何やら、不景気とか恐慌といったおどろおどろしい？文字が時折飛び込んでくるようになった昨今。経済活動がかなり停滞している状況を考えると、可能性は大いにあり得る話だ。多くの人が、不安な気持ちになったりイラついたりしているのかもしれない。

 

病は気から、という言葉があるが、不景気も気からであり好景気も気から、だと私（金山）は勝手に思っている。

個人的に、1990年頃にあったバブル崩壊時の世の中の状況が思い浮かんだ。デジャブ？というような、共通点がいくつもあるのだ。

たとえば、雇用の抑制だ。すでに新卒内定者や中途採用内定者に対して内定取り消しを出している企業があるようだ。これなど、わかりやすいバブル崩壊時との共通点だろう。

また、人がイライラしやすくなったのも、バブル崩壊時からではなかっただろうか。この頃からおかしな犯罪も増え始めたような気がしているし、人の不安心が大きくなってそのまま消えずに、不安心が居座っている感覚がある。

しかも、バブル崩壊のときは、バブルが壊れたから不景気になったのではない。すでに1980年代後半から兆候は出ていたのだ。企業の業績が頭打ちになったり、赤字を数年垂れ流し続ける事業部をいくつも抱えているなど、ほんのちょっとの変化でヤバいことになりそうな予兆はあったのである。

今、経営がやばくなっている会社は、新型コロナウィルス感染が流行する前からすでにおかしくなっていた会社だと聞く。

これも、今回の新型コロナウィルス流行時と似た点ではないだろうか。

そして、最も共通しているのは、「気」である。ずっと、何かしら言いようのない不安な気を抱えてる人がとても多い。というより、ほぼすべての日本人がそうだろう。

だから、トイレットペーパーを大量に買い求めたり、よくわからんけど納豆が新型コロナに良い！（ホンマでっか！？）という情報につられて納豆を大量に買ったり、などという日常からかけ離れた行動に出ているのではないか。

完全に冷静さを失い、いや、自分を見失った行動に走っているような感覚を覚える。

雇用抑制も同じだ。1990年当たりから2000年代初めまで、企業は新卒採用を大きく減らした。ゼロがしばらく続いた企業もたくさんある。そして人員構成は酷くアンバランスになった。

団塊世代の大量退職時になって慌てて新卒採用を増やしたけれど、今度は思うように採用できなくなった。

今回も同じことを繰り返そうとしているのか？（それも、わかってて）と思わずにはいられない。