こんにちはフィギュアファンのkokoanです。
昔の日本ではフィギュアスケートというと、花形は女子だったと思います。
今でこそフィギュアといえば羽生くんがいて、男子の注目度が上がっていますけれど、少し前まで、競技の場になんといってもあの人がいましたから。
浅田真央さんです。
2015年のグランプリファイナル、動画発信してもらえて、うれしく拝見しました。
他に日本から、宮原知子ちゃん、ロシアはメドベージェワにラジオノワ、アメリカはワグナーにゴールドという豪華メンバー。
5年前というと、そんなに昔のことではないのに、真央ちゃんは引退しましたし、今でもコンスタントに結果を出し続けられている選手は、この中に、1人もいないという厳しい世界。
若い選手がどんどん上がってきて、トップ選手がくるくる変わる展開に、古株ファンの私もついていくのが大変です。
演技そのものも、ついていくのが大変なプログラム構成になってきてて、難しいことをあれやこれや詰め込むからか、せせこましい傾向を感じます。
でもまだ2015年ころは、もう少しゆとりというのか余韻もあって、目で追うのも忙しすぎず、選手の個性の違いも、じっくり堪能できたような。
この浅田真央ちゃんの、「素敵なあなた」は、印象に残っています。
真央ちゃんには珍しい色味の衣装で、これはこれでよくお似合いでしたし、一緒になって音楽に乗れるような、楽しいプログラムで、動きの1つ1つが、明確なんだけど、柔らかく絶妙で、浅田真央の表現は唯一無二だと、いま見るとつくづく思い知らされます。
そして、その当時、女子では誰も武器と呼べるほど安定してとべる人がいなかったトリプルアクセルに、真央ちゃんは最後まで挑み続けました。
真央ちゃんは、その柔和な人柄に隠されて見落としてしまいそうになりますが、その時代の女子フィギュアで、最もチャレンジャーな人だった、と思います。
今の女子のチャレンジャーというと、私はこの人が浮かびます。
アレクサンドラ・トゥルソワ選手。
このお写真が、彼女の意外な一面を見たようで、私は気に入りました。
なかなか美しく、ミステリアスな雰囲気もあり、この先、成長するにつれ、色々な表現の引き出しができてくるのではないかと感じさせてくれます。
トゥルソワ選手は、これから先、どう化けるかある意味いちばん楽しみな選手です。
高難度時代のフィギュアでは、うまくいけば高得点だけどリスクも高く、とかく選手が口にするようになったのは、「ノーミス」。
でも、トゥルソワ選手は、ミスを恐れず果敢にチャレンジしたい人で、「私はリスクを取る」とはっきり言っています。
だから、無難にまとめるという選択肢は極力、取りたくなく、難しいジャンプにどんどん挑んでいきたいのだろうなと思うと、エテリさんよりプルシェンコさんのほうが、のびのびとチャレンジさせてくれそうな気がします。
何しろプルシェンコ自身がチャレンジャー気質なので、トゥルソワとは馬が合うかもしれません。
羽生くんも注目するトゥルソワのジャンプが、羽生くんの敬愛するプルシェンコの指導で、どう磨かれていくのか?
ジャンプ以外の要素も、エテリ組から抜けたらどんな形に変わっていくのか?
浅田真央ちゃんからトゥルソワ選手の話になっていくのは、ちょっと乱暴な展開のように思われるかもしれませんが(笑)、真央ちゃんも、トゥルソワ選手も、タイプは違っても頭抜けた挑戦者である点が共通しているなと、思ったのでした。
さて、2015年 女子フリーも、また楽しみに拝見するとしましょう。
(画像をありがとうございます)