2020 天皇杯 決勝 川崎vsG大阪 レビュー 最幸の一日 | 僕が 僕バナ/スタ宙を読んで 蒼黒戦士と 戦うワケ

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ブログの読者が川崎フロンターレとJリーグを応援してほしいために

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。天皇杯決勝は、行く気満々だったのですが、チケットの一般販売をあてにしていたため、入手できず、泣く泣く自宅でテレビ観戦。それでも、まだ見たことのない光景を見せてもらえたので、2021年1月1日は最高の日でした。そしてフロンターレに関わる全ての人が幸せの頂点にいたと思います。アキの優勝時の言葉ではないですが、この日が永遠に終わらず、繰り返して欲しいとさえ思いました。


1/1(金)14:40 天皇杯 決勝 川崎 1 – 0 G大阪 国立競技場
得点:55’三笘(川崎)

 

 

 

川崎フロンターレ 4-3-3

―18三笘―――9L・ダミアン――――41家長―
―――――10大島―――25田中―――――
―――――――― 6守田――――――――
―30旗手―― 5谷口―4ジェジエウ―13山根―
―――――――― 1成龍――――――――
79分 9L・ダミアンOUT → 11小林IN
79分 18三笘OUT → 16長谷川IN
86分 30旗手OUT → 7車屋ĪN
89分 10大島OUT → 8脇坂ĪN

 

ガンバ大阪 3-4-2-1

―――――――18パトリック―――――――
―――――33宇佐美―10倉田―――――
― 4藤春――――――――― 8小野瀬―
―――――21矢島――29山本―――――
――19ヨングォン― 5三浦――27高尾―――
――――――― 1東口――――――――
74分 29山本OUT → 39渡邉IN
74分 4藤春OUT → 14福田IN
80分 8小野瀬OUT → 30塚元IN

 

泣いても笑っても、この日の試合が終われば、2020シーズンの川崎フロンターレは終わり、2021シーズンの始まりを意味します。それは同時に、この18年間、当たり前のように存在していた、憲剛とのお別れを意味するものであり、これまでのシーズンオフ以上に寂しさが増してくることだと思います。いまだに想像できないのですけど。

その憲剛はベンチスタート。一方で、ベンチに入ったということは展開次第で現役ラストとなる試合出場もありうるということなので、少しでも早く有利な展開に持ちこみ、少しでも長く憲剛の雄姿を見せてもらいたいと思うのが、フロサポを主とする、多くのサッカーファンの思いだったと思います。

しかし、川崎フロンターレにとって天皇杯は、悲願の初優勝がかかっているわけで、勝利が絶対条件であることに変わりありません。憲剛のプレーを見せるために試合を危なくなくすることは、鬼さんも選択しないことは重々承知しています。

肝心の試合ですが、前半から川崎ペースで進みます。ガンバ大阪は5バックの守備ブロックで固めて、少ないチャンスをカウンターで仕留める作戦に出ました。

そうなると先制点が大事になってきます。開始早々の6分の宇佐美のFKからパトリックにネットを揺らされたシーンは、やられたと思いました。幸いにもオフサイド判定で助かりましたが、あれが入っていれば、展開は180度違ったものになっていたと思います。

オフサイドのシーンでは、超絶にヒヤっとさせられましたが、それ以外は、基本的に川崎が押し込む展開が続き、ガンバにセカンドボールすら拾わせない展開となります。

ただ、押し込めど、押し込めど、得点にならず、という苦しい展開が続き、敗戦フラグが立つかのような雰囲気が漂うと、僕にはどんな形でもいいから早く決めてほしいという焦りが生じてきます。ただ、クラブとしてたくましくなったなと思ったのは、選手らがそうではなかったところです。特に碧、薫の若手やL・ダミアンやジェジエウのブラジル人コンビに妙な落ち着きを感じ、心強く思いました。

もっとも、前半の序盤には明らかは緊張していたのか、ミスが出ていた選手もいたので、川崎ペースが続き、押し込む展開となったことで、その緊張も取れて、自らのペースを取り戻せたものとも感じました。

結局、前半は、得点できずに後半に突入するのですが、後半の10分という早い時間帯で、薫が大仕事をやってくれました。中央を抜け出した薫にL・ダミアンがラストパス。薫は右に流れながらファーにシュートを打ち、最後の関門、GK東口を突破し、先制点を奪います。

 

準決勝の秋田戦もそうでしたが、ここぞというところで薫を決めてくれたがために、勝利に近づけたと思います。この瞬間は、神様、仏様、三笘様と感じるのでした。

その後も川崎が押し込み惜しい場面もありましたが、最後の関門、GK東口を突破できず。とはいえ、川崎が押し込み続けているために、ガンバ大阪からの脅威となる攻撃も受けずに済んでおり、1点リードのまま時間が経過していきます。

しかしながら、後がなくなったガンバが、選手交代、フォーメーションの変更により、攻撃的にシフトし、後半の最後の10分は、逆に押し込まれる展開となります。昨年は終盤に致命的な失点を犯して同点、あるいは逆転とされることがありましたが、今季は、最後までしっかり守り抜き、言ってみれば川崎にとってらしくない、ウノゼロでの勝利を掴み切ります。

数年前のフロサポに天皇杯をウノゼロで最後守り切って優勝したよと言っても、信じてもらえないような、一体、どこの鹿島だよという勝ち方で、4年前の忘れ物を、それも憲剛の引退となる試合で、しっかり回収することができました。

結局、憲剛はピッチに立つことはありませんでした。ですが、ベンチから声を出しているのもわかりましたし、ピッチ上の選手らと共に戦っていると強く感じました。憲剛は、結果、天皇杯優勝という最高の形で現役生活を終えることができました。憲剛自身が言っていたように、サッカー選手として、最高の現役の終え方であったと思います。まるでキャプテン翼のような漫画のような終わり方だったと思います。

試合後、碧が泣いていました。ユース出身の選手らにしてみれば、子供の時から憧れていた選手の最後です。涙の一つも出るでしょう。彰悟も泣いていました。今季キャプテンとなり、チームを引っ張ってくれましたが、それも憲剛が背中で引っ張ってくれたからこそ全うできた部分もあるでしょう。

来季から憲剛のいないシーズンが始まります。ちょっと、実感がないのですが、それでも時間が経てば来シーズンが始まります。

憲剛は、この試合、出場せずに優勝が決まりました。かつては川崎フロンターレは憲剛のチームと言われていましたし、実際、憲剛が怪我等で出場できない試合は、明らかにプレーのクオリティーが落ちることもありました。

ですが、この天皇杯という決勝戦の舞台で、憲剛に続く川崎フロンターレの選手らは、憲剛なしでも優勝を勝ち取るだけの実力をつけて、優勝し、2020シーズンを最高の形で駆け抜けました。

憲剛は、確かにまだやれたかもしれない。けれども、残された川崎フロンターレの若手らも憲剛なしでもやれることを証明して見せました。

4年前、決勝戦の舞台で敗れた時、当時、最もタイトルに近づいていたのに、勝てなかった。どうやったらタイトルを取れるかわからないとも言っていました。でも、星は、これで5つとなりました。国内タイトルはすべて取りました。これで、憲剛も安心して後進に道を譲り、新たなステージへと旅立つことができると思います。

次の2021フロンターレは、またメンバーも変わるだろうし、来季の他クラブも虎視眈々とタイトルの座を狙ってきます。王者に一泡吹かせてやろうと全クラブが目標として襲い掛かってきます。そこをいなして再び連覇を達成できるか、勝負の年です。

ACLもあります。国内王者として恥じない戦いをしてほしい。これまで手を抜いていたとは思っていませんが、これまで以上に結果が求められる試合が続きます。

次の戦いはゼロックス杯。2冠となったのでリーグ2位のガンバ大阪と再び対戦することなります。リーグで敗れ、天皇杯でも敗れと対川崎に対しては、並々ならぬ闘志を燃やしてくることは明らかです。それでもそれを上回る戦いを見せてもらいたいと思います。

とはいえ、2021年1月1日、最高に幸せな一日でした。川崎フロンターレ、2020シーズンをありがとう。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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