The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

トラゴポゴン・ポリフォリウス Tragopogon porrifolius

2021-04-11 10:29:12 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、バラモンジン属、地中海沿岸地域原産、2年草、または多年草、

学名:Tragopogon porrifolius、

和名:バラモンジン(婆羅門参)、セイヨウゴボウ(西洋牛蒡)、ムギナデシコ(麦撫子)、カキナ(牡蠣菜)、

英名:Purple Salsify、Oyster Plant、Vegetable Oyster、Jerusalem Star、Goatsbeard、Salsify、

仏名:salsifis cultivé、葡名:Barba-de-bode、

2013年4月29日、2015年5月5日、2018年5月1日、3日、23日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

草丈は 60~120cm 程。葉は互生、先が尖り単葉、葉脈は細く、葉と平行している、線形で柔らかく、基部は茎を抱く。全体無毛で、光沢があり淡緑色になる。また中空であり直立する。春から夏にかけて赤紫色の舌状花からなる 5cm ほどの頭状花を着ける。河川敷や日当たりの良い草地に散発的に見られる。北アメリカ、日本、オーストラリア、ハワイ、ブリテン諸島にも帰化している。

花弁の先は5歯があり、子房と冠毛の基部の間が離れる。 総苞も無毛で淡緑色になる。総苞片は 10 個ほどあり、痩果ができる頃には、長さ 5cm ほどになる。痩果は円筒形で長さは 9-14mm、淡褐色になり表面がざらつき、冠毛をもつ。

 

根や若芽は野菜として食用され、ガイウス・プリニウス・セクンドゥスの『博物誌』にも記載がある。栽培は 16世紀になってフランスとイタリアで開始された。イギリスでは当初観賞用として栽培され、18世紀には食用とされたが、その後一般的な野菜ではなくなった。現在は、フランス、ドイツ、イタリア、ロシアで根の栽培が行われているが、近年は同様に根菜用としてはスコルツォネラヒスパニカの方が人気がある。味が牡蠣の風味があるということからオイスタープラントとも呼ばれる。

 

幼根はサラダ、主根はスープやシチューの具として調理される。また根からラテックスが抽出され、チューインガムの原料にもなる。若芽はアスパラガスと同様に調理される。発芽した種子もサラダやサンドウィッチに利用される。写真は花の終わった後の姿。

 

パリ、モンパルナスの朝市で売っていたサルシファイ。

生薬としても利用され、ペダニウス・ディオスコリデスの『薬物誌』に記載されており、肝臓や胆嚢に効くとされる。利尿薬としても用いられた。(wikipediaより)

 

トラゴポゴン・ポリフォリウス Tragopogon porrifolius でした。 

©2021 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名のバラモンはインドの司祭を意味するサンスクリット語のब्राह्मण(Brāhma-na)を音写した語であり、「参」はオタネニンジン(=チョウセンニンジン)を指す。属名は、ギリシャ語で「山羊の髭」の意。種小名は「リーキ(ニラネギ)に似た葉の」の意。

バラモンジンはキク科の多年草である。草丈は60~120㎝程度となる。茎は淡緑色で無毛、光沢がある。茎は中空で、直立する。葉は狭三角状で先端部は尖り、基部では鞘状の茎を抱く。葉の表面には平行脈が確認できる。7月頃、茎頂並びに枝先に径5㎝程度の舌状花を付ける。花弁の先端部では5浅裂する。総苞片は10程度あり、5㎝程度となる。花後には10~14㎜程度の円筒形の痩果をつけ淡褐色に熟す。痩果は淡褐色の冠毛を持ち球状となる。本種は、地中海沿岸地方が原産地であるが、現在、ブリテン諸島、北米・オーストラリア・ハワイ等では帰化状態にある。日本には、明治10年(1877)頃に渡来し、現在では帰化状態にある。(GKZ植物事典より) 

 

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