▩ 大衆演劇・時流にのれば大化けする予感 追記分含む | 紀州屋良五郎 ☆大衆演劇・上方芸能☆情報系ブログ

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〇 まいどおおきに〜直観メモでおます

 
ある大衆演劇の劇団が新作をつくり続けている。
 
井筒和幸監督で話題になった『パッチギ!』を連想させる「トマンナヨ」という作品や「新作怪談3部作」「少年A」等食い入るような作品が並ぶ。
 
小演劇の劇団が力を失ったかに見える昨今、実験的試みがやれるのは大衆演劇の劇団かもしれない。
 
古来からの芝居や文芸作品の大衆演劇化もいいが時流におもねるかのような派手な試みは歌舞伎にお任せし、あえて現代の事象や歌舞伎がやれない世界を劇化する試みが大衆演劇の一つの道ではないだろうか。これは、現代劇、時代劇に通じる。
 
カツベンの映画が上映され、生の活弁を見ようと若い人たちも集まる。
生舞台に勝負かける幕開けかとも思える。

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カツベン! (本編:127分)

『それでもボクはやってない』などの周防正行監督が、映画が「活動写真」と呼ばれていた時代に独自のしゃべりで観客を沸かせた「活動弁士」を主人公に据えた青春活劇だ。映画はご存じのように、無声映画から今日の映画に変化した。

それがである、日本にはその無声映画時代には活動弁士という時代があった。楽師と弁士で映画に節をつけ独自の語り口で映画を楽しませた。しかし、時代の流れでその多くが漫談や講談師、紙芝居師、司会者、などに転身した。この弁士という役割がかなりの間途絶えていたが近年復活し各地でイベントを行っている。

スタッフ
監督:周防正行
キャスト
成田凌、黒島結菜、永瀬正敏、高良健吾、音尾琢真、徳井優、田口浩正、正名僕蔵、成河、森田甘路、酒井美紀、シャーロット・ケイト・フォックス、上白石萌音、城田優、草刈民代、山本耕史、池松壮亮、竹中直人、渡辺えり、井上真央、小日向文世、竹野内豊
 
カツベン! (本編:127分)
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■ロードショー公開の下記映画「カツベン」を弁士として協力したのが若き活弁士  坂本賴光氏 だ。
 氏のカツベン・ライブは凄い熱気に包まれていた。塙を改めて記させていただくとして、ぜひ映画をご覧ください。









横道にそれたが、大衆演劇はつまるところ、毎日、ご当地でやってます、だけでなく見応えのある番組・出し物で人を呼ぶ時代だ。篠原演劇企画が上演する芝居のポスターをつくりPRされていて、とてもいい。
劇団美松 2019年11月の特別狂言『明烏のお吉』
賞賛される取り組みといえよう。
芝居で人を惹きつける、その点に乗り遅れると劇団は弱体化するような気がしてならない。
 
紀州屋良五郎