こんにちはフィギュアスケートを日々の癒しにしているkokoanです。

息子もかわいいけれど、中学生にもなってくると猫かわいがりしててもまずいので、フィギュア選手たちを子どものような気持ちで応援することで、息子に集中しすぎないようにしています(笑)。

私は、そういう目線からだからなのか、圧倒的に強い選手にはあまり惹かれません。

例えば、羽生結弦選手やネイサン・チェン選手のことは、もちろん好きですが、贔屓とまではいきません。

そこへいくと、私がここ最近、じわじわと気に入りつつあるのが、スルメ…失礼、アリーナ・ザギトワ選手です。

スルメにたとえるのは月並みですが、噛めば噛むほど味が出る、そんなスルメのような、このところのザギトワさんのスケートの魅力についてお話したいからなのです(褒め言葉だったんですが、おわかりいただけましたか?)。

アリーナ・ザギトワ選手を初めて見た時の印象は鮮烈でした。

「わー、彼女、天才だ!」

そう思ったからです。

彼女の出現前は、エフゲニア・メドベージェワ選手が無敵の強さを誇っていて、私は、先ほど圧倒的に強い選手には惹かれないと話したばかりですが、メドベージェワ選手のことは例外的にすごく気に入っていました。

でもザギトワ選手の出現で、これは平昌の金メダルはメドベージェワとは限らないぞ…と感じ、


実際、金はザギトワ、銀はメドベージェワという結果でした。

そのごメドベージェワ選手は心機一転、カナダに拠点を移し、メディアはまるでザギトワの天下のように騒いでいましたが、そんな頃のザギトワさんのスケートは、私は好みではありませんでした。

確かに天才だとは思いましたが、難しい技をてんこ盛りにしたその演技は忙しなくて、すごいとは思いつつ、でもそれだけでした。

エテリコーチは厳しいことで有名ですが、ザギトワさんの指導中に、まさに私がひっそり思ってた同じことを彼女に向かって言ってらして。

「つまらないわ」

…うーむ、キツイ…と内心、冷や汗が流れたことを覚えています。

そうこうするうち、ザギトワさんは、あっという間にジュニアの3人娘、アリョーナ・コストルナヤ、アレクサンドラ・トゥルソワ、アンナ・シェルバコワに追いつかれ、彼女らがシニアに上がってから順位的には追い越されてしまいました。

その過程でのメディアのザギトワ選手の扱いは、手の平を返したようで、引退しては?とのほのめかしもあったようですが、余計なお世話というものです。

ロシアはオリンピックの金メダリストに対し、一生その後の生活を保証してくれる手厚さがある国です。

だから、へんな話、現役をいつやめてもいい状況だし、オリンピック後が一番いいやめ時と考える人がいてもおかしくなく、ご本人もそういう選択をすれば、楽ではあったでしょう。

でも、にもかかわらず彼女は努力し続けるほうを選んだ、そのことにまず頭が下がります。

そして、彼女の努力は今いい形で花開き、成熟した魅せるスケートになってきました。

私は、今のザギトワ選手が、前よりずっと好きです。


今シーズンのクレオパトラ、ほんとにお似合いです。

それにザギトワさんは、なかなか可愛らしい人柄なんだなという面もたくさん見せてくれて、親しみも持てるようになってきました。

今年のTHE ICEで生で拝見したのも私にとっては大きいです。


スケバンを演じるノリの良さとか(笑)。


公園で、たまたま出会ったワンちゃんと触れ合う気さくさも、すてきです。

ほんとに犬が好きなんですね。


人間が生まれてから死ぬまでというテーマをしっとりと滑ることができるのも、経験を重ね、浮き沈みともに知る今だからこそ。

ザギトワさんは、実は案外、素朴な女性なんじゃないかな?と思うことがあります。

あんなに美しくて、衣装も素敵なんですが、お団子に結ってある髪が、よくほつれていて、全くの乱れなくきっちりかっちり結ってる他の選手と比べると、結いかたが緩いかな?と思わなくもなく、ちょっと隙のある感じが、またご愛嬌です。

この頃、わりとしっかりまとめてるかな?

アリーナ・ザギトワさん、あなたの魅力を少しでも長く見させてください。

外野が何を言っても惑わされない今のあなたのまま、ひたすら我が道を極めていってほしいです。

(画像をありがとうございました)