フランス、スペイン、イギリスのコロナ感染者数が、最近再び急激に増加しています。

隣国のスイスでも、ここ1週間で、急激な増加傾向にあり、感染者数は、10万人に対して、50人を上回っています。

 

しかしながら、スイスの感染者数を下回るのがドイツです。

前出のブログに書きましたが、ドイツは、スイスの2地域、ジュネーブ州とヴォー州をリスク地域に指定し、この地域からドイツに入国の場合には隔離が必須となりました

どちらの州も夜の生活のクラブやバーから広がったとみて、クラブやバーが閉鎖となりました。

 

特に、ヴォー州においては、ロックダウンを避ける為、更に規制が厳しくなり、10月末まで、ディスコやクラブが閉鎖され、レストランやバーでは、給仕だけではなく、客もマスク着用が要求されます。つまり、バーでビール一杯を飲む場合、電話したり、トイレに行く際にもマスクを着用しなくてはなりません。イベント開催は、最大100人までとなりました。

 

 ドイツとスイスでは、コロナ政策は類似しているが、感染者数の違いは一体何なのか? 

スイス現地新聞記事(2020年9月16日Badener Tagblatt)から抜粋しました。

 

どこの国でも、地域によって、感染者数が多いホットスポットがありますが、ドイツの場合には次の3州で、バイエルン州、ノルトライン=ウエストファーレン(Wikipediaの日本表記に従う)州、ヘッセン州です。

例えば、ミュンヘンの感染者数は、ドイツ平均の3倍です。当然ながら、感染者数が多いのは、首都圏といった、人間が密集している地域です。

密が殆どなく、流動性も少ない、大都市以外の町では、感染者数もほとんどなく、増加もありません。

 

また、ドイツの感染者の4割が、休暇から戻って来た人々だと言います。スイスの場合は、感染者の5割が、休暇から戻ってきた人だと、スイス連邦タスクフォースメンバーの一人で、疫学者のマルセル・タナ―氏は述べています。

 

タナー氏によると、スペインの様に、厳格に制限されたロックダウンの影響は、その後、開放されると、人々の行動が一気に規律から外れた為、社会にダメージを与えたと言います。「重要なのは、その政府の政策というよりも、生活における人々の行動だ。自分の行動が、この危機を乗り越えるのに貢献しているということが分かっているかどうかだ。政府の規制は、生活様式、社会経済、文化的状況が浮き彫りにされる。」、と指摘しています(同新聞記事から)。

 

つまり、地中海的な生活様式だと、個人単位より、家族同士で過ごすことが重んじられ、レストランで会食すれば、もう、コロナロックダウンから解放されたと思い、すっかり気を抜いてしまう傾向にある、というのです。

 

追伸:この記事は、9月16日の記事ですが、9月22日の現地新聞では、ドイツでもミュンヘンで、再び感染者が急増している、とありました。

先週土曜日のドイツ、新感染者数は、4月以来最高値となり、2,300の感染者数を記録しました。今週月曜日には、922に下がっています。

 

オーストリアの首相は、「2021年夏には、コロナは収まっている。」と発言していましたが、本当でしょうか?

今の状態からは未だ想像出来ません。

 

 

 

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