こんにちはkokoanです。

コロナでやれなくなった今年のフィギュア世界選手権の代わりに、2018年の世界選手権が公開され、それを見て慰められるファンが大勢いるだろうと思いますし、私もその一人です。

でも、一般から募集された衣装デザインを、選手の画像のボディー部分に貼り付けて公表するやり方には、目が点でした。

つまり、顔はリアルなままで、衣装はデザイン画になってるわけで、個人で楽しむ範囲ならまあ…というラインじゃないかと思いました。

デザインした方には申し訳ないけれど、私はちょっと受け入れ難かったです(うっかりガハハと笑ってはしまいましたけれども)。

熱心なフィギュアファンの方には、自分のことは棚上げするとして(笑)、美意識の高いかたが多いと思いますし、選手の演技を大切に思う人の中には冒涜されたような気持ちになる方もいるかもしれません。

何より選手の皆さんに失礼な行為にあたるように思え、公開するのは、そんなつもりはなくても、悪ふざけに取られても仕方ないように感じました。

プロの方ですら、正直、なぬっ?!と思うような衣装に仕上げちゃって(誰のとは言いません)、物議を醸すこともあるというのに、衣装を簡単に考えないでもらいたいです。


私の大好きな宇野昌磨選手は、小さい頃からとてもセンスのいい、世界観にぴったりな衣装を着ていました。


フィギュア衣装は全方向から見ても趣向が凝らされたデザインが多くて、どうかすると前より後ろのほうが見どころがいっぱいってことも珍しくありません(ね、すてきでしょ?)。


私が、髙橋大輔さんという人は、すごく美的センスに優れている人だと気づかされたのは、この衣装ででした↑

衣装そのものも絶妙ですが、私が特に感服したのは手袋です。

この手袋が、手のどの部分までを覆うと手の表現が最も美しく見えるのか、ミリ単位でチェックしたに違いないサイズ感で、この人はすごい!と思ったのです。

衣装は、プログラムを表現するうえで、選手によってはそのくらい、神経の行き届いた繊細な扱いのものだと思うので、個人的な願いとしては、あまり遊んでほしくない領域になります。


羽生結弦選手も、衣装をプログラムの世界を表すものとして大切に思うタイプだと思いますし、色の使い方にも気配りを感じます。

あ、昌磨くんは、衣装は動きやすくさえあれば後はお任せな人なので(笑)、きっとお母様がお洒落な方なのかなと想像しますけど、とにかく、選手が自分でイメージや希望を表明するしないに関わらず、衣装には、舞台装置のような大切な役割があると私は思うので、衣装を作った人達への敬意をもって鑑賞したいです。


ザギトワ選手のクレオパトラ、すばらしかった…。

この衣装の上からペイント風の大味な衣装を貼り付けるなんて、やれるもんならやってみろ!です。


伊藤聡美さんの衣装↑

この度、作品集が出版されましたが、伊藤さんの衣装がまさに芸術作品と位置付けられたかのようで、とても嬉しいです。

伊藤さんの仕事ぶり、衣装にかける姿勢を、番組で拝見してほんとに素晴らしかったので、それだけに、脚光を浴びるのは、ご本人は黒子に徹するかたですけど、歓迎します!


この本も欲しい!!

フィギュア衣装に特化した、衣装好きな私には読み応えのありそうな一冊です。

そもそも私は、フィギュアスケーターよりも先に生で見たのは、衣装だったのです。

思い入れはスケーターさんデザイナーさんには負けますが、それなりにあり、リスペクトを込めて拝見するスタンスは今後も変わりません。

(画像をありがとうございました)