インドネシア少女の結婚や幸せについて | 塩見有輝の日本と海外のデュエルライフ

塩見有輝の日本と海外のデュエルライフ

シンガポールに12年住んでいました。現在は、月の半分が日本、半分が海外です。仕事でインドネシア、シンガポール、マレーシア、フィリピンに行くことが多いです。1年間にその他10か国以上旅行して、美しい景色、文化、人々に会うことを楽しんでいます。

皆さま こんんちは。
東南アジアコンサルタントの塩見有輝です。


今日は結婚のことや、
幸せについて書こうと思います。


インドネシアでは何歳から結婚できると思いますか?


14歳です!


16歳からは自由に結婚出来て、
16歳未満でも、
両親が裁判所の許可を取得すれば
結婚することができます。
この許可は簡単に取得できます。


14歳で結婚、早いですよね??


年間で34万人のインドネシアの少女が、
18歳未満で結婚し、
そのうち5万人が15歳未満だそうです。
つまり1日に136人、
つまり1時間に5人も、
インドネシアで15歳未満の少女が結婚しています。


相手の少年も10代ということも多いです。
この傾向は東南アジアの%では、
カンボジアに次いで2位が
インドネシアで多いとのこと。


体が未熟なうちに妊娠するので
母子ともに体に負担が大きいこと、
教育を十分受けないまま結婚するので、
その後の経済面で苦労すること、
それによって子供達も
生活面で苦労する傾向があることが
指摘されています。


国が経済発展もしていっているにもかかわらず
この低年齢での結婚は増加しているそうです。


私は毎月インドネシアの首都、
ジャカルタに行って、
インドネシアに関わって
お仕事させて頂いているのですが、
その中でスタッフさんが辞める原因を聞いて
時々、驚くことがあります。


ビレッジ出身の方が、
“ビレッジに戻らないと、
ご両親が
近隣住民から村八分にされてしまうので”


ですとか


“結婚相手がもう決められていて帰らなくては”


ということが、本当にあります。


そして、


“お父さんがすすめる職業に転職する”
“家族が~なので家族を助けないといけない”


など、会話の中に
"Parents”, "Family”が出てくる回数が
とても多いです。


最初は、会社を辞めるにあたって
穏便に円満に辞めるための理由なのかな、
と思っていました。
でも、本当にご家族、特にご両親
原因になっていることが多いようです。


"本当にそれでいいの?"
心の中でそうは思っても
それを口にはしたことがありません。


きっとその方々の育ってきた環境で
作られた考え方や価値観の中では
その選択が一番だからです。


そう思うきっかけになった経験があります。
以前に私はシンガポールに12年間
住んでいました。
その頃は、偉大なる建国の父、
リー・クアン・ユーがまだご存命で、
Senior Ministerとして
後継首相の舵取りを見守っていた頃で
毎年経済成長率10%以上の
イケイケ時代でした。


1本の橋を渡ったマレーシアとは、
格差がどんどん付いて行って
国のリーダー達の優秀さを国民が皆
実感している時代です。


国を発展させていくために
政府が大変に効果的で効率のいい
ルールを敷いていきます。
罰則もしっかりしています。
国民はそのわかりやすい
明確で公平な細かいルールに従って
国が発展して行きました。


この様子を見て、
オーストラリアの大学生が、
シンガポール政府のやり方は
民主主義から遠く離れていて、
非人道的である!」
という主張を繰り広げました。
そしてシンガポールの首相が
その大学を訪問した際に、
学生たちは背中を向けて
ずら~っと道の両脇に並んで
沈黙の抗議をしていました。


この様子を見たシンガポール人は、
"うちの親方に何してくれるんかい!”
と、怒り心頭です。
"うちの首相に対して失礼にも程がある!”
というのが大多数の意見です。


やっている方の大学生は、
シンガポール国民
政府にコントロールされて
意見も自由に言えずに
民主主義を得られていないではないか!」
ということで、
シンガポール国民の為に"
このようなことをやってくれているのです。


でも、
当のシンガポール国民からすると、
それは「本当に余計なお世話」
「ありがた迷惑なおせっかい」です。


当時、永住権を持っていた私も
すっかり当然シンガポール目線で、
「優秀な政府にコントロールされて
超ハッピーなんだから
ほんとに放っておいて。
あなたに関係ないよ!」
という気分でした。


このように、
他者から見て、
?(疑問符)が付くことであっても、
当人が
驚くほど真逆に考えていて
幸福を感じていることがあります。


話を戻しますと、
インドネシアの低年齢結婚についても
男尊女卑、後進的、非人道、宗教問題
口減らし、経済途上、経済格差、洗脳
と一方的に糾弾せずに、
見守るのもいいのではないか
と実は私は思っています。


これと少し似た、
最近、とてもハッとさせられた
女性同士のおしゃべりのこと、
少し話しますね。


宝石店の前で足を止めて
美しい宝石に目をとらわれて、
お店に入った女性は、
「高価な宝石を好きな時に
自分で気兼ねなく買えるなんて
幸せだ」と感じているそうです。


でも、その隣りにいて
その様子を見ていた
専業主婦さんの意見によると、
「宝石を自分で買うなんてかわいそう」と
思っている場合もあるそうです。


その主婦さんとお話させて頂いたのですが
「男性と二人で出かけるときは
なるべくアクセサリーをしないで
男性に買ってあげたいと
思わせるようにしている」
とのこと。


宝石をたくさんしていくのは
おバカさんと言っていました。


飛行機で降りるときも
なるべくゆっくり支度をして
他の男性が、
荷物を手伝ってくれるのを待つとか、
「男は働かせないといけない」と
ずっと言っていました。


「男を働かせる」というマインドで
上位に立って幸せを感じる人もいれば、
「自立している」ことが
幸せと思う人もいます。


考え方ひとつで
行動も幸福の感じ方も真逆になります。


いろいろな考え方があります。
その中で、
他人の主張を否定することなく、
自分の主張もしていきたいですね。


私は、
このようにブログを書いたり
Facebookで投稿したりして
情報発信しています。


私は、
「こういう生き方もあるよ。
自虐的に見せるときもあるけれど、
楽しいよ。幸せを感じているよ。
だからあなたも、
家族の為にこうしなくては!
と頑張りすぎたり、
自分を知らないうちに責めたり、
そんなこと絶対にしなくていいんだよ。
世界には、いろんな人がいて
いろいろな考えがあるんだよ。」
ということを見せたいというのが
発信の理由のひとつでもあります。


それで、頑張り屋が故に、
苦しんだり悩んでいたり、
自己犠牲している人に
気が楽になって力を与えたいな、
という気持ちが強いです。


どうしてそういう思いが
溢れ出ているのかについては
時期が来て、
そのうちに書けるようだったら
書いてみようと思います。


PS 今はジャカルタからの帰りの途中で、
こちらを書きました。


インドネシアのバリ島で
結婚式を上げる方、
多いですね。


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