米国等で、感染者数が再度急増したというニュースが入っていますが、ヨーロッパ、スイスの状況についてです。

 

6月25日から今日の26日かけてのコロナ新感染者数(スイス全国総数)が、55人となった、とBAG(スイス連邦保健庁)は発表しました。

ちなみに、その前までは、一桁又は、10~30人前後を推移していました。

 

これを受けて、スイス連邦保健庁は想定内とし、その理由として、セルビアからの観光客が主な原因とし、体温測定などの入国の際のコントロールを厳しくする必要があると述べています。

 

ヨーロッパにおいては、WHOの欧州地域担当者ハンス・クルーゲ氏が発表したところ、ここのところ、欧州30か国で、再び感染者数が増加傾向にあり、その中でも11か国が早いテンポで増加したと報告をしました。

 

 6月28日(日)のニュースによると、チューリヒのクラブで、コロナ感染者が5人発覚し、凡そ300人が隔離となった模様です。入場時に携帯番号を提出していたはずですが、その多くの携帯番号は本人のものではなく、いい加減な番号だったということで、それでは、トレーシングが不可能だ、と批判が出ています。

 

6月22日から、スイスでは、コンタクトトレーシングが確保されるという、つまり、携帯番号を伝えるか、マスク着用という条件付きで、1,000人までのイベントが許可されています(1千人以上のイベントは、8月末まで禁止)。

 

ちなみに、スイスでは6月25日から、コロナ感染のトレーシングアプリが携帯でダウンロード開始され、個人の自由裁量でダウンロードが可能です。これまで、約81万人がダウンロードしており、これは総人口の凡そ10%に当たります。

 

 スイス政府は、コンタクトトレーシングが保証されない場所、公共交通機関などで、人との間隔が1.5m以内になった場合には、マスク着用を推奨しています。マスク着用については、各業界や医療関係者等からは、フランスやドイツの様に、公共空間でのマスクを義務化するように要望が出ていますが、今のところ、スイスでは、未だ、推奨の範囲となっています。

 

(スイスとリヒテンシュタイン合計における新感染者の推移、BAG統計抜粋)

6月22日 55件

  24日 63件

  25日 48件

  26日 74件

 

 増加傾向にあるのは、日本と同じく、若者の感染が相次いでいるとのことです。

スイス政府は、引き続き、ソーシャルディスタンスと手洗いを呼び掛け、アラン・ベルセ氏は、「我々は、ウイルスと共に生活することを学ばなければならない。」と示唆しました。

 

 

 

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