こんにちはフィギュアファンでアートセラピストのkokoanです。

昨日の私のフィギュア話は、名古屋フィギュアスケートフェスティバル記事のようでいて実は宇野昌磨選手のコーチだった山田満知子さんリスペクトの記事だったかも、という内容でした(笑)。

私が山田満知子さんを好きになったのは、好きな選手のコーチは誰?となった時に、いつもそれは満知子先生だったからで、そこから山田&樋口組の指導法にも興味を持つようになりました。

指導法について詳細はわかりませんが、選手の個性を伸ばすやり方ではあるなという印象です。

満知子先生出身の選手は、ふんわりとした雰囲気を持っていたり、底抜けに明るかったりという愛される人柄で、ユニークなスケートをする選手が多いと思います。

例えば、宇野昌磨選手や松生理乃選手。

二人にはトレードマークといってもいい技があります。


クリムキンイーグル↑


↑これ、なんていうんでしたか?わかりませんけど、彼女しかやってる人を見たことがありません。

フィギュアスケートの歴史を変えたといっても過言でない伊藤みどりさんのトリプルアクセルだって、当時、女子では誰もできない大技でした。


しかも、男子並みに高い!


トリプルアクセルを繋いでいったのは浅田真央さん。

彼女はまだそんなに周りからの重圧がなかった頃、滑り出すとキラキラ輝く星が取り巻いているかのようでした。


本当に、こんな感じだったのです。

オーラといえばいいのでしょうか?

とにかく光っていました。

山田コーチの拠点であるリンクは不思議なところと言われているそうです。

設備もそんなに整っているわけではなく、選手であろうと普段から一般の人に混じって、人をよけながら練習するような環境。

なのに、そこからトリプルアクセルジャンパーやオリンピアンが誕生するという。

さらに満知子先生はオリンピアンを育てるための指導をしてるわけではないとおっしゃる…だから不思議だな、と思われるようです。


真央ちゃんと昌磨くんがこんな出会いができるということ自体、1つのリンクでフィギュアもアイスホッケーも一般向けのスケート教室も、普段から一緒に混じって練習してる証拠でしょう。

でも、選手を育てることに特化した環境ではなくても、むしろそういう環境ではないからこそ、そこではスケートをのびのびと楽しむ心が育つのではないかと思いました。

そして、その伸びやかな心は、たゆまぬ努力と相まって豊かな創造性を生み、人をひきつける演技に繋がっていくのではないかと感じるのです。

エテリコーチのような管理教育的な指導が合う人もいると思いますが、可愛がられ、ほめられ、ある程度、自由にしていい状況が与えられる方が成長するタイプの人もいることでしょう。

私は、アートセラピストとして、子どもたちが工作ワークショップに参加し、作品づくりに取り組む姿を見てきましたが、自由にしていい空間を提供すれば、子どもたちは何も教えなくてもアイデアを出しながら、どんどん作品を生み出していくということを実感しました。

そういう自主性が尊重されることで能力が目覚めるということが、どんな分野にもあると思うのです。

満知子先生が多くの優れたアスリートを世に送り出したこと、私は何も不思議ではありません。

私には、そんなところから1人、気になっている選手がいます。


アメリカのアリサ・リウ選手です。

彼女を初めて見た時の感動は、前にどこかで感じたのと同じだと思いました。

そう、浅田真央さんのキラキラと、同じ輝きを持つ人だと感じたのです。

彼女のスケートに、笑顔に、すっかり魅了されました。

後で彼女も、コーチが幼少の頃から師事しているかたで、練習しているリンクがやっぱり一般の人たちに混じって滑るような所だと知り、アリサちゃんものびのびスケートを楽しんできた人なんだなと嬉しくなりました。

アリサ選手は、今後の成長のため、幼少からのコーチを卒業し、それは世界と戦うアスリートとしては自然な流れだったと思います。

自由度の高い指導だと、どうしてもスケートの癖が強くなるところはあると思いますし、ジャッジに不利な部分は修正が必要にもなるでしょう。

その選択が悪かったとは決して思いませんが、コーチ変更後、ジャパンオープンでリモート出演したアリサ選手を久しぶりに見た時に、成長期で雰囲気がだいぶ変わって体形も少し変化が始まってるような気がするのを差し引いても、なんだか存在感が霞んでしまっていて…。

キラキラが、消えてしまった、そんな寂しさを感じました。

まだまだ更なる飛躍のための過程にすぎない若く才能あるアリサ選手ですので、私のこのがっかり感をこの先、吹き飛ばしてくれることと信じ、見守りたいと思います。

全米フィギュア選手権も始まります。

どうか選手の皆さん、ベストパフォーマンスを!

それぞれの個性をめいいっぱい輝かせてください。

(画像をお借りしました。ありがとうございます)