ハンドメイドフェスタともう一つの衣装展 田中本家博物館にて | 高橋大輔選手と共に momokikuのブログ

高橋大輔選手と共に momokikuのブログ

フィギュアスケートの高橋大輔さんを無条件に応援しております。

岡山市で開催中のハンドメイドフェスタ、初日から大盛況のようでほんとに良かったですね。

 

 

高橋大輔選手衣装展で被災地支援

https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20191115/4020004109.html

 

11月15日 NHKニュース

 

フィギュアスケートの高橋大輔選手が、出身地の倉敷市など西日本豪雨の被災地を支援しようと、オリンピックで着用した衣装などを展示して、義援金を募る催しが岡山市で開かれています。

この催しは、岡山市北区のコンベックス岡山で、15日から始まった手芸の展示会に合わせて、会場の一角で開かれ、高橋選手が実際に身につけて演技をした歴代の衣装などおよそ20点が展示されています。
このうち、ジュニア時代の衣装は、高橋選手の母親らがカラフルなスパンコールをあしらって作ったもので、家族の愛情がつまった1着です。
また、2010年のバンクーバーオリンピックで道化師を演じて世界を魅了し、銅メダルを獲得した際の衣装なども展示されていて、訪れた大勢のファンが写真を撮影して楽しんでいました。
会場では、西日本豪雨の被災地への義援金を、500円以上寄付した人には、高橋選手の地元ゆかりの場所を紹介する冊子が、プレゼントされるということで、訪れた人たちが次々と寄付を寄せていました。
京都から訪れた30代の女性は「貴重な衣装をたくさん見ることができました。会場に来られないファンの仲間からも義援金を預かってきたので、私たちの思いが少しでも被災地に届いてほしい」と話していました。
この展示会は、17日まで開かれています。

 

 

大輔さんの衣装ブースには大勢のファンが行列を作って並び、順番待ちしないと入れないほどだったとか。

その貴重な衣装の数々を大ちゃん愛溢れるキャプションとともに紹介してくださるなんて、またとない機会ですものね。

 

一つ一つの衣装に込められた周囲の想い、そしてご家族の愛の深さ。

コメントを拝読するだけで温もりがじんわり伝わってくるようです。

 

惜しげなく撮影を許可してくださった主催者、そしてそれをたくさんおすそ分けしてくださった大ちゃんファンの皆様、ほんとうにありがとうございます。

 

過去の衣装展で拝見できたものもありますが、ここでしか見られない懐かしい衣装も多くて今回訪れることができなかったのはとても残念です。が、後が続くのでここは我慢するしかありません。

 

ですがその想いを託せる方がいらしたので、寄付は預けることができました。この素晴らしいイベントに少しでも参加できたことはありがたいです。

 

昨年の西日本豪雨で大輔さんの故郷、倉敷市真備町では多くの犠牲者が出てしまいました。その後町からの止まらぬ人口流出が問題になっています。ただでさえ少子高齢化なのに局所的とはいえ非常にアンバランスな人口構成になっており、スーパーなど生活に直結した商業施設が相次いで閉鎖、地域コミュニティの継続すら危ぶまれる事態がいま日本中の被災地で起きています。

 

なんとか岡山を活性化して復興につなげたい。郷土の復興を強く願う高橋選手の発案でこの企画は実現したと地元紙は報じています。

 

ハンドメイドフェスタ開幕 岡山、高橋大輔さん衣装展も

https://www.sanyonews.jp/article/958646

 

 

10月の台風19号で長野市が被災するまではどこか遠くの出来事のように感じていた彼の想いが今は身に沁みてわかります。

地元のために自分に何ができるんだろうか?

 

もちろん義援金を寄付したり、ボランティアしたりという方法があります。力仕事ができなくてもAmazonのほしいものリストから今必要とされている物品を送ることもできます。

 

幸い長野県には長野市防災さんがいますので、具体的な支援については適時教えていただけるんです。千曲川が氾濫した10月12日以降、毎日休むことなく情報を発信しつづけてくださるので助かります。

 

 

毎晩のおやすみなさいコメントもとっても温かくて、これを読まないと眠れないという方もいるくらいです。

 

 

忘れないこと、思い続けること

 

本当に大切だと思います。

 

そんな折ふと目に留まったのが長野市の隣にある須坂市の田中本家博物館のこのツイートでした。

 

 

ああ、田中本家さんまで、とその被害に胸を痛めたのには理由があります。もう大昔と言っていいくらいなんですが、仕事で田中本家を取材させていただき、当時の館主に母屋の一部と開館間もない博物館を案内していただいたのです。

 

当時、田中本家の価値をすべて理解したわけではなかったのですが、とりわけ印象に残った話がこの建物についてでした。こういう豪商とか豪農と呼ばれる家は自分の子孫が家屋を建て替えるのに使用する木材を植えて、次代のために育てていたそうです。そしてこれは!という良い木材があれば買い付けて子孫に残したと。木は寝かせることによって堅く締まりより堅牢になるのです。

 

節目のない木材を作るには枝葉打ちなど長年の手入れが必要だし、杉と違い耐久性に優れた硬い木を育てるにはそれだけ長い年月がかかる。

だから昔の人たちは80年くらいのスパンで物事を考えてその準備をしてきた。だから木造建築であっても、長年の風雪に耐えてこうして現存できるのだと。


なんでもお金さえあれば復元できるかといえばそうではありません。


もの作りに費やした時間というのはもう取り返しがつかないんです。

 

崩れた土塀を見て、真っ先に思いだしたのがそのお話で、江戸時代から子孫への想いを繋いできた田中本家が被災してしまったことがショックでした。

 

ですがその他の損傷はあまりなく、アクセスも復旧したその後、もっとも苦慮されているのが入館者の減少。個人で経営されているのですからそれもまた大きな損失です。

 

深いご縁があるわけではありませんが、こちらのブログでこの状況を紹介させていただけたらという考えもあり、ともかく一観光客でも何かの足しになればと足を運んでみたわけです。まあ倉敷には行けずとも万が一のことを考えて休みをとってましたのでね。

 

15日はそれは素晴らしい雲一つない青空でしたから、紅葉狩りには最高でした。

 

 

まずは長野市若穂の清水寺に参拝して大ちゃんの全日本での活躍を祈願。

髙橋大輔選手が怪我の影響なく、思う通りの素晴らしい演技ができますようにと祈ってきました。

 

 

 

 

燃えるような紅葉が今年も見事でしたよ。

 

そして須坂市田中本家博物館に行き、今開催中の「田中本家のおしゃれ展」を見てきました。

 

 

田中本家の正面玄関前に駐車場があるので車で行くと便利ですが、バスに乗って市内を観光しながら歩くのもいいものです。

須坂市もまた土蔵造りの商家が立ち並ぶ歴史を感じる街並みなんですよ。

 

中は博物館としては珍しく撮影OKとのことで、たくさんの収蔵品を写真に納めることができましたが、皆様行く楽しみが減ってしまうと思うので、特に気に入ったものだけご紹介します。

 

 

これは江戸時代の打掛です。その鮮やかさに驚きますよね。たまたま11月15日はいい着物の日なんですってね。それとは知らずに素晴らしいお着物で目の保養をさせていただきました。

 

 

大正時代の子供用の着物。色使いも大きな花を大胆にあしらった柄も今見ると非常にモダンに感じますね。

 

 

ドラマで見ることはあってもなかなか実物を見ることは少ないエプロン付きの幼児服。これほど凝ったレースは今ではほとんど作られなくなりました。

 

 

絵本から抜け出したような子供服。ひたすらかわいいー

 

 

今でも着せてあげたくなりますよね。これらはみな借り物ではなく、田中本家の人々が実際に着用してきたものなのです。

 

 

なんと着せ替えじゃなくってカツラを替えることができるお人形。手に取って思わず遊びたくなります。子供が実際に遊んだとは思えないくらいの美品です。

 

 

 

これは大正時代のおままごと道具。まるで本物そっくりの、しかも非常に細部まで装飾が施された一目で高級品とわかるおもちゃです。

購入当時のまま、箱もちゃんと揃ってます。

 

 

 

女学生が憧れたであろう文房具。これも大正時代のものです。

 

 

お気づきでしょうか?どれもこれも古い時代の物とは思えないくらい色鮮やかできれいですよね。

ものすごく大切に保存してきたから劣化せず、おもちゃを入れた箱の角すら凹んでません。当時のままの文房具や本もこんなに美しい。

 

これらは田中家のしきたりとしてなんでも丁寧に扱い、物を大切にするという心掛けがあったからだと往時の取材で伺いました。

一つ一つ使ったらそのつど箱にしまい、空気に触れるのを最小限にとどめたおかげでこの鮮やかな色彩が守られたんです。

 

 

 

これらを見ると大正から昭和初期の方が今よりもある意味豊かだったのではないかと思うほどです。

 

ですが庶民はこんな贅沢はできないとわかっていたからこそ、子供の頃から物を大事にするようにしつけられてきたんですね。

 

髙橋家があんなに大ちゃんの衣装から靴まで大切にしまっておいたのもこちらと同じ精神だと私は思います。

 

 

田中本家はお庭も大変に見事なんですよ。京都から職人を呼んで作らせたという庭園は四季折々風情がありますが、とりわけ秋の紅葉は見事です。

 

 

 

 

映る錦に 泳ぐ錦

 

 

11月24日まで紅葉茶席が設けられ、普段は公開されていない2階のお部屋でこの美しい紅葉の庭を眺めながらお茶をいただくことができます。

 

本当に静かでゆっくりとした時間を過ごせますよ。いまだけの贅沢、期間限定ですから是非ともいらしてみてください。

 

 

さてここで思わぬことに館主とお話させていただくことができました。それについてはまた明日書きますね。

 

ではではおやすみなさい。