発信よりも受信の感度

昨日になってしまいましたが、2月18日は髙橋大輔選手がバンクーバーオリンピックで日本男子シングル初の銅メダルを獲得した日だったのですね。

もちろんその日の事は朝目が覚めてから夕方のニュースラッシュ、夜の興奮冷めやらぬ各局の祝福の嵐で眠れない一夜を過ごしたことまで自分の一日の行動をよく覚えてます。

特に確定した瞬間のことは忘れようったって忘れられません。

あれからもう10年なんですね。さすがに10年経つと私の方も変わらないとは言えません。いろいろと身体的な変化があああ・・・・

歳を重ねたというのはいい事ばかりじゃないけれど、振り返れば私にとっては楽しい出会いと感動に満ちた本当に素晴らしい10年間でした。

これを幸せと言わずして何をか言わんですよ。

それもこれも大ちゃんがバンクーバーで銅メダルを獲得してくれたからこそなのは間違いありませんね。やはり記録に残る栄誉あってこそ様々なショーが企画されそこにお客さんが来るわけですし、それは私にも多くのチャンスと幸せをもたらしてくれました。このブログも間違いなくHappyの結晶です。

今日もこうして大輔さんの未来に想いを馳せる自分がいるってこと自体が当時想像もつかなかったし、本当にあれから一日も休まず彼のことを考え続けてきたんだなと思うと、我ながら呆れてしまいます。

あと10年後、せめて自分が元気に仕事してこうしてブログを書けていられたら、それはもう人生悔いなしってものじゃないかな。

ミニマムですがそれを今後の目標にしていこうと今日決めました。

あ、でもそれまでアメーバサービスは継続されるんでしょうか？一番それが問題ですけどね。

振り返って記事を読んだり、これから先を思い描いたりできるのも、こうして誰かが支えてくれているからですね。コロナウィルスのせいで中国工場の生産がストップし流通が滞ったせいで私の仕事にも影響が出てきています。

様々な催しが自粛され、中止に追い込まれる中、ほんのちょっとしたこと、ごく当たり前に感じてた事が思いがけない要因によって崩壊してしまう。

だから私のあと10年ブログを書きたいってのもかなりわがままで壮大な願いなのかもしれませんね。

五輪とワールドのメダルも今の大輔さんの一部にすぎません。いくら功績があったとしても昔ならいざ知らず、日々移り変わりの激しいこの時代で10年も肩書だけで認められ続けるなんてことありませんよね。彼に宿るスケートだけに留まらない優れた資質が多くの人の共感と支持を呼び、関係者との信頼を培ってきたからこそ今があります。

それを失ってもまた新しいチャレンジできるのだって、この10年経験してきたことが揺らぐことない大ちゃんの礎になっているからですよね。

どんなジャンルでもそうだけどましてこんな時代にトップとして生きていくのは本当に大変。だから彼の言葉は時に年齢にはそぐわない哲学が備わっていたり、心打たれるものも多くて感心してしまいます。

それはもちろん大ちゃんだけではなく、同じようなことをおっしゃる人はたくさんいるけれど、小平奈緒さんが放つ言葉にはことさら重みと深みがありますね。

何度も挑戦して、何度も失敗して、ようやく目指していた場所に辿り着いた時、そこには仲間がいて、支えてくれている人がいて、新たな出逢いが待っていました✨
どんなアスリートでありたいか、どんな人間でありたいか、それは誰かに決められる事ではなく、自分で感じて行動する事です🙏#2Yearsago https://t.co/MhO6G9kYcu
— Nao Kodaira 小平奈緒🐧🍀 (@Nao_kodaira) February 18, 2020

どんなアスリートでありたいか、どんな人間でありたいか、それは誰かに決められる事ではなく、自分で感じて行動する事です

支えてくれる人は大勢いるけれど、そこに依存してはいけない。自分がどんな人間でありたいかをまずは真剣に考えてみる。

結局アスリートってその答えをいつも求められるから、精神的な成長も早いのかもしれません。達観してるわけではないけど、最終的に滑るのは自分自身でしかないのだから、人のせいにはできないんです。試合に出ることを選択するのは自分の意思だから。

でもごくごく凡人な私は別に何かを背負ってるわけでもないのに、自分を見つめるって怖くてなかなかできないんです。

自信がないってのもあるし、こんなことしてたらダメだよねってどこか罪悪感あるし、、自分を見つめるより人様を見てあーだこーだ言ってた方が絶対に楽ですもの。むしろこんなんだからという自己否定する事で自分から逃げてる気もする。

昨日は為末大さんのお言葉も私の目に入ってきました。

自分で考えるということは素晴らしいとされるが、それは自分で自分の殻を破れない人間にとっては、同じレベルで堂々巡りし続ける可能性も含んでいる。今完全に納得しなければ動けない人間は、今の自分の限界を超えられない。分かるということは全身で起きることで頭はその一部に過ぎない。

彼がおっしゃることもいちいち含蓄ありますが、特にこれはアスリートらしい考えだなと思いました。“分かるという事は全身で起きる”

大怪我のあと中々跳べなくなった４Tについて大ちゃんは「どうやったら飛べるのか全部理屈はわかっているけれど、体は言うことを聞かない」というような話をされていました。逆に言えば頭よりも体の方が理解してることだってたくさんあるはずです。

彼の演技がそれを証明してるんですけど、脳が命令してから動いてるとは到底思えないくらい音を素早くキャッチして、全身の隅々まで伝えきるからこそ一瞬一瞬が素晴らしく美しいわけで、そうでなければやっぱ遅れが生じますからね。

言語化されたものを落とし込むよりも、彼の場合は体のほうの理解が早いんじゃないかと思うんです。

つまり理屈じゃなくって、自分の身体にフィットしていると感じる方が必要なんでしょうね。アスリートは常に体の声に耳を傾けているはずですから、変化により敏感なんだと思います。そして時に考えるよりも先に動いてるのかもしれません。

そこが全然進歩しない私との違いかなー？

歌子先生もそうですが、傑出したアスリートに対してもう自分が教えることはないとか、もしかしたらもっと優れた指導者に付いた方がいい結果を出せたのでは？とおっしゃるコーチがいらっしゃいますよね。

でもコーチは単にその時に的確な指示が出せるってだけじゃないんだと思うのです。様々な情報に翻弄されて迷い、それどころか感情を乱されて正常心ではいられなくなったときに、第三者の立場から違う観点を提示してくれる存在だと思うのです。

人生においてそういう役割をするのは本来親の仕事なのかもしれないけど、常識の範囲は教えられても、イレギュラーな出来事にはなかなか対応できませんよね。

私なんて完全に老いては子に従えで、娘に教えを乞うことが多いです。もちろん友達もまた優れた私のコーチです。そうやって頼ってばっかりではいけない、自分で答えを見出したいという自尊心はとっくの昔になくなりました。

いやだって自分では気が付かないことを見事教えてくださるのですもの。でもそれを頭で理解してるつもりになっちゃだめなんですね。

分かるときは全身で！

あーほんと皆さんいいこと言うわあ。

ブログでも素晴らしい教えを伝授してくださるブロガーさんがいらっしゃいます。わざわざ遠方までお金を払って講義を受けに行かなくても、座ったまんま有難い言葉を必要に応じて伝えてくださるんで、ほんと便利な世の中になりました。

でも肝心なのはその言葉を読んで自分がどう感じるか？つまり受信する側の気持ちとか思考回路が一番大事なんですよね。

小平さんにせよ為末さんにせよ、私がそれを必要としてたから言葉が届いたんです。でなければキャッチさえしてなかったはず。

となると、一番大事なのは自分がちゃんと受信できる状態にあるかどうかってことですよね。

なぜこんなことをクドクドと書いてるかと言えば、我が家のアンテナがどうやらいよいよ老朽化したらしく錆びついてBSが受信できなくなったからです。あはは、超ヤバいですーー。

でも一応そろそろかな～と考えてビデオデッキを買う際にアンテナの交換も一応心づもりしておきましたから、そんなに慌ててないのですけどね。大丈夫3月8日のBSテレ東には間に合わせますわ。

https://twitter.com/tvtokyo_figure

【アイスエクスプロージョン2020】
BSテレ東で、ノーカット完全版の放送が決定！
髙橋大輔選手がアイスダンス転向後、初めて座長を務めた
「ICE　EXPLOSION　2020」を高画質の４K放送でお送りします。町田樹オリジナル解説です。
放送はBSテレ東で3月8日(日)午後２時～。

あー私ったら内省するどころか、テレビアンテナが気にかかるーー

ともかく私にとっての最優先事項は大輔さんだってことに変わりなく、自分を振り返るどころか夢中になって見つめ続けるだけなんですが、でもおかげでアンテナ感度は良好を保ち続けてるって感じかな。

でもそのおかげで楽しむアイデアは次から次へと浮かぶ浮かぶ。それだけ元気だってことですね。

それもこれも付き合ってくださる方がいらっしゃるからです。本当に感謝してます。

えっと私のツイッターの方でも告知したんですが、須坂市のひな祭り時期に合わせオフ会を計画中です。

昨年秋に長野県須坂市田中本家を見学した際に館長さんと思いがけず大ちゃんの話で盛り上がり、
その後D友さんと再訪した際に挨拶したところ、大輔さんのファンの方々でしたらお座敷を貸しますよとおっしゃっていただいたのが
きっかけで企画しました。

田中本家オリジナル料理をいただきながら、我が家からも懐かしい大ちゃんの雑誌や新聞記事など持参し、皆さまと楽しいひと時を過ごせたらなと思ってます。
と言っても時節柄遠出は難しいという方もいらっしゃると思いますので、春夏秋冬　希望者がいらしたら何回でも開催したいとは思っております。そのくらい四季折々楽しめる博物館ですし、須坂の街も到底一度では回りきれないと思います。

長野市はまだ善光寺が有名なのでご存じの方もいらっしゃるでしょうが、須坂ってどこ？という方のために簡単に説明しますと
長野市から電鉄線で25分　明治から大正時代にかけて製糸産業で栄えた街です。
戦火を免れたため、今も往時の名残ある街並みになっています。小さな町なのですが、まるで迷路のように複雑に道が入り組んでいて
散策するたびに新たな発見があります。

観光資源が山ほどあるのになぜか小布施と違ってあまり知られてないという残念な町でもあるんですが、この機会にぜひトリップしてくださったら幸いです。古い屋敷やお着物が好きな方でしたら絶対に満足いただけることは間違いありません。
私自身なぜもっと早くこの町の魅力に気が付かなかったのかと後悔してるくらいです。

散策が主となりますのでごく少人数での開催を予定してます。

雅なひな人形を愛でつつ、一緒に街歩きしませんか？