2019 ルヴァン杯 準決勝2ndレグ 鹿島vs川崎 レビュー 試合コントロール | 僕が 僕バナ/スタ宙を読んで 蒼黒戦士と 戦うワケ

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ブログの読者が川崎フロンターレとJリーグを応援してほしいために

こんばんは。川崎から単身赴任先の福岡に戻ってのエントリ更新となり遅くなりました。

まずは、一昨日の台風19号により被災された方々に対してお見舞い申し上げます。僕の住む川崎、武蔵小杉近辺でも冠水する事態となり、まったく他人事ではありませんでした。多摩川のライブカメラの映像をこれほど確認したことはなかったです。ただ、一部氾濫はありましたが、決壊にまで至らなかったので、被害はまだ少なく済んだのだと思います。

 

その翌日にアウェイ鹿島で開催されたルヴァン杯の準決勝2ndレグですが、電車も運転見合わせが相次ぐ中、多くのフロサポが詰めかけ、現地で声援を送りました。僕は、車で何とか行くことができ、決勝への切符を手にする瞬間を目にすることができました。帰りの渋滞は大変でしたけどね。

 

10/13(日)19:00 ルヴァン杯準決勝2ndレグ 鹿島 0 - 0 川崎 県立カシマサッカースタジアム

得点:―

 

鹿島アントラーズ 4-4-2

----------8土居----36上田-----------

--41白崎-------------------13中村--

---------30名古----6永木-----------

--26小池--39犬飼--27ブエノ--24伊東--

-------------1クォン・スンテ--------------

4分 39犬飼OUT → 5チョン スンヒョンIN

46分 13中村OUT → 15伊藤IN

64分 30名古OUT → 11レアンドロIN

 

川崎フロンターレ 4-2-3-1

-------------11小林--------------

--8阿部------14中村-----41家長--

---- ----22下田----6守田--------

--7車屋---5谷口--34山村--2登里--

--------------21新井--------------

52分 8阿部OUT → 16長谷川IN

57分 22下田OUT → 10大島ĪN

90+1分 11小林OUT → 9L ダミアンIN

 

 

試合開始前までの状況

この試合が始まる前の状況整理ですが、準決勝の1stレグの等々力での対戦は、3-1で川崎の逆転勝利で終わっています。ただし、アウェイゴールを1つ奪われたので、この試合、仮に2-0で川崎が敗れれば、アウェイゴールの差で決勝進出を逃す恐れがありました。

 

そのため、川崎が、先制すれば、鹿島は、勝ち上がるために一気に4点が必要になり、逆に鹿島が先制すれば、一点とれば、逆転というプレッシャーをかけられる状態となるために、先制点がどちらにとっても非常に重要な状況でした。

 

 

戦況

その状況下にあって、我らが川崎は、攻めました。先制点を取って、止めを刺しにかかったのです。一方の鹿島は、よくわからなかった。少なくとも前半からガムシャラに点を取りに行くという姿勢ではなかったように思います。

 

川崎の先制点は絶対に許してはならないというところから、やや慎重に入ったのか、それとも、川崎の攻める姿勢に押されて、結果としてやや守備的になったのか、よくわからなかったです。

 

ただ、鹿島は、試合開始早々に、DF犬飼を筋肉系の怪我で交代を余儀なくされたので、持っていたプランがそこで崩れていたのかもしれません。すくなくとも鹿島は、ここで怪我による交代カードを切らなければならなくなったのは誤算だったでしょう。

 

前半の序盤は、川崎が攻めた時間帯であったけれども前半も時間が経つにうちに15分過ぎくらいから鹿島の攻撃的な時間がありました。オフサイドとなり、川崎としては、助かりましたが、上田のヘディングシュートがありました。

 

もっとも、オフサイドのシーンは、しっかりラインコントロールできていたので、間違いなくオフサイドの状況であり、危なかったという印象ではなかったです。

 

川崎は、鹿島の攻撃を受ける時間帯はありましたが、要所、要所でボールを奪い、シュートチャンスまで持ち込ませません。すると再び、川崎がボールを持てるようになり、阿部ちゃんのシュートなど惜しい場面はありますが、両者得点が入らないまま前半が終了。

 

後半、鹿島は、勝負に出て伊藤翔を投入し、攻撃の枚数を増やしてきます。一方の川崎もこれに動じず、攻撃姿勢を貫き、後半開始早々には、アキからのクロスに悠が合わせ、キタっと思ったシュートがありましたが、GKクォン・スンテに止められます。

 

しかし、攻撃の枚数を増やし、中盤をダイヤモンドの形にした鹿島が、リズムを作り出し、やや鹿島の攻撃を受ける時間帯ができます。川崎も阿部ちゃんに代わりドリブルでボールを持てる竜也の投入に加え、北斗に代わり、僚太の投入と鹿島に流れかけたリズムを取り戻しにかかります。

 

実際、北斗も良かったので僚太のことを書くと申し訳なくなるのだけど、僚太の入った瞬間、スタジアムの空気が変わった感じがしました。僚太がボールを持ち、ボールを動かすだけ歓声が沸くことが何度もありました。今の僚太は、前の試合のインパクトもあったのでしょうが、居るだけで、川崎にとっては安心感を与えてくれる存在になっていました。

 

それ以降、鹿島のカウンターもあり、レアンドロの危ないシュートもありましたが、GK章太のビッグセーブもあり、逆に波に乗ることになります。

 

川崎はボールを保持しつつ、攻められると見るや攻め、ゴール前の悠から憲剛へ渡り、枠に行かなかったシュート、更にはアキの右足でもシュートと入っていれば、時間帯もあり、完全に止めを刺すことができたのですが、決めきれず。

 

それでも、アキのエロ過ぎるキープもあり、川崎のボール回しの前に、鹿島の選手らは、ボールを取れず、ただイライラが募るばかり。さらには、時間を使う意図と止めを刺す意図でのL・ダミアンの投入と、川崎は、点は取れないまでも完全に試合をコントロールし、締めにかかります。

 

結局、スコアレスドローで試合に勝つことはできませんでしたが、2戦合計では、3-1で決勝進出を決めました。

 

 

試合を見た上での雑感

台風被災もあり、大変な状況下での敵地。しかも相手は常勝鹿島。去年もルヴァン杯では鹿島の壁の前に敗れました。2017年元日の天皇杯、3年前のチャンピオンシップ、リーグ戦を除き、勝たなければならない直接対決ではことごとく苦杯を舐めさせられてきた鹿島という壁をここで越えられたことの価値は非常に高いと思います。

 

本当のところは分かりませんが、鹿島は、ひょっとしたら、ロースコア狙いの2-0の勝利のみを狙っていたのかなと感じました。2点という点差は、2-0が危険なスコアと言われるように1点返されると心理的に非常に追い詰められます。

 

鹿島は、まず、川崎のアウェイゴールを封じることに専念し、どこかのタイミングでカウンターで1点入れさえすれば、川崎は焦りから崩れてくれるだろうと。焦ってボールを回しをしてくれれば、そこを奪って冷静に2点目を沈めて止めを刺す、そういうプランだったのかなと。

 

これは、現地で見ていて、僕が感じていた恐怖のシナリオでしかないのですが、だからこそ、早く点を入れてほしかった。1点でいいので決めてほしかった。なかなかそうならないので、先制されてしまったらの不安をずっと引きずりながら試合を見ていました。

 

しかし、そんな僕の不安をよそに川崎の選手らは、点が入らないでも動じず、粛々とこなすべき役割をこなし、鹿島のつけ入る隙を与えず、最初の1点を与えなかった。

 

どこかで1点取らなければ、試合終了までには2点取らないといけないわけなので、焦りの色が出てくるのは今度は鹿島。後半になって20分も回る頃には、さすがの鹿島の方の焦りが強くなっていくのを感じました。

 

俗に「鹿島る」なんて言われるようにリードした状況下での鹿島は、それはそれは、相手の嫌がるボールキープ、時間の使い方をし、試合コントロールに極めて長けたチームですが、この試合では、鹿島とは違う川崎らしいやり方で試合をコントロールできていたと思います。

 

前者に似せて言えば、「川崎る」なのかもしませんが「シマル」とならないので言葉としては締まりませんね。いずれにしても川崎らしい、試合コントロールで試合を終わらせることができたと思います。

 

 

今後の展開

さて、決勝の相手は、札幌です。正直なところ、ガンバ大阪であれば、2007年にやられたリベンジという目標もあったのですが、決勝へは初進出の札幌です。

 

逆にこういう相手の方が怖いものなしの勢いに任せて試合に入ることができますし、川崎の方が、今度は、今度こそはと思い入れが強くなりすぎることが懸念されます。

 

タイトルという意味では、それを乗り越えてのリーグ連覇だったわけだし、今季で言えば、大会のプレッシャーは、ルヴァン杯ほどではなかったとは言え、一発勝負のゼロックス杯は取りました。

 

思いというところで言えば、憲剛の思い入れは相当だろうし、一昨年の悔しさで言えば、悠をはじめ、結構なメンバーがそれを背負っています。それは、悔しさをバネにとなるか、更なるプレッシャーとなるか、蓋を開けてみないとわかりません。

 

それに、今は、泰斗、ヒデ、北斗やLダミアンなど、そこの思いの重しに無用な現在のレギュラー層もいます。最初のスタメン選びの段階で、鬼さんがそういった部分をどう捉えて、誰を起用するのか興味深いですね。

 

もっとも、気持ちは、ルヴァン杯に行きますが、次は、リーグ戦アウェイ、ガンバ大阪戦です。彼らは、このルヴァン杯敗退の悔しさを残しているでしょうし、ホームでの意地もありますから怖いです。等々力での試合も負けていますしね。

 

リーグ戦の方は、残り全部勝って、上位待ちの状態ですので、次のガンバ大阪に限らず、勝つしかありません。しかし、このルヴァン杯で鹿島の壁を超えた自信は、きっとリーグ戦でもいい影響をもたらしてくれると思います。

 

残り2冠となりましたが、一つ一つ、目の前の試合を勝っていきましょう。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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