アカバナ科、Onagraceae、フクシア属、チリからアルゼンチンにかけての中央~南アンデス、およびパタゴニア地方原産の耐寒性常緑低木、
学名:Fuchsia magellanica、
和名:フクシア・マゲラニカ、ツリウキソウ(釣浮草)、
英名:Hardy Fuchsia、Lady's Eardrops、Hummingbird Fuchsia、
葡名:Brincos-de-princesa、
2012年6月22日、2014年9月25日、ポルトガル、バイラーダ地方で、2015年6月13日、ベイラ地方で撮影、
フクシア・マゲラニカ Fuchsia magellanica の花。花の長さは 3センチほど。耐寒性に優れ、品種交配において大きな役割を果たした種。
フクシア属のなかでは最も耐寒性があるため、イギリス諸島でも生け垣として使われ、一部は帰化している。成長が早く灌木状で、高さは 3メートルほどになる。
夏から初冬にかけて、赤色で4裂して反り返った萼と紫色の花弁のある花を下垂して咲かせる。多くの園芸品種の母種となっている。
ポルトガルでは水辺など、湿度の高いところで見かける。フクシア・マゲラニカ Fuchsia magellanica でした。
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(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ドイツの医師でもあり本草学者でもあった Leonhart Fuchs の名に因んでいる。種小名は、チリのマゼラン海峡の名に因んでいる。
フクシア・マゼラニカは、アカバナ科の常緑樹である。樹高は降霜の無い地では 3m程度となる。降霜のある地では 1,2~1,5m 程度となる。葉は長さ 2,5~6㎝、幅 1~2㎝ 程度の楕円状で枝に対生する。6~9月頃、枝先に長い花茎を伸ばし、概して弧を描くように下垂して、赤色で 4裂し、反り返った萼片の下に赤色の通常花をつける。花の長さは 3㎝程度で、花冠は 4裂し、中から雄蕊や雌蕊が長く突き出る。花後には長さ 10~15㎜ 程度で楕円状の果実をつける。本種はミツバチ・チョウ・ハチドリ等によって交配される。本種は、世界各地で帰化状態にある。(GKZ植物事典より)