こんばんはkokoanです。

毎月、決まった日に私に電話をくださる人がいます。

それは母の学生時代からの友達。

その人が、母の命日の日にちになると、母を偲ぶために必ず連絡をくれるのでした。

母の人生は、決して思い通りのものではなく、不本意なところがたくさんあり、満足いくものではなかったかもしれません。

でも、母は決して不幸な人だったとは思いません。

亡くなってからも尚、忘れずに、命日に思い出してくれる、そんな貴重な友達を誰もが持てるわけではないでしょう。

毎月、私は、その女性が電話をくださるのを待っています。

たまには、こちらからかけようかなと思ったこともありますが、やめることにしました。

もし、こちらからかけて、その方が忘れていらしたら、きっととてもすまながるだろうと思うと、申し訳なくて、お忘れになっても大丈夫なように、こちらからは連絡しません。

今のところ、電話がかからなかったことは一度もありませんが、もしそんな日が来たら、私には色々な思いが浮かぶことだろうと想像します。

お元気でいらっしゃるだろうか、と心配になるか、

去るものは日々に疎し、と悟っているか、

とうとう誰も母を思い出してくれなくなったか、と寂しくなるか、

その全部か…?

着信音が鳴ると、忙しい時だと、あー…とは思いつつ、でも、感謝を込めて、私は「もしもし」と電話に出ます。

ありがとうございます。

どうぞ母のぶんまで、お元気でいらしてください。


坂本花織ちゃんと三原舞依ちゃんの、すてきな友情を母たちに重ねさせていただきました。

お二人とも、おばあちゃんになるまで、どうぞ末永く仲良く…と願います。

(画像をありがとうございます)