The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

キンバラリア(シンバラリア)・ムラリス Cymbalaria muralis

2022-03-21 10:07:26 | ポルトガルの野の花

ゴマノハグサ科、Scrophulariaceae、ツタバウンラン(キンバラリア)属、ヨーロッパ地中海沿岸地域原産、常緑蔓性多年草、

学名:Cymbalaria muralis、

和名:ツタバウンラン(蔦葉海蘭)、別名:ツタガラクサ( 蔦唐草)、ウンランカズラ(海蘭蔓)、

英名:Ivy-leaved Toadflax、Keniworth Ivy、Coliseum Ivy、葡名:Ruínas,Cimbalária-dos-muros

2010年5月、2011年6月、2014年4月10日、2015年5月7日、6月13日、9月17日、ポルトガル、コスタ・アズール地方、バイラーダ地方、ベイラ地方で撮影、

 

キンバラリア・ムラリス Cymbalaria muralis の花。花の直径は1cm以下の小さな花。日当たりの良い家の壁や城壁の隙間などにしがみつくように生きている。

 

葉は長い柄があって、円形~扁円形で掌状に5~7浅裂。先は微凸形。葉腋から出る長い花柄の先に白色~淡青色で直径1cm未満の1個の唇形の花をつける。

 

花の中央は黄色で、上唇は2裂し先端が丸く、下唇は浅く3裂する。花冠の後部は距となって突出。果実は球形で長い柄で下垂する。

 

属名の Cymbalaria はギリシャ語の kymbalon(=シンバル)から。同属の1種の葉の形がシンバルにたとえられたもの。あるいはギリシャ語の cybe(=舟)とラテン語の alaris(=腋生の)の合成語かと推測される。

 

 

種小名の Muralis は(=壁)に生える。和名は、ツタのような葉を持ち、ウンランに似た花をつけることから。キンバラリア・ムラリス Cymbalaria muralis でした。   

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、ツタのような葉を持ち、ウンランに似た花を見せることから。属名はギリシャ語の kymbalon(=楽器のシンバル)を語源としている。葉の形状から。種小名は「壁に生える」の意。

ツタバウンランはオオバコ科(←ゴマノハグサ科)の1年草である。概して石垣や城壁などの隙間に自生の見られる蔓性の野草である。茎は地を這って20~30㎝程度となる。6~8月頃、葉腋から花茎を伸ばし、紅紫色の花をつける。花形は唇形で径10㎜程度、上唇は2裂し、下唇は3浅裂する。下唇の中央には2本の隆起物がある。果実は球形で地中に結実する。 我が国へは大正12年(1823)に観賞用として渡来しているが、やがて、逸出して今では我が国全土に帰化状態にある。  (GKZ植物事典より)

 

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