2020 J1第9節 川崎vs大分 レビュー 横綱サッカー | 僕が 僕バナ/スタ宙を読んで 蒼黒戦士と 戦うワケ

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こんばんは。この試合は、Jリーグで最優秀と評される片野坂監督率いる大分。簡単な試合ではないと思いつつ、現在の順位から見れば、取りこぼしてはならない相手。油断なくきっちり仕留められるか不安があったなか、それをはじき返すに十分な貫録を見せ、盤石の勝利でした。

8/8(土)19:00 J1 第9節 川崎 2 – 0 大分 等々力陸上競技場
得点:5’三笘(川崎)、24’L・ダミアン(川崎)






川崎フロンターレ 4-3-3
--18三笘-----9Lダミアン-----11小林--
--------10大島----8脇坂-----------
--------------25田中--------------
--2登里--5谷口-4ジェジエウ--17マテウス--
---------------1成龍---------------
62分 11小林OUT → 30旗手IN
62分 8脇坂OUT → 6守田ĪN
77分 10大島OUT → 19齋藤ĪN
77分 18三笘OUT → 20宮代IN
87分 2登里OUT → 7車屋IN


大分トリニータ 3-4-2-1
-------------31高澤-------------
--------16渡------11田中達------
--2香川-----------------15小出--
--------40長谷川--4島川---------
-----3三竿----5鈴木---41刀根----
------------22キョンゴン------------
55分 16渡OUT → 25小林IN
62分 3三竿OUT → 23高山IN
62分 15小出OUT → 27三平IN
85分 4島川OUT → 26佐藤IN
85分 11田中達OUT → 18伊佐IN


試合展開
この試合、最初の注目は、スタメンでした。今季のこれまでの好調を支え続けてくれていたアキと視来の右サイド組をベンチからも下げ、ジオゴ・マテウスの初起用。これまでは、交代で入れ替わることが多かった悠とL・ダミアンの同時起用。そして、ここ最近、結果を出してきている薫の先発起用でした。さらに、ベンチには久々に学も入りました。

好調を支えてきたアキ視来の右サイドがガラッと変わったメンバーでどこまでやれるか非常に楽しみな試合となりました。特にジオゴ・マテウスは、視来の活躍が活躍だったため、ずっと温存されており、この試合でベールが脱がされることとなりました。

試合としては、開始早々の5分から先発起用された薫が結果を出してくれます。彰悟からの縦パスをL・ダミアン、悠、泰斗と受け、バイタルにいた泰斗のところでややパスがずれたために、相手DFに狙われますが、逆にキープし、左サイドの薫にパスを出すと、薫はダイレクトにシュート。これが相手GKの逆を突くこととなり、見事なゴールとなります(1-0)。

のちに、キックミスだったと明かしてくれたので、その照れ隠しだったのだと思いますが、決まったあとは、舌をペロっと出して嬉し恥ずかしそうでした。

さらには、飲水タイム以降すぐでした。24分、ハイプレスを続ける川崎にとってはある種の必然なのですが、相手陣内での相手のパスを前線のダミアンがパスカット。これを冷静に相手DFを滑らせてかわし、GKとの1対1をきっちり沈めてくれました(2-0)。L・ダミアンも先発起用に応えます。

前半も30分過ぎたあたりから大分にボールは持たれはするのですが、前線からしっかり守備を怠らず、相手にボールを持たせつつも、最終ラインまで侵入させることを防ぎ続けます。大分にまともなシュートを打たせることすら許しません。前半はそのまま終了。

後半になっても川崎の盤石な雰囲気は変わらず。大分にボールを持たれる時間帯はあるのですが、特に怖さが感じられません。逆に何度か訪れたチャンスでは惜しいものが多かったと思います。58分、60分の悠のシュートは、GKに止められましたが枠にはしかり行っていましたし、67分の碧のシュートは、バー直撃であと少しというところでした。

さらには、交代で入った大聖はゴールを狙っている感がアリアリと分かりましたし、学もチームへ貢献しようと果敢に動いていました。

結果として、更なる追加点を奪えはしませんでしたが、2-0で終了。試合としては、大分に何もさせない盤石な試合運びで、横綱相撲ならぬ横綱サッカーと言える内容でした。

雑感
まず、アキと視来を休ませて勝利できたことは非常に大きいことかと思います。今季の連戦はまだまだ続きますからね。それと、ジオゴ・マテウス、大分の攻めが単調であったためにこの試合だけでの評価は難しいですが、右サイドバックとしての役割はしっかり果たしてくれました。また、プレースキッカーとしての能力も持つ一面も見せてくれました。

それから先発起用されて結果を出した薫、本人ミスキックだったと明かしてくれましたが、開始からわずかの時間で、しっかり得点に結び付いたわけですから、手放しで喜んでもいいのですが、しっかり反省を述べているところは、今後の成長につながると思います。

本人ミスキックだと言っていますが、薫の良さは、ゴールに迫った際に思いきりよくシュートが打てること。ここをちょっとでも不安に駆られてこねくり回すと何かが起きるかもしれないゴール前でも何も起きませんからね。また、この薫の活躍は、今日も途中から起用された怜央や大聖に間違いなく刺激を与えていて、次は俺もってなっていると思います。

同じく刺激を与えられているであろうこど、ちょっとほっこりしたのは、学。これまで長い時間起用されておらず、なかなか結果も出せていない中、本人は悔しい思いを抱えていて当然とですが、映像でアップの瞬間が流れた際に、嬉しそうな表情でプレーしていました。プレーしている瞬間は、いろいろあっても、サッカーが楽しくて仕方ないんだろうなと思いました。だからこそ、結果も出してもらって、また皆で喜びたいと感じさせる選手でした。

大分の片野坂監督と言えば、今のJでもナンバーワンと言える監督だと今でも思っています。その監督をもってしても、今の川崎を脅かすシーンを作れなかったことは、反射的に、今の川崎は強くなっていることの証明でもあるのかなと。

一方で、片野坂監督をはじめ、大分にとって不利に働いているのは、過密日程かなと。3~4日に一度試合がやってくれば、片野坂監督の得意とする相手の分析はどうしても詳細な時間をかけられないし、選手に落とし込む時間の確保も難しいのかなと。もともと選手層が厚くないなかでやりくりしていくだけでも大変でしょう。

そのことを考えると、今のコロナ禍でのレギュレーションは、川崎に優位に働いているなかでの勝利だと思うので、安易に勝利に驕ってはならないと思います。もちろん、鬼さんもわかっているとは思いますが。

さて、次は、ルヴァン杯で好調名古屋と激突です。引き分け以上で双方勝ち抜けですが、だからといって、名古屋も無条件に引き分けを狙ってくるとも限りません。あくまで1位を狙いつつ、試合展開を見ながら適宜判断してくることになると思います。もちろん、負けると他のグループ次第で敗退となりますので、しっかり結果を追求してもらいたいと思います。



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