちゃんが、
結婚することになり
Invitationが届いた。


 


 


 


 


 


 


 


 


セレモニーは素敵なバリのVilla。
ここに泊まろうと思ったが、
検索したら高いので、
ちょっと嬉しびっくりして、
そこから歩いて8分のホテルに
私は予約した。


たった6,7年前、
福利厚生の書類にビビちゃんの
住所が入力されていないので、
理由をオフィスの人に聞いた。


「ビビには住所がないから…」
そんな返答に納得がいかなくて、
「住所がないってどんな生活?」
と聞き返したが、
「住むところがなくて教会で
寝泊まりしている」との事だった。


いったいどうなってるのかなと
スマホをいじっているビビちゃんの
横顔を初めて見た。
髪が乱れていて、
英語もたどたどしかった。


 


 


 


 


 


 


ただ、SNSが得意のようで、
そこからオフィスで一緒に
働くことにした。


ビビは、お父さんが会社経営して
大成功→大失敗という過程を
幼少期に経ていると
後でいろいろと体験談をしてくれた。


そのせいもあって
強くてセンスがあって、
たくさん話をした。
スラバヤやバリや
バンドゥンに同じ部屋で
シェアして仕事や旅行をした。
バンコクにも行って、
夢を話し合ったりした。


3、4年の間に
英語がものすごく上手になって、
以前は、どローカルだった
「教会住まいのビビ」の面影は消え
Netflixのドラマに出てくるような
できる若いおしゃれ女子に
変身を遂げた。


インドネシア
他の若いお友達にも
「インドネシア人は今のうちに
不動産を早めにジャカルタ
買っておいたほうがいいかもね」と
聞かれたら話している。


もう一人のインドネシア
20代の独身女子も
すでにコンドミニアムを買って
毎月支払いをするようになった。


今日たまたま見かけたツイッターでは
日本人の男性が、
シンガポール資本の会社
働いているのを誇らしげ
綴った投稿があった。


逆転したのはいつだったのか?
以前は日本人が
シンガポールのメイドさんに
家事を手伝ってもらっていたのに。


2023年現在の
シンガポールの
一人当たりGDPは
US$91,100で、
日本のUS$35.390の
2.6
(※IMFの2023年データより)

「とうとう抜かされた」
せいぜい、
「倍近くにもなっている」
というレベルと思っている
日本の方が多いと思います。


でも、現在、遥かに超えて
2.6倍にもなっているのだから


そんなツイッター投稿も
2023年では当然なのか。


日本が少子化で
東南アジアは増加中とは
当たり前に知っていても、

フィリピンの人口が
1.1億人超えたと
数字で聞くと、
その程度の大きさ
また考え方も変ったりする。


日本の高度経済成長期や、
12年間住んだシンガポール
東南アジア第3国(建国1965年)→
→先進国入り(2011年)へと
駆け上がる過程を知ったり
体感しているので、
幸せになってほしい人に
当たり前のことを話している。


長くサラリーマンをしてきた
私のように、
とても普通の額の資金で
普通に増やすために、
知っておくことを整理して
ワークショップのように
実践型で計算したりしながら、
セミナーをすることにしました。



詳細とお申込みページはこちらです。


7月22日午後に秋葉原で
海外の勢いを自分の生活に取り入れる
勉強をしませんか?


もしもいつもこのブログを
読んでくださっている方と
お目にかかれたら、
とっても嬉しいですので、
お声がけくださいませ。


※私のお話の後に、
サンワード貿易さんの
FXのお話がPart2にございます。


※その後Part3で、
フリー形式で
皆様のご質問にお答えします。
お気軽によろしくお願い致します。


 



 


こちら




 


こちら



こちら


 


お問合せ、ご依頼はSNSか
info@shiomi.asiaまでお気軽に。


 



AB型の、みきよ(通称ミッキー)が、
その日も外で口論して帰ってきた。


シンガポールで働き始めて
3人でコンドミニアムを
シェアして住んでいた時の話だ。


 


 


 


 


 


ミッキーは本当に口論好きで、
インド系のタクシードライバーと
乗り合わせた時は毎回
口喧嘩して帰ってきては、
そのいきさつを話す。



 


 


 


 


 


 


またか、と思ったら、その日は、
チャイニーズ系が相手だった。


どんな状況で喧嘩になったかわからないが
何十年たった今も覚えているのは


ミッキーが、


それでね、そのチャイニーズが
"Next time,
your son will work for my son!”

って言ったんだよ」 という言葉だ。


”そのうちに、あなたの息子が
私の息子の為に働くようになるからね!”
そんなニュアンスだと思う。


なにしろミッキーは、
いつも自分がルールみたいに振舞って、
一緒に住むコンドミニアムのお部屋は
男子絶対禁制という
厳しいミッキールールのもとで、


おかげで私達は、
リビングで男友達とお茶を飲むのも
絶対ダメだったのに、


ミッキーは自分に彼氏ができた途端に、
そのルールはまるで無かったかのように
振舞いだし、彼氏にお茶を出していた。
そのすぐ後には、
正式にルール撤回を明確に宣言し、
その彼氏は、しょっちゅう家にいた。


そんなミッキーのことだから、
いつものように自分ルールで、
何か言い争って、相当すごいことを
いろいろ言っただろうことは、
推測できた。


それにしても、いつもの喧嘩相手の
インド人のいい訳とは違う、


チャイニーズの


次代に持ち越しても勝ってやるからな
という意味合いの
世代越えの勝負持ち越しのセリフを聞いて、


そんな発想もつかない私は驚いたし、
正直
「そんなこと起こるわけないじゃんね」
そう私は言って、ミッキーに同調した。


これ以外にも暮らしの中で、
チャイニーズの強烈な民族や家族の結束
感じることは多々あった。


 


 


 


 


ところで、民族とはなんだろう。


シンガポールで、
その人口の約7割を占めるチャイニーズは、
台湾系でアメリカ国籍の
当時のテニスプレイヤー
マイケル・チャン
情熱的に応援していた。



連日メディアでもスポーツバーでも
人々はマイケル応援に湧いているので、
私はてっきりこの選手は、
シンガポール人だと思っていた。


だが、マイケル・チャンは
チャイニーズ系というだけで、
シンガポールとは全然関係ないし、


アメリカ生まれアメリカ育ちで
レロレロのかっこいい英語を話すし、
台湾移民のご両親はシンガポール人とは
違う国の、育ちに接点がない人々だけれど、


その感情はどうして出てくるのか
私には不思議だった。


チャイニーズの友達に
聞いたこともあったけれど、
私が不思議に感じる意味が
逆に友達には、わからないようだった。 


シンガポールのチャイニーズも
大もとは、
中国の福建省の血筋の
Hokkien(ホッケン)
広東省の
Cantonese(カンタニーズ)
その中でも特異な
客家Hakka(ハッカ)
など、どこ所属かが、
おしゃべりのきっかけにもなるし、
それが同じの場合は
さらに同族意識をもちやすい。


台湾がHokkien系で
シンガポールの多数派と同じで
仲間意識があるから、マイケルを
まるで自分たちの家族のように
感じているのか??
よく分からなかった。


なぜなら


日本人の私は日系のフジモリ大統領
当時はほぼ無関心だったし。


(※Wikipedea写真)
「金持ち父さん貧乏父さん」の著書の
日系4世のロバートキヨサキさんには


アメリカの人のイメージがあって
仲間意識は感じにくいし。


そんな感覚が
悪かったのかわからないけれど、


ミッキーに吐かれた呪いの言葉は


現実味を帯びてきている


かと言って、チャイニーズを常に
嫌厭しているわけではない。


ヨーロッパで初めての空港で不安な時、
近くにチャイニーズ系がいると安心して
"このゲイトであっているよね?” 
とついつい聞いたりする。


素敵なヨーロッパのスノビッシュなお店で、
骨格が8頭身で彫りの深い人々に混じって、


4頭身くらいで裕福さを表すように太って
目立つ色のブランド服で全身固めて
今日も買い物したショッピングバックを
たくさん下げて、大股で堂々と歩く
チャイニーズを見ると、


とても頼もしくて、
エネルギーを感じたりする。


民族意識とはなんだろう。


全然違うグループの中で、
本能的に共通点を感じた場合に
発生する共感意識?


教育で影響されることもあれど


本能的に感じてしまうものならば


それを理解して


自分や国に利益になる方向で、


使ったり使わなかったり


していきたいと思う。



 


こちら




 


こちら



こちら


 


お問合せ、ご依頼はSNSか
info@shiomi.asiaまでお気軽に。


 


 


 


 


 



皆様の周りにも
プロフェッショナルだな
と思う方々がたくさんいると思います。
そして、自分もそうなりたいな、
そう思う瞬間も多いと思います。


今日は、そういう話を
一つの小さなエピソードをもとに
書かせて頂こうと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
007のQが、
ダニエル・クレイグのシリーズから
新しい俳優さんに変わったとき、
その人に顔や雰囲気が似た
ずうっと昔に2、3回話をしただけの
名前も忘れた人のことを思い出した。


※Qは、特殊な武器やガジェットを
開発する技術者で、
MI6の研究開発部門の責任者


 


 


 


 


私はまだ27、8歳の頃で、
シンガポールで働いていた。
お給料から20%CPFという制度で
国から強制的に老後貯金させられていて、


そのお金は
1.家の購入費
2.子供の教育費

3.医療費
として必要な時だけ、
引落としを申請できるが、


基本的には、
国を出るか
老人になるまで
引き出せないので、
浪費癖のある私には、
とてもありがたい制度だった。


もらったら全部つかってしまう
そういうタイプなのに、
強制貯金なので、
時間と共に貯まっていくので
こうやって強制的にやるといいのか
ということを学んだ。


CPFを差し引かれた
手取りのお給料からは、
別に何も贅沢なものを買ったり
お酒を飲みにいかなくても、


貯金する余裕もないし、
いつも知らないうちに
すってんてんに使ってしまう。


ある日、たまたま行ったギャラリーで
ベトナム人画家の絵を見た。


結婚式の準備をしている様子を描いた
油絵で、
アオザイの女性が数名いて
お花や食材を運んでいたり
蓮の葉っぱを傘にして
歩いている絵で、
3万ドルだった。
でも買ってしまった。


とても気に入ったのはもちろんだが、


手元のお金を
自分が換金しにくいものに
変えておかないと、

すぐに使ってしまう性格を
自分で知っていたので、
貯金全額をその絵に替えて
とっておくほうが、


貯金ができない私にとっては
安全だと思ったのだ。


ベトナム人の画家の名前は
もちろん知らないけれど、


ギャラリーの方が、その絵だけを
一番大事そうに自分の席の後ろに
飾ってあったので、


値うちはきっとあるんじゃないか
そんな風に思っていた。


数年したある金曜日、
いつものzoukか、



 


 


 


それよりもうちょっと、
ソフィスティケイトされた人が集まる
Velvet Undergroundか、



 


 


 


 


どちらか忘れてしまったけれど、
そういうクラブで、
ギラギラした肉食男子達の中に、
メガネをかけたインテリ風の
珍しいタイプの人がいた。


イギリスで芸術を勉強して
今はサザビーズで働いていると言ったので、
私は、あの絵を換金したくて、


 


 


 


「私のアパートに壁いっぱいの大きさで
キャンバスが横長で、
ベトナム人のニュイフォン?
スペルはngyuen phuoc みたいな
名前の人の絵があって、
3万ドルで買った証拠の
書類もあるんだけれど、
買ってくれたりできる?」
と大音響の中で聞いた。


「明日、家に見に行く」と言われ、
次の日、本当に家に来た。


その時まで、当時20代だった私は
家に来て何かされたらどうしようなどと、
そんな風な余計な心配までしていて、


本当に買ってくれるとは
まったく半信半疑だった。


家に来た彼は、メガネを外して、
その絵を、静かに、2、3分
いろいろな角度から見ていた。
サインのところは、
腰を曲げてゆっくりと見ていた。


私は、「書類があるんだよ」と
一生懸命、売り込もうと
書類を見せようとしたのだけれども、
ほんとうに書類は手にもしないし
一瞥もしないで、彼は絵を見ていた。


そして、「搬送の日を決めよう」
と言って、搬送日が決まった。


あまりに簡単に決まったので、
「3万ドルより高くならないかな?」
とその時、慌てて私は聞いたけれど、
彼は黙って首を横に振った。


搬送日に彼もまた来て
書類と小切手をもらった。
彼は梱包の様子を見届けて、
静かに去っていった。


プロフェッショナルとは


知識の豊富さ


その知識を商売に役立てて利を得ること、


その為にタイミングを逃さない早わざ


それから、


取引相手が気分がよくなるマナーのよさ


そんなことを学んだ気がする。


注)※こちらの記事は、
思い出話を書いただけで、
「アート投資」へ
皆様を誘導する意図は
ありません。



 


こちら




 


こちら



こちら


 


お問合せ、ご依頼はSNSか
info@shiomi.asiaまでお気軽に。