カンチャン狂騒曲

　雨の合間をぬって朝顔が咲いている。

　強い雨になると花弁は折れ曲がってしまう。

　それでもめげずに咲き続ける。

　
　（アサガオ）

　普通なら夕方までくらいは持つのに、強い雨に痛めつけられてしまう。

　雨が止むと強い南風が花弁を揺らす。

　すると開いていた花弁が閉じて、強い風に身を任せるようにプラプラ揺れている。

　隣では色づいたトマトが増えてきた。

　
　（トマト）

　よくよく見ると、最初に色づき始めたトマトは、鳥に突かれたような穴が開いていた。

　
　（鳥が突いたトマト）

　ちょっと熟れ具合を確認した、といったような中途半端な突き方。

　甘くなかったのかも知れない。

　それにしても、どんな鳥が啄みに来たのだろうか。

　以前菜園をやっていた頃は、カラスがやって来ていたが、現在は庭先だし狭い場所なのでカラスではないと思う。

　次の容疑者は、例年キンカンやブルーベリーを狙ってくるヒヨだが、まだ目撃していない。

　そんな事を思いながら、強い風になびく庭を見ていたらスズメが飛んで来て、我が家への引き込み線の上で嘴の掃除を始めた。

　まさか、犯人はスズメではないと思うが。

　スズメは我が家の軒先に巣をかけるくらいだから、日常的に飛び回っている。

　ただ、スズメは昆虫とか草の穂先の実などが主食だと思うので、まさかトマトには手を（いや、クチバシを）出すことはあるまいと思う。

　強風で処置も出来ないが、ネットを張るなど何らかの対策が必要なようだ。

　「一坪の庭に息づく大自然」・・・・しろ猫

　
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