走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

ビジネスチャンス

2020年07月05日 | 仕事
ひらめきが良いのか、アンテナが高いのか、偶然なのか、ピーン!と来ることがあると思いがけないビジネスチャンスにニヤニヤしてしまう。ナースプラクティショナー(NP)の中には年間計画に何を書いて良いかわからない、つまりどう自分の役割を開拓して良いかわからない人もいる中、アイデアがザックザックと湧いてくるのだ。しかし人間頭はひとつ、手は二本。24時間平等に与えられているので、年度計画はできる範囲で書かなければならない。なのでボツにしたアイデアが数点あった。話の流れで2点ほどポロッと面接中にボスに言ってしまったら、それは良いアイデア!と煽てられれば引けない私。

で、その一つ。NPの横の繋がりの強化。NP大所帯の我が保健機構。只今130人ほどです。2ヶ月に一回全員参加の会議(今はオンライン)と地域に分かれて市ごとのローカル会議も2ヶ月に一回。ローカル会議では以前書いたように私だけがボスが違う。メンタルヘルス部門は保健機構の中でも小さいのだ。

コロナ以来ダブルエマージェンシー、特にオーバードースによる死亡者が増え薬物依存医療を担う私たちのプレッシャーは大きい。プラクティスも凄いスピードで変わっていっている。最近その変容にストレスが高い。しかしその気持ちを分かち合うのに保健機構全体の会議は大きすぎで、ローカルの会議は同様の仕事内容をするNPがおらずシェア出来ず、、、。ならばメンタルヘルス系のNPだけを集めてサポート会なるものを作れば良いではないか?!と思考が進む。

計画はエクセキューション(執行)が大事。アイデアはあってもそれを実現させるのがリーダー。実は同じアイデアは他のNPにより出てきた事がある。しかし継続的なものにはならなかった。そんな事を考慮しながらプロポーザル(提案)のメールを出す。メールにはアンケートのリンクをつけておく。みんなの意見を簡単に反映させる為。メールだけだと返事がハイかイイエで終わるか、その次の段階に進まずポシャる可能性が高いから。短いアンケートでポチポチっとするだけなら、苦に思う人は少ない。皆忙しいNP同僚達。手間を取らせずインプットをもらう事は大切。

メールを出す時は自分のボスとNPリードのボスにCCするのも忘れない。そうする事でパフォーマンスの評価が上がるし、同僚NP達に返答をしなければならないプレッシャーを与える。早速NPリードのボスから、ブリリアントな提案だわ!!!と返答が来る。さあ、何%の返答率でしょうか?これによって私の提案がNP同僚のニーズに合っているかどうかが試される時。ニーズが低ければ計画はボツになるだけ。でもトライした爪痕は残せる。

ちょっとしたことでもいろいろ策略を考える私。無駄な事には一切時間をかけませんよ。


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