カンチャン狂騒曲

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戦争調査会の話から結婚記念日まで

2018-08-15 14:38:54 | 日常あれこれ
 戦後73年となる、終戦記念日を迎えた。

 毎年、戦没者の追悼式が開催され天皇陛下もお言葉を述べられた。

 「深い反省」という言葉で、先の戦争に対する自分の思いを表現されている。

 次の天皇へもこの考え方は継承されていることだろう。

 明治維新から73年で太平洋戦争となり4年後の終戦から73年が経過して平成も終わろうとしている。

 不思議な数字の因縁を感じさせられてしまう。

 そうした折りに、これまた不思議なタイミングで一冊の本に巡り会った。

 
 「戦争調査会」(幻の政府文書を読み解く)井上寿一(著)2017.11講談社現代新書(刊)

 1945年(昭和20年)11月、幣原喜重郎内閣は「敗戦の原因及び実相調査の件」を閣議決定し、これに基づいてふたたひ戦争の過誤を犯さないようにと、政治・外交・軍事・経済・思想・文化など多角的な視点から、敗戦の原因と実相を明らかにするための政府機関として「戦争調査会」というプロジェクトを立ち上げた。

 40回以上におよぶ会議、当事者への意見聴取、資料の収集等により「文明の裁き」や「勝者の裁き」とは異なる、日本人の手による「戦争原因探求」だった。

 しかし同時に進行していた「極東軍事裁判」や占領各国の思惑などが交錯し、最終的にはGHQの命令によりプロジェクトは中止され、事後を引き継ぐ民間機関の設置も認められなかった。

 「歴史認識」や「戦争責任」など、今も尾を引く負の遺産となってしまっている。

 これらの資料は、今頃発見されたわけではなくてちゃんと公文書として保管されている。

 資料に目を向けようと思えば誰だって利用できるわけで、誤った歴史であってもちゃんと資料はそのまま保管されることが極めて重要であることがわかる。

 モリ・カケだの忖度だの文書改竄だのは、歴史に対するというか後世の人々に対する冒涜以外のなにものでもない。

 とまあ、かなり盛り上がったが、今一つ8月15日は記念すべき日でもある。

 なんと、我が夫婦の結婚記念日なのである。

 結婚式は12月15日だったが、入籍は4ヶ月ほど前に絶対に忘れようとしても忘れられない日にしようと、8月15日にした。

 かくて終戦記念日は、我が家では開戦記念日となったのである。

 こっちの記念日はもう49回目を迎えてしまった。

 
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