カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

4月4にはお墓に集う

2020-04-04 12:58:59 | おでかけ
 4月4日は、田舎で恒例の先祖供養のお墓祭り。

 同じ墓所の関係者が集まって、年に一度合同で先祖の供養をする。

 集落は150戸ほどで、墓は3か所に分かれている。

 各々の場所ごとに世話役がいて、1年交代の順番制。

 宗教・宗派等関係なく、近くのお寺の住職に3か所を巡回してもらう。

 2週間前に、今日のための墓掃除を行ったときに咲いていた桜は、葉桜になり別の種類の桜が満開になっていた。

 

 別な品種を植えておいて、花の時期を長くしようとした先祖のアイディアが、字のごとく花開いたわけである。

 いきなり大木になるわけがないので、半世紀以上前に植えられたものだろう。

 私達は一足早く墓所にやってきて、花などを供えているところに世話役がやって来た。

 コロナウイルスの件もあるので、出来れば終了後の酒も出る食事会は省略して、弁当等は配布してさっさと散会しようと意見具申した。

 出来ればそうしたいと思って、持ち帰る容器などを準備しておいたと世話役。

 そうこうする内に、三々五々と参加者が集まってきた。

 
 

 2週間前には、刈払い機などで除草したばかりの地面から新しい草花が芽を出し、花を咲かせていた。

 お寺の住職は、コロナウイルスの問題に鑑み、通常より短めのお経にしたいと申される。

 それはこちらも望むところで、是非とも短めでお願いしたい。

 さすがに、マスクを掛けていないのは住職だけで、全員マスク着用のままゴザに座る。

 お経が始まった直後に、小さなトカゲの子供がチョロチョロとゴザの上を歩き始めた。

 人間の子供もそうだが、小さいトカゲは興味津々という風情で人の間をあっちへ行ったりこっちへ来たり。

 やがて私の膝に乗っかると、チョロチョロと胸のあたりまで登り始めた。

 そこで、隣に座っていた世話役の手がすっと伸びて、チョンと払い落としてくれた。

 落とされたトカゲは、しばし茫然とたたずんで天を仰いでいたが、やがてお経をあげている住職の座布団の下に潜り込んでいった。

 次の墓所に向かって、住職が去った後は、どうしても例年通り酒まないと帰れないという者だけを残して散会となった。

 割り当てのお花見弁当と、ビールにお茶をもらってさっさと帰宅したことは言うまでもない。

 

 きっと今年のお墓祭りは忘れないだろう。

 「コロナ禍」「特別に短いお経」「トカゲの散歩」「サッサと解散」などなど、それなりに記憶しやすいエピソードを含んでいる。

 また来年も、同じようにこの場所で法要が行われるだろう。

 お経は例年通り長くて、最後は酒を飲んで騒いでいれば、めでたしめでたし。

 なかには気の早い者が、先祖の仲間入りをしてよく来たなと迎える側になっているかも知れない。

 今日とも知らず、明日とも知らず、自分だけは例外にしてしまうのが人の常。

 「ウイルスが酒は自宅で飲めと言う」・・・・しろ猫

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